先日、佐藤はある人と会いました。
それは、佐藤が初めて社会人になった時の、かなり若かりし頃の同期です。
その時の佐藤は、医療とは全く関係のないお仕事をしておりました。
いわゆる就職氷河期と呼ばれる時代で、同期は非常に少なかったのですが、彼はその中の一人だったのです。
当時、彼とはプライベートにおいても遊んだりしておりましたが、佐藤が別の道に進むことになってからは顔を会わせる機会がなくなっておりました。
記憶が確かであれば、今から約10年ほど前に、たまたまスーパーで見かけて多少の会話をしたのが最後だと思います。
そんな中、今年の1月に、ある用事があって佐藤はかつての職場を訪れたのです。
佐藤が実際に働いていた支店は今はありませんので、別の店舗だったのですが、当時と変わらない雰囲気を感じまして、懐かしくなりました。
すると、そこで彼が佐藤に気づいて、声をかけてくれたのです。
人づてに、そちらの支店に彼がいるらしいということは聞いていたのですが、最初は姿が見えませんでしたので、登場した時にはかなり驚きました。
その日はあまりゆっくりと話をしたわけではなかったものの、つい先週にまた別の用事でその店舗を訪れた際には、お互いの近況など情報交換ができたのです。
彼は、もう何年も前から役職者としてがんばっておりました。
そして、この4月からはさらに昇格をして偉くなるということでした。
当時一緒に遊んでいた別の同期は、それ以上に責任のあるポストに就くとのことでした。
一方で、管理職にはなかなか縁がなく、現場でがんばっている同期もいました。
女性の同期においても、役職者としてバリバリがんばっている人もいました。
もうずっと昔、佐藤が働いていた時とほとんど変わらない風土もあれば、やはり時代の流れがあって最新のシステムになっているものもあり、懐かしかったり驚いたりのお話しが多々聞けました。
同期であった彼は、非常に穏やかな人柄で、ユニークで、佐藤のボケにも的確につっこんでくれますし、逆にいい感じにボケてきて佐藤がつっこんでみたり、とにかく話しているとリラックスできるのです。
その雰囲気は、当時と何も変わりませんでした。
また、そんな彼からは、佐藤に向けて、「当時と変わらないね」という言葉があったのです。
実際には、特に外見においてはお腹周りを中心に相当な変化があるわけですが、それでも、佐藤が感じた当時のままの彼の雰囲気を、彼が佐藤にも感じてくれたのだとすれば、どこかほっとするなと思いました。
しかしながら、現在のお互いの日々に目を向ければ、当然ながら公私共に当時とは大きな変化があるわけでして、彼は、「いや~、おれらがこんな立場になるなんてねぇ」と言っていたのです。
確かに、当時の佐藤と彼からすれば、今の自分達が担当しているポストや役職というのは、とてつもないベテランや順調に出世をしたジェントルマンが担っているものと考えておりましたので、自身がその立場になっていると思うと何とも不思議であり、いいのかなという気持ちにもなります。
20代前半の頃の佐藤達は、「なんか偉い人達って大変だよね~」とか、「いつかあんな仕事するって、ムリじゃね?」的な、そんなことを話したり、まぁ、ごく稀にですけれども、あくまでも若かりし頃のエピソードでありますが、時に豪快にサボったりしていたのです。
一応、念のために、あらぬ誤解なきようにお伝えしておきますと、豪快な息抜きがあったにせよ、佐藤、実績や成果においてはバシッと、それはもうビシッと、当時の上司からは何も言われないような成績は残しておりました。
まぁ、だからと言って、サボってもいいわけではないというのは重々承知しておりますが…。
とにかく、あの頃の佐藤と同期の彼が複雑に思っていた責任ある立場に、長い年月を経て今自分達が辿り着いているというのは、感慨深いような、驚きのような、色々な思いがあるのです。
もちろん、その長い期間には、お互い色々なことがありましたし、時に大変な出来事もあったわけですし、佐藤においては職種や業界そのものがガラリと変わっているわけでありまして、様々な経験と自分にできる限りの努力を経てここにいるわけですが、時の流れがもたらす変化というのは面白くもあり、振り返ってみれば若かりし頃の自分というのは恥ずかしいものだなと思います。
ちなみに、先日彼が言っておりましたが、当時の佐藤のイメージは、「カラオケに行けばすっごくシャウトしていた」だそうです(笑)。
近年はなかなかカラオケに行く機会がありませんが、「行けば今もシャウトするけどね!」と答えておきました(笑)。
佐藤はプライベートにおいて今後も元の職場にお世話になる機会がありますので、また今回訪れた支店に行くことが稀にあると思われます。
また、お互いの業務的な部分においても、協力できるとことがあれば良いのになとも感じているところなのです。
佐藤的には、彼にはこのままどんどん出世してもらって、支店のトップから本店の上層部となり、やがてグループのトップクラスにまで躍進して、その際にはあれやこれやでそれもこれも全部において、同期特別待遇の佐藤専用Ver.で対応してもらいたいなと切に願っております。
ちなみに、佐藤は当院の診療機能についてもしっかり説明いたしましたので、彼やその周りのどなたかが泌尿器科系で困ったことがあればおそらく受診してくれることでしょう。
4月になって新年度が始まり、同期と出会ったという方々も多いと思いますが、佐藤としましてはその縁を大切にすることをおすすめいたします。
現在の職場で働き続けるか、佐藤のように別の道を歩むことになるのかは別として、特に、新社会人としてスタートを切った際の新鮮な気持ちや不安やその時ならではの楽しさがある中で同じ時間を共に過ごした同期は、とても貴重な存在だからです。
佐藤も、今回の久々の再会と会話で、また気持ちを新たにしてがんばろうと思えましたし、どこかほっとする気持ちにもなれました。
新社会人の皆さんには、同期との仲を大切にしつつ日々のお仕事をがんばっていただければと思いますし、佐藤でお役に立てそうなことが何かありましたらいつでもご相談ください。
また、もう何年も同期とは会っていないという皆様におかれましても、ちょっとした勇気を出して連絡を取ったりアクションを起こしてみますと、懐かしさと共に得られるものがたくさんあるかもしれませんので、ぜひ実行してみてはいかがでしょうか。
佐藤に連絡しようか迷っている、という方がもしもいらっしゃいましたら、こちらについては同期かどうかなどは関係なく、お気軽にご連絡いただければと思います。
なお、佐藤の若かりし頃のお仕事が気になるという方も、いつでもご質問ください。
ヒントは、「お札を数えるスピードには自信があります(ルーキーの頃は模擬紙幣で練習をしておりました)」です。
それでは。