皆様は「アジャスター」と聞きますと、何を想像されますでしょうか。
物、について語る場合、このアジャスターは長さや幅や高さなどを調整する器具を意味することが多く、色々な場面で使われているかと思います。
ただ、佐藤的に言いますとですね、「アジャスター=スーツ」なのです。
わかる方にはわかるかと思いますが、スーツのズボンの腰回りにアジャスター機能が付いているものがあります。
では、何のためにそちらがあるのかということですが、それはずばり、ズボンのウエスト周りを調整するためです。
この機能があることで、あるスーツですとプラスもマイナスも6cmほど調節が可能となります。
あまり声を大にしてお伝えするようなお話しではありませんが、佐藤、かなり前からこのアジャスター機能にとてもお世話になっているのです。
佐藤の場合は太ももの部分がかつてのスポーツ歴の名残で太めであり、また身長も高くない上にこのお腹周りですから、これまでもスーツの購入時には苦戦をしてきました。
つまり、お腹の辺りがキッツキツというわけにはいきませんのでサイズを大きくしますと、今度は上着がブッカブカでさらにはズボンがナッガナガという事態になってしまうのです。
そんな時に活躍する心強い味方がアジャスターでありまして、そのままであればけっこうきついウエストを広げられるため、それにより上着はフィットした状態でスーツの上下セットを購入することができます。
しかしながらですね、問題が一点あり、通常のスーツに比べますと、このアジャスター機能が付いているものは商品の数自体があまり多くはありません。
ここ最近の品揃えはわかりませんでしたが、先日、佐藤は久々にスーツを購入するためにあるショッピングモール内の紳士服売場を訪れました。
ところが、試着をしましたらやはりお伝えしたような事態が起きてしまいまして、これはもう、それはまぁ、ダイエットできていないわけですから当然と言えば当然の結果なのですが、アジャスターがないものですとウエストは大変にきつい状態であり、そのままでは到底日常的に着るのは無理であろうと思われたのです。
わかっていたこととはいえ、あらためてその真実に直面するとショックではありまして、ついつい、「あぁ、もうアジャ無しでは過ごせない身体になってしまったか…」と呟いてしまいました。
ちなみに、ここまではアジャスターと正式な呼称で綴ってきましたが、佐藤も共にお店を訪れていた者も、呼びやすさと親しみを込めて普段は「アジャ」と言っております。
通常のままではお腹周りがきついことから、佐藤はアジャを売場内から探す必要がありました。
アジャスーツにはネーミングを記したタグが付いているものの、売場は広く、そしてかなりの数の商品がありましたので、その中からサイズの合うものを探すのはなかなかに大変です。
「アジャってあっちの方に多くあったよね?」
「でも、こっちにも一部アジャがあったと思うよ」
「あ~、なんかやっぱりアジャだとデザインが限られちゃうかなぁ」
「これは?いい感じじゃない?あっ、違う、アジャじゃなかった…」
「結局アジャだと選択肢が少なくなるよなぁ」
こんなやりとりをしながら、佐藤はアジャスーツを選びまして、再び試着室に入りました。
アジャはですね、左右に一つずつ付いておりまして、小さなボタンを押したままずらすことでウエスト部分を広げたり狭くしたりできます。
お伝えするまでもなく皆様ご想像の通り、これまでに狭くする目的で使用したことなどは一度もありませんが、今回については最大限にまで広げなくともよいのでは、そうどこかで思っている佐藤がおりました。
なぜなら、昨年にお腹の風邪をひいた際、ごく僅かではありますが体重が減少し、スーツや白衣にほんの少しだけ余裕が出ていたからです。
佐藤は、試着室の中でアジャスーツのズボンをはきました。
先ほど試着したノーマルのものとは違い、すでにアジャ機能が発動している状態でしたので、ウエスト周りにきつさは感じません。
が、しかし、余裕があるかと言えばそのようなことは全くなく、あくまでも問題はない、程度の状態でありました。
試着室の外から声が聞こえてきます。
「今度はどう?やっぱりアジャだと違う?」
佐藤:「まぁ~、そうだね。アジャだと問題はなさそうだよ」
「そうかぁ。それで、どのくらい調整したの?」
佐藤:「え?何が??」
「いや、だから、アジャ。最大で6cmだっけ?広げられるの」
佐藤:「え~と…、まぁ、けっこう、だね…」
「え!?何?どのくらい?」
佐藤:「そりゃ~、まぁ、マックスまで広げてるけど…」
「そうなの!?今回も最大?マックスまでってこと?」
佐藤:「そうだよ。じゃないときついから」
「さすがにやせないとアジャがマックスのままだとねぇ」
佐藤:「アジャがマックスだとこれ以上は厳しいからなぁ」
「アジャなのにさらにマックスはちょっとね」
佐藤:「アジャマックスだもんなぁ」
「アジャマックスだね(笑)」
佐藤:「そう、アジャマックス佐藤だよ!」
「……(苦笑)」
そんなわけで、佐藤、またの名をアジャマックス佐藤と申します。
なんだか、レスラーの方のリングネームみたいですね…。
好きな方には大変申し訳ありませんが、佐藤、プロレスのことは全く詳しくないため、実際にこのようなお名前の方がいるのかどうかもわかりません。
一つ言えることは、アジャキング佐藤であったならば佐藤が知る数少ないレスラーの方と似ている気がしますので、混同を避ける意味でもそちらを採用しなくて正解でした。
まぁ、採用と言いますか、アジャマックス佐藤は会話の流れからその場で自然と出てきたものではあるのですが…。
一連の会話の後にですね、店員さんにお声掛けして裾上げをしていただいたわけですが、その際にある質問をいたしました。
それは、ウエストや太ももに合わせてズボンを決めると上着が大きく、身長等から本来のサイズのセットにするとお腹周りがきつくなる、そのためアジャの一択となるが、何か良き解決策はないものでしょうか、というものです。
もちろん、オーダースーツであれば佐藤がどのような体型であれピシッとそれはもうジャストフィットなかっこいいスーツを仕立てることができるわけですが、やはりそうなりますとお値段の方も上昇してしまいますため、既製品のセットの中で妙案はないものかとお聞きしたのでした。
そうしましたら、店員さんより、「アジャスターのように広げたり狭めたりではなく、そもそもウエストを出すことはできますよ」との回答をいただいたのです。
大変に興味深いと佐藤は思いまして、もしかするとアジャ以外のスーツという選択肢が無限の宇宙のように広がるのではないか、と目を輝かせつつ説明の続きを聞きました。
そうしましたらですね、ウエストを出す、つまり広げられる限界は(そちらのお店で取り扱う商品においては)、約4cmとの回答であったのです。
「な、な、なるほどぉ~。そ、そ、それはいいっすね。すごいですね」
などと言っていたすぐ目の前から、声が聞こえてきました。
「だめじゃん。4cmじゃ全然足りないじゃん。だって、アジャマックスで6cmでしょ?それでぎりぎりでしょ?」
「あ~、え~と、そうね、そう、その通り。だって、アジャマックス佐藤だもんね…。あの、このままアジャスタイルで裾上げお願いします…」
スーツを購入する機会というのはですね、そう多いものではありません。
ですが、たまに訪れるその時には、何とも言えない気持ちになりますね…。
まぁ、そうは言っても日々の努力がこの結果になっているわけですから、誰のせいでもなく、アジャマックス佐藤を作り上げたのは佐藤自身なのですが…。
今後につきましては、まずはアジャマックスを卒業するところから始めることになるでしょう。
そして、アジャ自体から脱却して、さらにはやや細身のスーツへと移っていく、そんな夢を、いえ、目標を、この1月に思い描いてみました。
毎年、同じようなことを同じような時期に思っている中でちっとも進展がないのは皆様もご存知の通りですが、それはそれとして、今年も今年でまずはそのような道筋に向けてがんばりたいと考えております。
お伝えした呼び名を言葉にした際のリズムはまずまず良い感じですが、決して誇れるリングネーム、いえ、名称ではありませんので、ブログのスタートで、
こんにちは。アジャマックス佐藤です。
などのように堂々と綴ることのないよう、気を引き締めて身を引き締めるべく、まずはファーストステップであるアジャミニマム佐藤を目指したいと思います。
ブログをご覧の皆様の中で、私もアジャマックスですよという大変心強い状況の方がいらっしゃいましたら、ぜひお会いした際などにはお話しをお聞かせください。
あとは、あまりこのようなお願いをするのもどうかと思いますが、どうかメーカーの皆様、アジャを採用したスーツのラインナップをもう少し増やしていただけますと大変幸いです。
アジャ卒業は目指しますが、念のため、念のために、です。
それでは。