あの日、あの時、あの交差点での思い出。

2026年2月20日金曜日

t f B! P L
こんにちは。佐藤です。

特段に意識をしていたわけではないのですが、気がつけば前回、前々回と車に関する話題となっておりました。

せっかくですので三部作にするべく、本日も車と佐藤に関してのある思い出について綴っていきたいと思います。

これは、佐藤が大学生であった時の出来事です。

当時の佐藤、実家にあった古い軽自動車を使用してよいと言われたものですから、在学中の途中からはこちらに持ってきて自由に使っておりました。

それはもう、かなり古い車でありまして、今のような様々な安全装置や便利な機能などは何もなく、もちろん見た目としてもかっこいいものではまるでなく、その時の佐藤の知識からは年式やら何やらもよくわからず気にしてもいない、そんな白色の軽自動車だったのです。

それでも、その頃の佐藤にとっては大切な相棒でありまして、車があることによって一気に行動範囲が広がりましたし、一人暮らしをしていく中での買い出しの時や友人達と出かける際などにも大活躍でありました。

そんなある日、佐藤は車に乗っていてちょっと変だなと思ったのです。

それはエンジンの音と回転数でして、いつもに比べると大変弱々しく、もしかしたらそのままエンストしてしまうのではないかとすら感じるほどでした。

ぐっ、とアクセルを深めに踏み込むと確かにエンジン音は大きくなり、普段と変わらない感覚にはなるのですが、どうにも普通ではないような気がします。

その軽自動車はですね、今ではずいぶんと珍しくなったマニュアル車でありましたので、速度に応じてギアチェンジをするべく、クラッチを踏んで操作をしておりました。

佐藤、特別に運転が上手なわけではありませんでしたが、大きな問題もなく運転免許証を取得しまして、ごく当たり前かのようにマニュアル車を運転しておりましたので、このクラッチ操作についても苦手意識は全くなかったのです。

ただ、一点気になる部分としまして、クラッチ操作のつなぎの部分、その時に何らかの不具合が起きているような思いもあり、当初、佐藤が感じたエンジン音の弱々しさは自身の技術不足によるものなのだろうかと思っておりました。

ところが、地元へと戻っていたある時に、何もしていないにもかかわらず、さらなるエンジン回転数の低下があったのです。

このままでは、札幌へと戻る際の運転にも不安があります。

それならばと、近くの整備工場で見てもらってはということになりました。

現在の佐藤であれば、このような車に関する不安は全て、ブログ内で何度か登場しております長年お世話になっているディーラーさんと工場長に全て委ねて点検を行うのですが、その当時というのはまだそのような関係性は存在していなかったのです。

そもそも、現在佐藤が乗っている車と、その軽自動車とではメーカーも違います。

どこで点検をしてもらうのが一番よいのか、佐藤自身には的確な判断ができぬまま車を持ち込むことになり、整備工場からの返答を待っておりました。

結果はすぐに出まして、不具合の原因はこれであろうと教えていただいたこと、それは、アクセル部分の踏み込み具合の調整、とのお話しだったのです。

正直なその時の感想としましては、大変素直に言葉にいたしますと、「そんなわけがないだろう」でありました。

いくら車に詳しくなくても、まだまだ運転歴の浅い大学生当時の佐藤であっても、アクセルの踏み込み具合だけでこのようなエンジンの状態になるとは思えなかったのです。

何かこう、もっと根本的なところに原因があるのではないかと佐藤は思いましたが、その時にはそちらの整備工場からの結果を受けて自分を納得させるしかない状況でありました。

アクセルの調整を行ったとのことでしたので、確かに、いつもよりは軽く踏んでもエンジン音が高まるのが感じられます。

回転数も、間違いなく上がっておりました。

でも、でもですね、どうにもこうにも、それが真の原因とは思えなかったのです。

それから、おそらく数日程度が経ったある日のことだったと記憶しております。

佐藤、何かの用事があり、一人で運転をして江別市に向かいました。

目的地は、現在のイオンです。

おそらく週末であったはずで、国道12号線はなかなかに混み合っていたことを覚えています。

そして、ここを右折すれば目的地という交差点に到着しました。

マップ等で見ていただくと画像も出てきて大変わかりやすいかと思いますが、江別市幸町にある片側2車線の交差点であり、矢印の出る信号機がある場所となっております。

その時の佐藤はですね、すごく古い軽自動車に乗って、エンジンに関する不安がありつつも一応は解決したと思い込むようにし、国道12号線の先頭を走っている状態で、右折待ちをするべく、ウインカーを出し、交差点内でブレーキを踏んで車を停めることにしたのです。

すると、車は停まりました。

いえ、車が、止まりました。

正確には、右折待ちで一時的に停車したはずが、エンジンも止まりました…。

ブレーキをぐぐ~っと踏んで、減速してエンジン音がしゅい~ん、ピタッと何の音もなくなり、やがてプスン…、という感じです。

その時に出た佐藤の言葉、それは、「はっ?」の一言だったように思います。

そして次の瞬間、信号が青から赤へと変わり、右折用の矢印が表示されました。

ところが、佐藤の車のエンジンは止まったままです。

慌ててキーを回すものの、プスン…、プスン…、キュル…キュルキュル…、と微かな音を出して計器類がチカチカ点滅する程度で、全くもってエンジンはかかりません。

何度キーを回しても、全く状況は変わりませんでした。

そのすぐ後です。

「ブブーッ!」

と、クラクションの音がしました。

それもそのはずで、バックミラーで後部を確認しましたら、佐藤の車の後ろには週末のお買い物を楽しもうとお店を目指している方々の車列が続いています。

週末の交通量が多い国道のど真ん中で、車内にはたった一人、エンジンが止まったままの車で後ろに続く方々を足止めしてしまっている、これは、大学生当時の佐藤からしますとものすごく焦り、慌て、いったいどうしたらよいものかと冷静ではいられないほどの大変な事態でありました。

もう一度、バックミラーで背後を確認しますと、佐藤のすぐ後ろにいた車の中には眼鏡をかけたおじさまが乗車されており、何やら怒りの表情で口を開きながら「ブーッ!ブブーッ!!」とクラクションを連打しています。

お気持ちは大変よくわかるのですが、だからと言って佐藤が通常と変わらずに交差点を右折できるわけではありません。

だって、エンジンは止まっているのですから。

おそらくは後ろのおじさまのさらに後ろに続くお車の方々もクラクションを鳴らしており、「プーッ!」「プッ!プッ!」「ブーーッ!!」「ブブブーッ!!」など、色々な音が聞こえてきていたものの、変わらず佐藤はその場から動けません。

なぜなら、エンジンが止まっているのですから。

しかし、佐藤としましても、そのままでただただその場に佇んでいるわけにはいかないと当然ながらに思いました。

一方で、そうこうしているうちに再び信号は変わってしまいましたので、あちこちの方向で車が動き始めていることを考えますと、自分自身の安全もしっかり確保しなければなりません。

そこで佐藤が選択した方法、それはジェスチャーでした。

車から出るのはリスクがありますし、窓を開けて叫んだところで、いくらその当時はたった5人しかいないカラオケボックス内で「20万人ってすごいな!!」とGLAYっぽく隣の部屋に聞こえるほどにシャウトしていた佐藤であっても、交通量の多い中で後続車両の方々に声を届けるというのは至難の業です。

佐藤は後ろを振り返り、ジェスチャーで「サキニ…、イッテ…、クダサイ!サキニ!マガッテ!クダサイ!」としてみました。

どのようにそれを表現したかと言いますと、何とも説明がしにくいのですが、指を右折方向に向けたり手でバツ印を作ったりしていたはずです。

ただですね、後ろのおじさまにはすぐには伝わらなかったようでして、わかりやすく「はぁ~??」という表情をされておりました。

そこで、佐藤は窓を開けまして、そこから腕を出し、右に右にと曲がるポーズを続けたところ、ようやくご理解いただけたようで、次に信号の矢印が出た時には佐藤の車を追い越してどんどんと皆様が進んで行ったのです。

本当に、焦るやら恥ずかしいやらでどうしたらよいのかという気持ちだけでしたが、とりあえずその場は何とかなりました。

が、それはあくまでも後ろに続く車のお話しでありまして、相変わらず国道の真ん中でエンジンが止まったままの佐藤はポツンと取り残されているのです。

と、ここまで綴ってきましたが、実は、これまでの経過はかなり鮮明に記憶しているものの、どういうわけかその後の展開がどうにも曖昧な状態となっております。

本気で時間をかけて思い出せばまだあれこれと浮かんできそうなものですが、こうしてブログを書いている時点では、この先のことは何とも言えません。

おそらく、ですが、何度もキーを回しながらアクセルを踏んでいるうちにエンジンが復活し、用事を済ませるどころではなくなったため、どうか再び止まることがないようにと願いながら自宅へと戻ったような気がします。

しっかりと覚えているのはその後からでして、佐藤の心の中では「やっぱりアクセルの調整どころの話じゃなかったし。とんでもないことになったよ」とプリプリ怒っていたのは確かです。

また同じ整備工場で見てもらうのもどうかと思い、佐藤の幼馴染の整備士に相談したところ、もしかしたらある部品の不具合ではないかとアドバイスをくれまして、結果的にそれが正解であり、その後は的確に修理を行って車は無事に復活したというのがこの時の出来事でありました。

今考えましても、なかなかにすごい状況であったなと思います。

最初の段階で適切に修理をしてくれていれば、との思いは今も昔もありますが、よくよく考えますと、道路の真ん中で止まったままのエンジンが再び動き出したのはアクセルの調整が一役買ってくれたとも思えますので、その点はいくらかは良かったのかもしれません。

あとは、こうしてものすごい年月が経過してからブログに掲載できるようなことを経験できたというのは、ある意味では感謝すべきであるとも言えます。

どんなことでも良い面とそうではない面があり、リアルタイムなその瞬間にはどこからどう見ても困ったケースでしかなくても、それがやがて良き方向に向かうきっかけであったり何かの役に立つ場合もあるのです。

ブログを書きながら、記憶を呼び戻しながら、そんなことを思いました。

それにしても、本日は車に関するワードで近年ではあまり使わないものがいくつか出てきましたので、佐藤としましても懐かしかったです。

最近の若い世代の方々であれば懐かしいどころか、「クラッチって何?」とか、「マニュアル車を運転する機会なんてないし…」とか、もしかすると「え?エンスト?エンスタじゃないですよね?モンストとも違います?」、と思うケースも多いのかもしれませんね…。

振り返ってみますとかつてはバックモニターなどもなく、登場当初は全くもって一般的ではなかったのにもかかわらず、今ではごく当たり前の装備になっているあたり、車の進化には驚きです。

後方や周囲の確認が各種ミラーと目視のみという時代は、けっこう大変だったよなぁと思います。

現在の佐藤におきましては、バックモニターのみならず全体を俯瞰して位置を把握するカメラやサイドミラーのモニター、さらにはそれぞれのソナーとアラートを駆使して安全且つ確実に駐車や運転をするのに慣れてしまっておりますので、今、何も装備がない車両に乗ることになったとしたらけっこう不安です。

以前、AIに関連するブログの時にも似たようなことを綴りましたが、何でも便利になる反面、衰えてしまう能力もあるような気がします。

新たな技術とこれまでに身に付けてきた技や知恵、それらをどうバランスよく使っていくのかが大切なのかもしれません。

佐藤としましては、車の装備にしても何にしても新しい技術は積極的に活用する一方で、自身の中にある閃きや勘のようなもの、そのような感覚は特に大事にしていきたいと考えております。

本日ご紹介した出来事につきましては、皆様が同じようなご経験をすることのないように願いつつ、もしも当時に佐藤の後方でクラクションを鳴らした覚えがあるという方がこのブログを読んでくださっているとしたら、なるほどそういう理由だったのかとご理解いただけますと幸いです。

クラクションの使い方には配慮をして運転いたしましょう。

それでは。

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