なぜ、そこに…。

2023年10月6日金曜日

t f B! P L
こんにちは。佐藤です。

先日、佐藤は大変驚きました。

なぜなら、いきなり自身のデスクの上にアリが登場したからです。

しかも、アリ界の中ではなかなかの大物でした…。

佐藤、これまでにブログ内でお伝えしてきました通り、虫という虫は全て苦手としております。

虫は全て、ですから、もちろんアリだって例外ではありません。

飛ぶ虫、跳ねる虫、そして最も恐ろしい刺す虫に比べれば遥かに苦手レベルとしては低いものの、あの小ささからどこにでも入り込めてしまうあたりはかなりの警戒が必要なのです。

佐藤、その瞬間は何気に自分の机の上に目を向けただけだったのですが、何かがササッ!と動いたもので、「えぇっ!?」とびっくりしてよく見ましたらそれがアリでした。

現在の佐藤のデスクの場所的にそう簡単に侵入できるような経路はありませんし、机の上にまで登ってくるのは大変ですので、まさかこんなところにアリが登場するとは全くの予想外、というのが正直な気持ちだったのです。

いったいどこをどのようにして登ってきたのだろうかと考えると、より恐ろしくもありました。

知らぬ間に佐藤のすぐ近くにいたのだとすれば、あれこれ動いているうちに誤って…、とか、腕にくっついて…、など、かなりの大変な事態となる可能性があるのです。

そんなことを瞬時に思った佐藤でしたが、まずは目の前にいるアリをどうにかしなければなりませんので、パソコンのキーボードやいくつかの物をよけましたら、それはもう元気に、実に元気に机の上で行動しておりました。

あらためて見れば、やはり大きなサイズです。

佐藤、まず最も警戒したのは書類の隙間や物陰に消えてしまうという事態であり、どこに行ったかわからなくなるという状況だけは絶対に避けなければいけないと強く思いました。

もし、アリが姿を消したままで行方がわからないとなれば、どうにもこうにも気にアリ、打ち間違えました…、どうにもこうにも気になり、佐藤、その後の仕事にかけるパワーはいつもの85%減になってしまいます。

そのため、確実に捕獲することが極めて重要なわけですが、それが難しいのです。

虫を何とも思わない方、むしろ虫なんて友達ですよクラスの方からすれば、「アリは素手でひょいと捕まえたらいいんですよ」となることでしょう。

しかし、佐藤はそれができません。

かと言って、その場で何かを使ってえいやー!というようなこともしたくはなく、虫は苦手だけども何とかして自然に帰してあげたい、小さな頃から虫は苦手だったけどもどうにかして無事院外に出してあげたい、いい年になっても虫に触れたくないけども迷い込んだアリを助けたい、そう思ったのです。

理想のアイテムとしましては、ちりとりが欲しいところでした。

ちりとりであれば佐藤にもアリにもお互いにストレスは最小限であり、ごく自然に導いてすくい上げ、双方が触れ合わず且つ移動中も安全が確保されたまま院外に行くことができるのです。

しかし、すぐそばにちりとりはありません。

かと言ってちりとりを探して目を離した隙にアリがどこかに行ってしまったら、それはもう大変なことになります。

では、すぐ身近にあるものとしてボールペンはどうか、そんなことも一瞬は頭に浮かびました。

ただ、ボールペンですと長さ的に不足しておりますので、アリがどんどんと佐藤の手の方に向かって移動してきましたら、外に出るまでの間にペンを手放すことになってしまいますので、それもまた困ります。

いくつかのアイディアがありましたが、どれもが微妙であり、その間にもアリは佐藤の目の前であちらこちらと動き回っており、いつ隙間に入って消えてしまうかわからないという状況でした。

これはもう、実にシンプルで初歩的なあれに頼るしかない、佐藤はそう思ったのです。

そして、ティッシュを取り出し、いえ、ティッシュを何枚も取り出して重ねまして、佐藤は覚悟を決めました。

本音を言えば、ほんのごく僅かな時間であっても、虫の感覚が手に伝わるのは避けたいとの気持ちが強くあります。

しかしながらそのようなことは言っていられませんし、こう見えても佐藤、時に、必要であれば、他に誰もいないというどうしようもない状況に限り、このままではいけないという場合は、重ねたティッシュを用いて虫を退治するケースはあるのです。

佐藤の目の前にいるのは、大物とはいえアリでアリ、打ち間違えました…、ありでアリ、いえ、アリでありますので、そこまで大きな警戒は必要ありません。

残るは、己との戦いのみなのです。

あとは、力の入れ加減やスピードも難しいところではありました。

ギュッ!と捕獲してはいけませんし、そろ~り、と静かに確保に動けばその間に移動してしまうかもしれません。

できるだけソフトに、でもしっかりと捕まえるべく、佐藤はアリをティッシュで包みました。

その時です。

アリが、かなり慌てた様子で激しく動き出したのです。

一度はティッシュの中に収まったアリでしたが、すぐに机の上に落ち、そこからは猛ダッシュで走り出しました。

「うふぉぉぉぉ~い!」

そんな言葉が思わず出てきてしまい、佐藤は焦りました。

このまま物陰に移動されてはいけない、そう思ったものの、素手をさっと出して防ぐということもできません。

佐藤は咄嗟に、道具に頼らずに自分自身だけで実行できる虫対策の最大奥儀である、「息フーフー」を繰り出そうとしました。

「息フーフー」とは、虫が佐藤の近くに来た際、自称ヴォーカリストとして鍛え上げた肺活量を活かして大量の息を吹き出すことにより、互いを傷つけ合わぬよう退散してもらうための技です。

しかし、冷静に考えれば、状況的にはこの技を出した瞬間にアリがどこかへと飛んで行ってしまい、行方がわからなくなる可能性があります。

あくまでも、「息フーフー」は屋外や車の窓を開けている時に侵入してきそうな虫がいた際に最大の効果を発揮するのです。

さらに、もし本当に息を吹きかけようとしても、はい、佐藤、マスク着用状態でした…。

そのようなことも瞬時に気が付かぬほど、運動量の多いアリを見て動揺していた佐藤ではありましたが、何とか気持ちを落ち着け再度ティッシュにてチャレンジをいたしました。

すると、今度はティッシュの端にしがみついたアリがスイスイと移動し、佐藤の腕に向かってやってくるのです。

「うひぇぇぇぇ~い!」

そんな声を出しながら、佐藤はティッシュの位置を変え、さらには何とかして軽めに丸め、焦る気持ちを抑えながら手の力加減はごくソフトに、アリをそ~っと包み込みました。

しっかりとティッシュの中にアリがいるのかどうか、そのようなことを確かめている余裕は佐藤にはありません。

ただ、机の上にも、もちろん佐藤の腕にも、どこにもアリの姿はないことから、今度こそ捕獲したものと信じました。

よ、よしっ、今しかない…!

佐藤はすぐに部屋を出て、素早く外を目指しました。

その間、廊下にはたくさんの患者様がいらっしゃいましたので、いきなり出てきたぽにょぽにょおじさんがティッシュの塊を持って、しかもその手を身体からなるべく遠ざけながら急ぎ足で移動していた様子はかなり怪しく見えたかもしれません。

しかし、佐藤はただただ外を目指す、アリを落とさず、ティッシュに力を込めず、院外に行く、その気持ちだけだったのです。

佐藤は、職員玄関から外に出ました。

ところが、その外で、どこにアリを放すかということは全く考えておりませんでした。

目の前には道路がありますので、車も人も通ります。

外に帰したはいいけども、その直後に…、ではあまりに切ないですし、何かもっと自然環境に恵まれた場所はないものかと考えました。

とは言え、いつアリが脱出するかもわからない状況でゆっくりと考えている時間はないわけでして、当然ながら自然溢れる手稲山まで登る余裕もありません。

これは当院の敷地内で完結するしかない。

そう思った佐藤は、土や草があり、時に花が咲くこともあるスペースに急いで移動しました。

そして、その場所で(佐藤の手にはアリが触れないように)ティッシュを開いたのです。

率直な思いといたしましては、「アリよ、出てきておくれ…!」でした。

もし、どこにもアリの姿がないとなれば、それは佐藤の机の上で元気に走り回っているか、外に出る途中で落下したか、最も考えたくはないものの佐藤の身体のどこかにくっついている可能性が出てきてしまいます。

ティッシュをぽん、ぽん、と叩くようにして、その後は祈るような気持ちで、強く願いながら、佐藤は土の地面をよく確認しました。

すると、いたのです。

大型のアリが、草の間を元気に動き回っておりました。

念のため、ティッシュの方も見てみましたが、そこには何もありません。

無事にアリを自然に帰すことができましたので佐藤はほっとし、

「外は外で大変かもしれないけれど、本来いるべきこの自然の中で元気に暮らしておくれ」

と、心の中で呟き、院内に戻ったのでした。

…。

……。

こう見てきますと、まるで佐藤が虫をとても大切にしているようですね…。

ただ、冒頭でもお伝えしました通り、これまでにもエピソードをご紹介してきましたように、佐藤は自他共に認める虫を苦手とするおじさんです。

今回は、かなりハイレベルではあったものの、確保から自然に帰すまでを何とか一人で実行しましたが、本来はこのようなことは極力したくありません。

あれだけ元気に動き回り、しかも大型のアリに対してよくご紹介したような行動ができたなと自分でもびっくりなのですが、おそらくこれはこれで何かの意味があったのでしょう。

それが何であるかは、佐藤自身にはわかりませんが…。

一つだけお伝えしておきますと、佐藤、決してアリの恩返しを望んでいるわけではありません。

しかし、万が一、なかなかそんなことは起こり得ないでしょうが、もしものもしもで、「はっ…!こ、これは、あの時に助けたアリのおかげかも…」という何かがありましたら、その際はブログ内でもご紹介させていただきます。

以前勤務していた医療機関はその環境的にも虫のパラダイスでしたので、様々な種類と大きさのものが身近にいて佐藤的にはどこか心が休まらなかったのですが、当院はそのような環境ではないため移籍後からは少し油断をしておりました。

たまにはすぐ近くに虫は登場する、この点をしっかりと頭に置きながら今後も日々の業務に集中したいと考えております。

ちなみに、先日、佐藤の自宅内ある体重計の上にナメクジのようなものが現れたと大変な騒ぎになりましたが、それはやや黒っぽい色をした味付きスルメのゲソの部分でありました。

ブログをご覧の皆様の中にも虫を苦手としている方はいらっしゃるかと思いますが、虫や虫のようなものを発見してもぜひ落ち着いて冷静に対処されることをおすすめいたします。

もちろん、佐藤がそうしなければならない筆頭ですが…。

それでは。

QooQ