先日、佐藤は業務後の帰宅前に購入したいものがありまして、2つのスーパーに立ち寄りました。
本日のブログ内では一つのお店をスーパーA、もう一つのお店をスーパーBとしたいと思います。
さて、佐藤はそれらのお店で買い物をし、自宅へと戻ったのですが、その直後にあることに気が付きました。
それは、スーパーBにて購入したデコポンについてなのですが、底がかなり傷んでいて、皮がぶよぶよになっていたのです。
以前のブログ(好きなフルーツベスト5。~2023Ver.~)にてお伝えしたことがありますが、デコポンは佐藤の好きなフルーツ第2位にランキングするほどであり、普段からよく購入して食べております。
その日は2つ入りのものを買ったのですが、実はちょっとだけ高価なデコポンであり、ブランド名がつけられた帯が巻いてあったため、底は確認できませんでした。
通常、佐藤が買うことが多いのは3個や4個入りのパックのデコポン、または広告の品となっているお買い得デコポンなのですが、この時はたまたま少しハイレベルなものを購入したのです。
しかしながら、そのうちの1つが傷んでいる状態とは大変ショックでしたし、さすがに食べるわけにもいかず、かと言ってそのまま残りの1つだけをいただくというのも正直なところかなり切ないわけでして、佐藤は購入したお店に電話をすることにいたしました。
いわゆるクレームを言おうということではなく、その日の佐藤は営業時間内にスーパーBに行くのが難しい状況でしたので、明日であっても交換や返金対応をしていただけるのかどうかを確認したかったのです。
スーパーBに電話をしますと、総合スーパーということもあって様々な売場があるためか、交換スタッフの方がまず出まして、用件をお伝えしたところ責任者におつなぎしますとのことで、少しの間がありました。
そして、その後に男性スタッフの方が電話に出まして、「売場責任者の○○でございます」とお名前を名乗ったのですが、その瞬間に佐藤は「あっ!」とあることに気が付いたのです。
実は、スーパーBには、佐藤が注目しているあるご年配の男性スタッフの方がおりました。
なぜその方を注目していたのかと言いますと、その言動についてです。
そのスタッフの方は、けっこうな頻度で売場のあちこちや出入口に登場するのですが、「ありがとうございました」ではなく、常に、「ありがとやんした」というようなことを口にしているのが特徴的でした。
また、驚くべきことに、お買い物をして帰る方に「ありがとうございました」、いえ、「ありがとやんした」と言うのならばまだわかるものの、今まさに入店してきたという方達、それは佐藤も何度も体験しましたが、そのような方々に対しても「ありがとやんした」が発動するのです。
これは、深く考えれば、「ご来店ありがとうございます」の意味を込めているとの見方もできるものの、一般的に考えればやはりお買い物後に伝えるのが通常ではないかと佐藤は思います。(そもそも「ました」にあたる「やんした」は過去形ですし)
さらに、その男性スタッフの方からは、佐藤が売場内で買い物をしている最中にすれ違った際にも、「ありがとやんした」と言われたことがあるのです。
その度にいつも心の中で、「今来たばっかりですけど…」とか、「まだまさに買い物中なんです…!」と呟いていたのですが、とにかくなかなかにキャラが濃いめでありまして、まぁ、ありのままにそのままにお伝えしますけども、佐藤的にはそのスタッフの方を「ありがとやんしたおじさん」と名付けておりました。
ちなみに、「ありがとやんしたおじさん」はよく買い物かごを持って売場をうろちょろしているのですが、何やら値引き後の商品を手に取ったりして、佐藤からしますと「え!?もしかして自分の買い物…??普通にユニフォーム姿のままですけど…」などと思うケースもあったのです。
まぁ、この辺りは、何か商品管理のための行動であった可能性もあるわけでして、一般のただの顧客である佐藤には真実はわからないのですが、時に全然関係のなさそうなサービスカウンターや他のテナントの辺りにも登場していまして、このようなことは本当は言いたくないのですが、「さ、さぼっているのだろうか…!?」と感じる場合もありました。
そんな「ありがとやんしたおじさん」ですが、佐藤、ある時にごく近い位置まで接近した際、その方のネームプレートを見たため、名前を覚えていたのです。
また、その方は言動だけではなく声自体にもかなり特徴がありますので、背後や少し離れたところから「ありがとやんした」が聞こえた際にも、「あっ、来た!」とすぐにわかってしまいます。
話しを戻しますと、佐藤がデコポンの傷みについてお伝えし、交換や返金について明日でもよいのかどうかを確認したいと思って電話をした際に出たスーパーBのスタッフの方、それは、まさに、「ありがとやんしたおじさん」でありました。
その瞬間の佐藤は、どうにもこうにも笑いが込み上げてくると共に、若干の不安もありまして、「ありがとやんしたおじさんでちゃんとした対応をしていただけるのだろうか」と思ったのです。
しかし、ですね、そうなんです、人はやはり見た目で、いや、言動だけで判断してはいけないと言いますか、「ありがとやんした」だけで決めつけてはいけないと言えばよいのでしょうか、とにかく、まぁ、結論から申し上げますと…、電話でのその対応はお見事でした。
まず、状況を説明したところすぐに、
「当店でご購入いただいた2個入りの○○○○(ブランド名)のデコポンの1つの底が傷んでいたと!大変、大変ご迷惑をおかけいたしまして、誠に!誠に!申し訳ございませぇぇぇん!!」
という感じで、見事に過不足なく、ブランド名やら個数やら状態やらを復唱すると共に、これはもう電話口からも申し訳ないという気持ちが存分に伝わってくる、そんな発言であったのです。
佐藤としましては、特別に謝罪をしていただこうとかそのように考えていたわけでもありませんし、その当日にデコポンを食べようとしていたわけでもありませんので、なんだか「ありがとやんしたおじさん」の対応を聞いていると、かえって申し訳ないような気持ちになってきました。
その後、レシート番号などを教えてほしいとのことでお伝えしましたが、一連の確認も大変丁寧であり、またご迷惑をおかけしました感、お手数をおかけいたします感がかなり伝わってきた上に、こう言ったのです。
「ご迷惑でなければ、今すぐに、これからすぐに代替品をお届けいたします!もしくは、ご返金をご希望でしたら返金分をお届けにあがります!」
佐藤、その日はもう自宅内にて何らかの対応を行うのが難しい状況でしたので、素直に、その対応については遠慮し、翌日お店に行きたいとお伝えしました。
そうしましたら、佐藤が来店時にデコポンの在庫があるかどうかを確認したいので、売場を見て、5分以内に電話をかけ直したいとのお話しになったのです。
佐藤が電話を切りましたら、僅か2分ほどですぐに電話があるなど、実に迅速な対応の「ありがとやんしたおじさん」でありまして、この点も佐藤はすごいなぁと思いました。
結果的に、後日返金処理をしていただくことになり、その分で好きなデコポンを選ぶという流れになったのですが、その先の対応も見事なものだったのです。
返金については、明日でも、明後日でも、1週間後でも構いませんということ。
サービスカウンターの誰に話してもわかるようにしておくので、レシートの持参も必要なく、名前だけ伝えればよいということ。
さらに、今日すぐにお店に行くことも来ていただくこともできない中で、手元にあるデコポンが本当に傷んでいるかどうかの確認はどうするのかを聞いたところ、
「私が今このお電話で確認いたしましたので、現物の持参は必要ございません。傷んでいるデコポンについては大変お手数ですが、廃棄をお願いすることになろうかと思います。申し訳ございません。もう一つのデコポンについてはいかようにしていただいてもけっこうです」
とのことでした。
佐藤、あまりこのような電話をすることがないのでわからないのですが、何となく、返金や交換というのはレシートと現物を共に持参するものというイメージでおりましたので、大変驚きました。
まぁ、これがスーパーBのマニュアル通りの対応なのか、それとも「ありがとやんしたおじさん」のオリジナルのやり方なのかはわかりませんが…。
ただ、全体を通して素直に感じたのは、すごくしっかりしているし、丁寧で真摯な対応だなということです。
そういえば、今からもうかなり昔、佐藤が子どもの頃、地元のスーパーBでレジの列に並んでいた際、目の前にいたお客さんのお子さんがワインか何かを落として割ってしまったという出来事がありました。
その時には、スタッフの皆さんが集まってきて拭き掃除を始めた中で、親御さんが「こちらの商品分を弁償します。お代をお支払いします」というようなことを言っていたのですが、対応していたスタッフの方が、
「ワイン一本でスーパーBは潰れませんので、ご安心ください。どうぞこちらをお取りください」
と言って、割れたワインと同じものを差し出したという場面を見たことがあります。
当時の佐藤は子どもながらに、何か、こう、カッコイイなとか、感動的だなと思いました。
また、佐藤自身が今回のデコポンを購入したのと同じスーパーBで、「ジョア」をレジを通過した後に落としてしまい、穴が空いてブシュー!と飛び散ってしまったことがあったのですが、その時も気が付いた店員さんが同じものを持ってきてくださったのを覚えております。
さらに、少し話がそれますが、お惣菜のコーナーなどで値引きシールを貼っている店員さんのすぐそばに、正規の価格のまま購入したお客さんがいた際、近くに行って「お値引きいたしましょうか?」と聞いていた場面を見たことがあるのです。
これもすごいことだなと思います。
自分が少し前にかごに入れた商品の値引きが始まったら、
それを売場に戻して値引きシールが貼られたものを再度かごに入れるか、
それとも、やや恥ずかしさがありつつも、これもお願いしますと店員さんに差し出して値引きをしてもらうか、
でもまぁ、もうこの価格で買うつもりだったからいいかぁと思って、いや、自分に言い聞かせて、本来の価格のままレジに向かうか、
佐藤であれば大変悩むところなのですが、店員さんから声をかけてくれるとは、どれだけ優しいのだろう、素晴らしいなと思うのです。
そんなスーパーBと「ありがとやんしたおじさん」とデコポンのお話しなのでありましたが、本日はまだこれで終わりません。
そうです、冒頭で出てきましたスーパーAについてです。
佐藤、デコポンに関する電話を終えた後、自宅内で信じられない声を聞きました。
なんと、スーパーAで購入した「6本パックのキレートレモン(ビンのタイプ)」の賞味期限が過ぎているというのです。
佐藤、さすがにビンに入った飲料の賞味期限までは確認しませんでしたので、まさかという思いで表記を見たところ、確かに切れておりました。
先ほどもお伝えしましたように、この日の佐藤、すでにお店に向かうことも、またお店の方に来ていただくのも難しい状況だったのです。
しかしながら、翌日や次回お店に行く日まで先延ばしというのも何とも気になりますので、佐藤、そうです、お店は違うものの同じような案件で2回目となる電話を、スーパーAにかけることになりました。
スーパーAについては、以前より大変お世話になっているお店ではありますが、やや、スーパーBに比べると緩めの対応であったかなというのが正直な感想です。
繰り返しになりますが、佐藤、クレームを言おうとしての電話ではありませんし、スーパーAの対応がこうであったなどはご報告いたしませんが、丁寧な対応ではあったものの、一部、店員さんの謎の笑いがあったり、こちらがかけた電話のまま待機することになった点などは、ちょっとなぁ、と思ってしまいました…。
それでも無事に話は終わり、翌日に交換ということになりまして、佐藤、次の日は返品返金巡りへと出発したのです。
そして、スーパーBでは、こちらから出向いたことに対してのお詫びとのことで、包装されて袋に入れられた品をいただきました。
何だろうかと気になりまして、車に戻ってから開けてみたところ、ボックスティッシュであり、お菓子か何かかなぁなどと期待した自分が恥ずかしかったです。
包装&袋入りで1つのボックスティッシュが出てくるとは思いませんでしたが、やはりしっかりとした丁寧さを感じました。
次に、スーパーAに行きましたら、こちらもサービスカウンターに情報が伝わっており、すんなりと交換をしていただいたのですが、ここでも包装された品を、やはり来店したという理由でいただいたのです。
う~ん、まさかなぁ、でもなぁ、これ、この大きさ、形、展開的に、やっぱそうだよなぁ、と思いつつ車に戻って開けてみると、はい、ボックスティッシュが出てきました(笑)。
これから鼻炎シーズンを迎える佐藤にとっては、大変心強い味方です。
何かがあった時に包装をしたボックスティッシュをお渡しするというのは、スーパー界におけるスタンダードなのでしょうか。
ちなみに、スーパーAの方では、もちろんお菓子への期待などは抱きませんでしたよ。
「あっ、もしかしてティッシュですか!?」とも言いませんでしたが。
さて、長くなってしまいましたが、佐藤にとってはそうそうない出来事が1日に2件もあり、また返品返金を理由としてスーパーをはしごするなど、極めて珍しい事態でありましたので、これはぜひブログにしなければと思い綴らせていただきました。
先日お伝えした喉や鼻のコンディション低下がある期間中でしたので大変ではありましたが、各スーパーの対応面などにおいて勉強になる部分もあったと感じております。
皆様におかれましては、何かを購入した際に不備があって連絡をした、などのご経験はありますでしょうか。
もし、おもしろいエピソードをお持ちであったり、「ありがとやんしたおじさん」ってもしかしてあのお店ですか??と予想がついた、という方がいらっしゃいましたらぜひご一報ください。
なお、追加でのびっくり出来事としまして最後にお伝えしますと、キレートレモンの賞味期限は、なんと、3月10日の佐藤の日でありました(笑)。
その時点で数日程度の経過でありましたし、賞味期限だし、何より佐藤の日ならまぁいいかなぁとの思いもありましたが、コンディションを上げるためのビタミンC摂取を目的としておりましたので、万が一のことも考え、お伝えしたような交換対応となっております。
困ったことがあっても、視点を変え、捉え方を変え、自分が少し変化すればおもしろいエピソードになりますので、やはりユニークさやポジティブな気持ちは大切だなとあらためて思いました。
結果的には、スーパーBで返金していただいた後に売場でデコポンを見ましたが鮮度がまずまずでしたので、別のスーパーCに行き、お試しで「しらぬい」のブランドっぽいものを購入したのですが期待したほどの味ではなく、「全然書いてあったことと違う…!糖度も香りもそこまで感じない…!」との感想になっております。
本当に美味しいデコポン(できればお手頃価格で)の情報がありましたら、ぜひとも教えていただけますと幸いです。
それでは。