本日のブログの内容は、何とも言えない描写も含まれておりますので、読み進めるにあたりましてはぜひその点をご了承いただければと思います。
さて、つい先日のことなのですが、佐藤はある商業施設の駐車場に車を停めている状態でティッシュを使いました。
それは、汚いお話しとなってしまい申し訳ありませんが、鼻をかむためです。
小さな頃から鼻炎である佐藤としましては、大変に長い期間、どれほどであるかは全くわからず想像もつかないほどの回数において鼻をかんできました。
つまり、言ってみましたら、鼻をかむベテランなのです。
鼻をかむ、という実にシンプルな行為ではありますが、そのやり方を誤ると鼻だけでなく耳や喉に影響を及ぼしてしまう可能性もありますし、鼻水の種類によってはどのようなかみ方がベストなのかも違うわけでして、実は奥深きアクションであると考えております。
それでも、これまで数多くのパターンに対応してきた佐藤ですから、その日の鼻をかむこともごくごく簡単なミッションと捉えておりまして、特段に何かを意識するわけでもなく、スッとティッシュを取り出して顔に近づけたのです。
そのままティッシュを鼻にあて、鼻をかもうとした、その瞬間でした。
車内のエアコンの風をかなり強くしていたせいか、ティッシュが佐藤の顔のところで舞い上がるような動きをしたのです。
それでも、佐藤は特に動じることなく鼻をかもうとしたのですが、ティッシュの角がめくれ上がるように動いた後、右目にぶつかりました。
「うわっ!」と思わず声を出した佐藤でありましたが、それは驚きとか痛みとかそのようなものではなく、むずがゆさやくすぐったさによるものであり、その瞬間というのは何も大きな問題を感じなかったのです。
しかし、その数秒後、でした。
ティッシュが当たった右目に、明らかな違和感があります。
佐藤は、まずは落ち着こうと予定通りに鼻をかみ、そのティッシュに目を向けたところ、一部が破れているのが確認できました。
佐藤は慌てて鏡を見ましたら、なんと、なんと、なんとですね、目の中に、ティッシュが入ってしまっていたのです…。
風にあおられて佐藤に向かってきたティッシュの一部が右目にぶつかった瞬間、おそらくは反射的にまばたきをしたことでパクッと挟むような形になり、それで破れてしまったのだと思われます。
そして、そのティッシュは、佐藤の右目の下辺りに入り込んでしまったのでした。
これには佐藤、大変に焦りまして、下のまぶたを引き下げてよく確認してみたのですが、違和感から目をこすったことにより、ティッシュは1.5cmほどの長さに細長く丸まっており、そう簡単には取り出せない場所にあったのです。
佐藤、このような経験は初めてのことでした。
そして、車内で一人、とてつもなく焦ってきました。
目を閉じればものすごく違和感、目を開けていても完全なる違和感、まぶたを引き下げてみてもやっぱり違和感、つまり、これは違和感祭りです。
このまま運転をするなどは全く考えられませんでしたし、そもそもティッシュが目の中に入っている状態というのは大丈夫なのだろうかという不安もかなりありました。
佐藤なりに何とかして取り除こうと鏡を見ながら奮闘したものの、状況は変わりません。
普段、コンタクトレンズなどを使用している方であれば、目の中に指を入れるという行為も比較的に慣れているのかもしれませんが、佐藤は長年にわたりゲームをしたり漫画を読んだり夜更かしをしたり一応は一生懸命に勉強をしてきたものの両目の視力は2.0~1.5(コンディション次第)をキープしているおじさん、でありますので、少しもそのようなことをできる気がしないのです。
身近なところでコンタクトを装着したり外したりしようとしているシーンに遭遇しましたら、佐藤はいつも目を背けるようにしております。
しかしながら、今はそのようなことを言っていられません。
このままで良いはずがないのです。
佐藤は違和感や若干の痛みを我慢しつつ何度かまばたきをしてみたところ、いい具合にティッシュが動き始めまして、下のまぶたを引き下げながらほんの少しの勇気を出せば取れそうなところにまで移動してきました。
「今だっ!」
と、指を入れて引っ張り出そうとした、ものの、はい、なんと、次の瞬間にはまばたきを我慢できず、再びティッシュの欠片は目の中に戻っていったのです。
佐藤、その辺りからいよいよ冷静さを失いつつありまして、キンキンに冷やしていた車内でも汗が出てきました。
鼻をかもうとした時のティッシュがたまたま目に当たり、まばたきで破れて目の中に引き込まれるという他の方々がしないような偶然のハプニングにより、佐藤は眼科を受診しなければならないのか、そんなことも頭を過ります。
でも、受診をするにしてもこの状態では運転すらできません。
それに、佐藤は日々医療機関(ていね泌尿器科)に通勤しており、移籍前もトータルするとなかなかの期間において医療業界で働いてきておりますが、基本的に病院は苦手なのです。
特に、自分自身が患者となる際には、その傾向はより強く顕著であり、緊張感が高まり、自院であったとしても、「うっわぁ、ここ医療機関だなぁ…」という思いになってきます。
今、この状態で眼科に行ったとしたらどのような処置となるのか、それを考えると大変コワイ気持ちになってきました。
同時に、状況を説明するのが大変に恥ずかしくもあります。
佐藤は焦り、暑くなり、違和感たっぷりの中で、もう一度冷静になろう、落ち着いて、よく考えよう、そう思いました。
そんな中で瞬時に思いついたもの、それは涙です。
これまでには、まつ毛が目の中に入ったという経験はありましたが、そんな時は涙で洗い流すようにして取り除いたことがあります。
こう見えて佐藤、実はまずまずの確率であくびを操ることができるのです。
あくびを出せば、それに伴って涙も出てくるわけで、目の中のティッシュを取り除くチャンスが広がります。
佐藤は集中し、あくびを出そうを試みました。
が、しかし、全く出てきません。
頭の中であくびのイメージをしたり、眠いなぁと思ったり、かつて成功したやり方を実践してみたものの、全然、一つも、一回も出てこなかったのです。
これはやはり、まつ毛が目に入った時とは全く異なる状況と緊張感がそうさせたのだと思います。
何の根拠もありませんが、ティッシュがさらにほどけてバラバラになっていったらどうしようとか、水には溶けないはずだけども目の中だとどうなのだろうかとか、そんな想像が頭の中を駆け巡っていたということも影響していたかもしれません。
やがて佐藤は、何度もチャレンジしたところであくびは出ない、この状況下では極めて難しい、そう判断いたしました。
ただ、佐藤は諦めません。
次の方法を考えました。
そう、それは、もっとシンプルに涙を流すということです。
何もあくびにこだわる必要などなく、つまりは大事なのは涙なわけですから、演技でもしているかのようにして流せば良いだけなのだ、と思うことにしました。
でも、でもですね、佐藤、こう見えて意外にも自称正直者ですから、なかなか簡単には演技めいたことなどできません。
よって、俳優さんのように何かの役になり切って泣く、などということはできないのです。
ではどうするのか。
方法は一つだけだと思いました。
それは、佐藤が本当に悲しい気持ちになることです。
そして、自然の涙を流すのです。
何を考えるか、どうやって悲しい気持ちになるか、佐藤は考えました。
この間も、右目は違和感祭りが続いています。
このような状況の中ではありましたが、何かこう、これまでにあった悲しい出来事や、今後起きたら嫌だなと思うようなことを想像するのは気が引けました。
こんなにも微妙な事態で右目に入っているティッシュを取るために、本当に深刻な気持ちにはなりたくない、そういう思いは、リアルに、真実の現実の大切な感情としてあるべきだ、と佐藤は思ったのです。
それは、なぜだかよくわからない佐藤の意地のようなものでした。
もっと違う涙があるはずだ、佐藤はそう考えたのです。
悲しいだけじゃない、嬉しいことだって涙が出てくる、そう思いました。
チャレンジしようかと考えたものの、やはり佐藤の置かれた状況的に、本当の意味での嬉しさ、涙が出てくるほどの感動的な気持ちにはなれそうにありません。
もう、策はないのか、アイディアはないのか、受診をするしかないか、悔しい、何も出てこないのが悔しい…、えっ!?そ、そうだ、悔しい!悔しいだ!
佐藤はそう思いつきまして、想像しました。
悲しいでも、嬉しいでもなく、悔しい、これでいこうと。
この状況、この困っている時間、これが大変に悔しいと。
そして、その心の状態からいよいよ最後の切り札的な涙を出すべく、ここ最近の一番の悔しさについて、気持ちを込めて静かに想像しました。
集中しよう…。
集中…。
集中…。
…。
……。
「ど、どうして、どうして日本代表はブラジルに逆転負けしたんだよぉ~!!」
その瞬間です、佐藤の目に、僅かではあるものの涙を感じました。
「チャンスはここしかないっ!!」
佐藤は涙と共にまばたきを繰り返し、さらに追加の涙を絞り出すべくここにきて感動的な場面を思い浮かべました。
「先制点の場面は感動したっ!これまでの歴史と共に、感動したっ!!」
さらにじんわりと涙が出てくるのを確認しながら、目尻に向かってティッシュの欠片が移動しているのを感じながら、佐藤は勇気を振り絞って下のまぶたをグイッと引き下げ、指を入れてかき出してみました。
僅かに、ティッシュの欠片が手に触れたような気もします。
そのまま諦めずに、今度は絶対にまばたきをしないように目を大きく開いて、さらにググッと指を入れて取り出そうとしました。
「え~いっ!!おりゃ~!!今度のワールドカップは勝つぞ~!!」
グリグリっと指を動かした後に、ふと、違和感が消えているのを感じました。
本来は触れない場所に指を入れていたわけですから、そこに対しての目の僅かな痛みや違和感はあるものの、ついさっきまであった明らかに何かが入っている感は脱した感覚があったのです。
佐藤、そ~っと自身の人差し指を見てみました。
すると、そう、そこには、あったのです、佐藤の涙に浸ってふにゃふにゃになったティッシュの欠片が、確かにそこにあったのです。
「や、やった!やった~!!取れたぞ~!!」
車内で一人、佐藤は歓喜いたしました。
そして、心からほっといたしました。
それにしても、ちょっとしたことでこのような事態になるとは、自分はベテランだと思って鼻をかんでいたものの、やはり油断はできません。
慣れていることであっても、細心の注意が必要なのです。
それを自らの体験をもって、強く感じました。
一連の出来事は車内で行われていたものですから、基本的にはどなたにも見られていなかったかと思います。
それでも、車の中でおじさんが一人、鼻をかんだかと思えば目を気にして、おろおろしたり考えたりした後に涙を流し、最終的には歓喜するという、かなりシュールな行動と光景は、自分でもおかしいやらお恥ずかしいやらでありました。
当日のリアルタイムな場面では大変焦り、不安がありましたが、今となればまた一つ愉快なエピソードが増えたなということにして、ポジティブにいこうと考えております。
ブログをご覧の皆様におかれましては、佐藤と同様の事態になったご経験をお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか。
もしかすると、そのようになっても、もっとがつんと指を入れて取ってしまいますよ、という方もいらっしゃるのかもしれませんね。
どちらにしましても、目の中は傷つきやすく繊細かと思われますので、どうかくれぐれもご注意ください。(佐藤がとった行動が正しいのかはわかりません…)
佐藤は、とても焦る状況下ではあったものの、常備していた除菌ウェットティッシュにて指の消毒だけは忘れずにしっかりと行った後に対応しております。
なお、この出来事の数日後、自宅のお風呂で髪を洗っておりましたら、シャンプーの泡が飛んだ瞬間と鼻を勢いよくすするタイミングが同時であったばかりかピンポイントでヒットするということがありました。
これにより、シャンプーの泡が左鼻の奥の奥まで吸い込まれ、そのまま喉にまで一気に下りてくるという事態になりまして、それはもう、とっても「ツーン」という感じで、まだ目も開けられない状態で「うぉわぁぁ~!」という声を出しながらむせてしまい、とてもしんどかったです。
道民全開の北海道弁でいけば、ゆるくない、という感じですね。
ティッシュと目の件といい、シャンプーと鼻から喉の件といい、点と点がつながるようなことというのは、ないようであるものですね。
これが、今後はご紹介したような事態ではなく、大変に良い意味とラッキーな出来事として何か発生しないものかと願っております。
佐藤が推理をして点と点がつながり事件が解決した、などということは起こらないでしょうから、業務やプライベートでの課題において、ものすごく良いタイミングがシュピーンとピンポイントで合致してシャキーンと全てがクリアになる、などに期待したいものです。
ちなみに、現段階ではどのようなタイミングであっても、どんな気持ちで計測しようとも、佐藤の体重と体脂肪に良い変化はほぼ見られません…。
努力は、しております…。
それでは。