最近はやや慌ただしく過ごしていたせいか、それとも暑さの影響なのかはわかりませんが、あるエピソードがありました。
それは、朝の出勤時のことです。
佐藤、左手に装着している腕時計で時間を確認しようとしましたら、実に簡単にすぐ見ることができたのでした。
こちら、それは当たり前なのではないか、と思われた方も多いことでしょう。
何のことかと言いますとですね、その日の佐藤は長袖のワイシャツを着用していたのにもかかわらず、通常であれば袖口の部分でほぼ隠れているはずの腕時計がしっかりくっきりそのままの形で視界に捉えられていたのです。
若干の違和感を覚えつつも時間を確認し、腕をやや伸ばしましていつものように袖口を手首の辺りに移動させて腕時計が見えなくなるように動いた、はずが、そうはいきませんでした。
なぜなら、腕時計に、袖口がひっかかっていたからです。
おかしいなと思い、何度か腕を動かしたものの状況は変わらず、意識をそちらに向けたせいかむしろ先ほどよりも袖口が窮屈な感じがします。
これは一体どういうことなのかと思い、じっくりと袖口の付近を見たところ、はい、そうなんです、つまりこれは、佐藤、ボタンを間違ってとめていたのです。
ワイシャツの袖口には2つのボタンがあり、緩くとめるか、きつくとめるかが選択できます。
いえ、緩いときつく、というよりは、通常ときつく、が正確かもしれません。
きつくとめてしまいますと大変に窮屈でありますし、袖口が締まり過ぎて見た目としても何とも言えないのです。
佐藤は、ボタンをきつい側でとめて着用するということはこれまでに一度もありませんでした。
通常モードが文字通りに通常であり、それが普通の状態であると考えているからです。
ところが、今回についてはなぜかきつくなる側のボタンでとまっており、腕時計に袖口がひっかかっていたため時刻をいつでも鮮明に確認できる状態だったのでした。
しかも、これは左腕のみです…。
右腕は通常通りの袖口、左腕はきっつきつ、その状態でしばらく運転したり歩いたりしていたにもかかわらず気がついていなかったわけですから、佐藤は佐藤に対して、本当に困ったものだなぁと思いました。
でも、暑いとこのようなことも時にありますよね。
もう一つのエピソードをご紹介いたします。
先日、佐藤はスーパーでパックに入っているお寿司を購入しました。
パックのふたにはネタの種類を示すシールが貼られていたのですが、なぜか二列に並んでいるお寿司の内の片側、上段にしかそれらはなかったのです。
「生ホッキ」とか「生ホタテ」などのシールがある一方で、もう一列の方には何もシールがなく、透明のふたの下にはただ単に「ブリ」やら「タコ」やらのお寿司があるという状態でした。
自宅に帰ってからそれらを食べたわけですが、佐藤はネタの一つである「エビ」を「漬け」にしようと考えたのです。
なぜかと言いますと、そちらのエビは甘エビやボタンエビなどではなく、これまでに何度かスーパーで購入して食べたことのある種類なものの、残念ながらやや生臭さを感じてしまうからというのがその理由でした。
醤油をかけ、漬けにすることで美味しさを引き出すと共に生臭さを解消し適度な食感を演出する、それが佐藤の考えた作戦であったのです。
漬けにするということはややしばらくの時間を要しますから、その間、佐藤は他のネタのお寿司を食べておりました。
その日は、なんと半額になっていたピッツァマルゲリータも購入しましたので、途中でそちらを挟みつつ、食事は進んでいきます。
また、お寿司につきましては先ほどご紹介したものに加えより少量なパックも購入しており、そちらのネタも楽しみつつ、テレビから流れてくるワールドカップの情報などを気にしながら食べておりました。
そんな中、さらにお寿司を食べようというところで、佐藤は明らかな違和感を覚えたのです。
それは、寿司ネタの玉子の横にある、シャリでした。
そう、シャリなのです。
シャリ、でしかないのです。
いえ、もっと的確に正確にわかりやすくお伝えしますと、ネタのないシャリだけのお寿司が一つ存在していたのです。
そうなりますと、もはやお寿司と言って良いのかということになりますけれども、とにかく佐藤は驚きまして、これは一体どのような状況なのかとあれこれ考えました。
テーブルの脇に置いてあった透明なふたを確認しましたが、先ほど記しましたように、ネタの名前が書かれていない列があり、そこに置かれていたのがシャリのみお寿司ということになります。
さらに、シャリだけお寿司がある部分というのは、ちょうど価格や消費期限が書かれたシールが貼られている場所であったため、ネタが見えにくい状態だったのです。
確かに、佐藤はスーパーで購入する際、どんなネタがいくつどの場所に入っているかまでは正確には把握しませんでした。
これは食べたいなぁというネタがあり、価格もお手頃というところでしたので、他には何があるかなどはあまり気にしていなかったのです。
ただ、シャリのみ、のお寿司が存在しているなどとは全く想像しませんでした。
が、しかし、通常で考えれば、これが意図したものとしてラインナップされている可能性は極めて低いのです。
実は、以前にそちらのスーパーでお寿司を購入した際には、軍艦や巻物は一切入っていなかったにもかかわらず、パックの中になぜが海苔が存在していたという経験があります。
つまり、そう、これはですね、今回のこのケースにおきましても、やはり何らかの誤りや想定外の何かがあったのであろうと佐藤は考えたのです。
しかしながら、時間帯的にも、佐藤のその日の残りの体力的にも、そこからスーパーに連絡をして状況を説明するという気にもなれませんでした。
また、気持ちのほとんどを占めていたのは、まぁいいか、でありまして、いわゆるクレームをとの思いなどはまるでなかったのです。
周囲の者達には後ほど、「なんとなんと、ごはんだけのお寿司という究極にシンプルなものが入っていたよ」、「酢飯そのものを味わうには最高だよ」と伝えなければと思っておりました。
でも、唯一、たった一つだけ頭の中に残っていたのは、そのシャリだけのお寿司、ここには本来どんなネタがのっているはずであったのか、それだけがどうにもこうにも気になっていたのです。
パックの中に残っているお寿司、佐藤が食べたお寿司、価格帯、そのようなあれこれを踏まえて想像してみました。
「サバ」はあるかもしれないな。
「アナゴ」の可能性もゼロではないかもしれない。
「いくら」ではないだろうなぁ。
「あわび」も入っているとは思えないし。
そうすると「イカ」、あるいは「エビ」なんかはあるかもしれない。
あ、そうだそうだ、漬けにしているエビがより均一に味が染み込むようにひっくり返さないと。
ん!?
んん!?
んんん!?
エ、エビ…。
エ、エビ、ね…。
…。
……。
………。
エビって…、
ここに…、
のっていたよね…。
シャリだけのお寿司、じゃなくて…。
「自分で取って漬けにしとるやん!!」
と、いうことで、え~、大変に、これ大変にお恥ずかしいお話しでありまして、その時にはどうにもこうにも、普段使う機会のない関西弁のようなものがついつい出てきてしまいました。
つまりですね、結論から言いますと、シャリだけのお寿司などは存在していなかったのです。
あったのは、エビのお寿司となっております。
佐藤がそれを漬けにするべく、エビだけをシャリから取って、もう一つ購入してあった少量パックのお寿司のふたをひっくり返したところに置き、醤油をかけておいたのでした。
位置関係でいきますと、左側にシャリだけと思われたお寿司が入っているパック、右側に少量のパック、右斜め前方にエビを漬けにしてあるふた、という状態です。
ほんの何分か前に、自ら取ったエビのネタ。
これを忘れ、シャリだけのお寿司だと一人でわいのわいのと騒ぎ、まるのスーパーの誤りであるかのように思い込んでいたとは、けしからんですね。
大変申し訳なく思っております。
そして、佐藤は自分自身にがっかりいたしました。
周囲にはシャリだけを味わえるお寿司のことではなく、正直に佐藤のありえない勘違いを伝えまして、「うっわぁ…」との一言をいただいております。
暑いとこんなこともありますよね。
と、書きましたが、まぁ、実際にはそんなに軽く考えていいのだろうかとも思える事態です…。
ここまでのところ、平均すればそれほど暑いわけでもありませんし…。
ただ、テレビに映っていたワールドカップのことがかなり気になっていたのはこの件と大きく関係していると思いますし、さらに挙げるとすれば、今のこの時期になっても佐藤は長袖ワイシャツであるという点も影響しているかもしれません。
体感的には暑くても、今後の本格的な猛暑に耐えるべく、無理のない範囲で慣れていこうという考えから半袖ワイシャツはまだ着用せずに日々を過ごしているのです。
その影響、疲労が思った以上にあり、それもまたこの件につながったのだと思います。
たぶん…。
そういうことにしておきたいと思いますし、このようにブログのネタにもなったため良しとしたい、と思い込むようにもしております。
そうでなければ、とんでもなく恥ずかしいですからね!
まぁ、とんでもなく恥ずかしくても、恥ずかしがらずにブログ内でお伝えして、多くの皆様にお知らせしてしまっていますけども。
ここからのシーズンは、とにかく快適さや健康面にも留意し、いよいよ半袖ワイシャツ導入の上で集中しつつ業務を行いたいと思います。
加えて、夏の疲労が蓄積することのないよう、プライベートな時間におきましてはしっかり休養を取りつつ過ごしていこうと考えているところです。
皆様におかれましては、なんだかワイシャツの手首が窮屈だなぁと思ったら普段使うことのないきつきつモードでボタンをとめていたですとか、まさかのシャリだけのお寿司に驚いたけれども自分でネタを外していたのだった、というご経験はありますでしょうか。
特に後者の方はほぼないかと思いますが、万が一にもそのような方がいらっしゃいましたら、佐藤を勇気づける意味でもぜひご一報いただければと思います。
ちなみに、漬けにしたエビの味わいはと言いますと、ややしょっぱかったです。
それでは。