昨年のブログの中で、紙コップなどに入った温かい飲み物にフタ、特に「リフトアップリッド」がついていると佐藤はうまく飲めずにヤケドをしそうになってしまう、と書きました。
つい先日、ブログに何度か登場しているディーラーさんに行く機会があったのですが、ホットコーヒーを出していただいたところ、そうなんです、毎回のことながら今回もリフトアップリッドがしっかりと装着されていたのです。
佐藤が飲み口の部分を上に押し上げると、その中からは湯気が出てきまして、口を近づけると明らかな熱気を感じました。
そのままグイッと飲めば、「熱いっ!」となるのは間違いありませんし、かと言って昨年もお伝えした通り、フタを外してフーフー冷ますというのも何だかcoolではなくて、周りの方の目がある中では極力したくありません。
では、自然と冷めるのを待とうか、と、したかったところなのですが、その日はあまり時間がなかったのです。
しかし、せっかく出していただいたコーヒーですから、ほとんど口をつけないというのも失礼ですし、さてどうしたものかと佐藤は考えました。
その間、いつもお世話になっている営業担当の方は佐藤の目の前に座り、色々と資料の準備をしてくださっています。
そ~っと、慎重に、そろりそろりと飲もうか、そう思いカップを傾け、リフトアップリッドの飲み口から流れてくる熱々コーヒーを待ちましたが、もう少しというところで、佐藤の口はよりリアルに熱さを感知し、あと一歩に踏み込むことができません。
熱さとヤケドも困りますし、もしも驚いたり耐えられなくなって噴き出したりすれば、営業担当の方に迷惑がかかってしまいます。
どうしようかな、やっぱり、迷わずえいっ!とフタそのものを外してしまって、堂々とフーフーして、目視でコーヒーが流れてくるのをしっかり視界に捉えながら飲んだ方がいいのかも、などとも考えました。
その時です。
新たな年を迎えた佐藤、心身共にリフレッシュした効果もあってか、あることを閃きました。
それは、
「このまま息を吹きこんで冷ませばいいんだ…!」
と、いうことです。
つまり、飲み口である僅かな穴の中に息をフーフーして冷ますという、画期的且つまるで熱々の段階でフタがついたまま飲んでいるかのような雰囲気を演じられるテクニックとなります。
なぜ、こんな簡単なことに今まで気がつかなかったのだろう。
そんなことも思いつつ、佐藤は息を吹き込みました。
フー!フー!
その瞬間でした。
ある音が鳴り響いたのです。
ぶぉーん!ぶぉぉーん!
「えっ!?」
驚いた佐藤に気がつく目の前の営業担当の方。
しかし、何事もなかったかのようにコーヒーを飲む、ふりをしていると、すぐにお仕事を再開しておりました。
再度、リフトアップリッドの飲み口に息をフーフーする佐藤。
今度はより慎重に息を吹き込みました。
すると。
ぷぉ~ん。ぷおぉ~ん。
先ほどよりやや弱くなったものの、やはり音が鳴ります。
佐藤、恥ずかしさがありつつも、何だか面白くなってきてしまいました。
その後、営業担当の方が席を立って佐藤は一人になりましたので、少し離れた場所に他のお客さんはいらっしゃったものの、その日一番の思い切りの良さで、飲み口に「え~いっ!」と気合いを入れて息を吹き込んでみたのです。
そうしましたら…、
ぷおぉぉ~ん!
ぶおぉぉ~ん!
と、なかなかの音が出ました。
角度を変えつつフーフーすると、微妙に違った音を出すことができます。
もはや、その時の佐藤の中ではいかにコーヒーを冷ますかとか、どうやって安全に熱いドリンクを飲むかという視点はほぼ消え去っておりました。
そして、佐藤、思ったのです。
これ、なんか、ほら貝みたいだな…、と。
まぁ、紙コップとリフトアップリッドとホットコーヒーですけれども…。
営業担当の方が戻ってきましたので、いきなり新年からふざけるのいかがなものかと思い、「戦じゃあ!出陣じゃあ~!」などと言いながら息を吹き込むということはしませんでしたけれども、佐藤の中ではそのようなイメージでおりました。
結論としまして、佐藤が苦手な熱い飲み物のリフトアップリッド付きのカップは、ほら貝のような音を奏でることができるとわかったのです。
しかも、しっかり息を吹き込めば中の飲み物を冷ますことができます。
まぁ、ほら貝っぽい音が鳴るのが恥ずかしくなければ、ですが(笑)。
新たな発見をした佐藤でありましたが、翌日に再びディーラーさんに行った際に出していただいたホットドリンクの飲み口に息を吹き込んだ際には、前日のようにうまくは音が出ませんでした。
前の日がホットコーヒーであったのに対して、翌日はホットのキャラメルマキアートだったという点はおそらく関係がないものと思われますので、ちょっとしたコツが必要なのだと思われます。
少し調べてみましたら、ほら貝を使って上手に音を出すのは大変なようです。
まぁ、佐藤が吹いたのはリフトアップリッドの飲み口ですが(笑)。
あとは、実はほら貝はけっこう美味しいそうです。(内臓は絶対に食べてはいけないとのこと)
食べる機会はそうなさそうですが、大変興味があります。
刺身にすると、こりこりして美味との情報を見つけました。
一度は食べてみたいですね。
ほら貝そのものについてどんどん書いてしまいそうですので、話題を戻します。
佐藤、今年からはホットドリンクを飲む際にリフトアップリッドが装着されていても、恐れることなく、恥ずかしがることなく、そのままの状態で冷ますことができそうです。
佐藤的感覚でいくと、あと3回~4回程度実践すれば、出陣の合図を、いえ、ほら貝のような音を出すも出さぬも自由自在、となるような気がいたします。
もしかすると、今後は状況によりあえて音を出したり、佐藤的カバー曲が頭の中にエンドレスに流れている際には演奏してみたりするかもしれません。
ブログをご覧の皆様におかれましては、ご紹介したフタの飲み口に息を吹き込むという手法でホットドリンクを冷ますことはありますでしょうか。
その際についつい戦の始まりを知らせてしまった、などのご経験をお持ちでしたら、ぜひお話しをお聞かせください。
また、お互いに向かい合いながらリフトアップリッド付きの熱い飲み物をいただく機会があれば、ジャンルを問わずセッションいたしましょう。
そして、ほら貝を食べたことがあるよという方がいらっしゃいましたら、ぜひともその感想を聞かせていただくと共に、差し入れをいただけましたら大変幸いです。
もちろん、食べられる身に期待しておりますが、巨大な殻の方であっても、リフトアップリッドで磨いた腕が通用するのか試してみたい気もしますので、お待ちしております。
それでは。