前回、ブログがなかなかの長さになってしまったことから、次回は短めのものを掲載しますとお伝えしました。
そんなわけで、本日は短いブログとなります。
そもそも、何を持って長いのか、そして短いのか、その基準は曖昧ではありますが、何となく自身でも感じるところといたしましては、普段から佐藤の書くブログは文章量が多めです。
ブログを読んでくださっている方にお会いすると、「よくそんなにたくさんの文章を書けますね」というようなご意見をいただくことも多々あるのですが、佐藤としましては特段何かを意識しているわけではありません。
お伝えしたいことを佐藤なりに考えて、より的確に皆様に伝わるようにと思いながら書いていましたら、自然とその長さになってしまうのです。
たとえば、
佐藤は焼肉が食べたい。
だとすごくシンプルでわかりやすいのですが、それ以上のものはないように思います。
これを、
佐藤は先々週くらいからどうにもこうにも焼肉が食べたい。
と、しますと、佐藤がいかに焼肉を食べたいのかが伝わると思うのです。
また、
佐藤は先々週くらいからどうにもこうにも焼肉が食べたくて、野球と言おうと思ったら焼肉と発言してしまい、夜景がきれいだねと言おうとして焼肉きれいだねと言ってしまったり、これはもう近々焼肉を食べないと全ての「や行」の言葉が焼肉になってしまいそうだ。
と、なれば、佐藤は本当にしょうもないなと思われるかもしれませんが、焼肉を食べたい気持ちがとんでもなく強いのだとご理解いただけるのではないでしょうか。
他にも、
佐藤は焼肉が食べたいです。特に食べたいのはカイノミですね。カイノミは希少部位ですが、佐藤お気に入りの焼肉屋さんだといつもメニューにあります。カルビよりもあっさりとした良質な脂の旨味があふれて、ヒレのように柔らかくて、ほど良い霜降り具合で、厚切りにされたお肉から出てくる肉汁はジューシーで、とにかく素晴らしいの一言なのです。カルビ好き、ロース好き、ミノも好き、牛タンだって好き、でもやっぱり佐藤はカイノミが一番好き。あぁ、焼肉が食べたい。
と、綴りましたら、焼肉を食べたい気持ちだけではなく、佐藤自身のことやカイノミの素晴らしさも知っていただけると思います。
さらに、
佐藤はお気に入りのお店で焼肉が食べたいです。
ログハウス風のそのお店には、佐藤のお気に入りの席があります。
中二階で、半個室で、掘りごたつで、どんなにお店が賑わっていても静かな場所で、とても落ち着ける空間です。
多少騒いでも他の方に迷惑がかかることはありません。
ただ、その席はお店の中に2つしかないのです。
佐藤は毎回知り合いの店長にお願いしてその席に予約を入れます。
炭の入った七輪が運ばれてくると、いつも店長は「佐藤さん、いらっしゃいませ!」と元気な笑顔で言うのです。
焼肉を食べている時にも、お店の中に店長の元気な声が響きます。
店長はちょこちょこと佐藤が座る席にやってきては、色々な話をしてくれ、また教えてくれます。
おすすめのメニューのこと、料理長が肉のプロでどれだけすごいのかということ、炭火の良さと難しさ、ロースターのメリットとデメリット、スタッフのこと、そして店長自身のこと、様々です。
それらの話に笑ったり、なるほどと感心しながら、炭の香りを感じ、炭火に脂が落ちる音に耳を傾けつつ焼肉を楽しみます。
そして、帰る時には、店長はお店の外まで来て見送ってくれるのです。
焼肉そのものが美味しいのは間違いないけれど、カイノミがあるのも素晴らしいけれど、店長の元気と心配りがあるからこそ、そのお店は居心地が良いのだな、と佐藤は思います。
そんな店長がある時、佐藤にこう言いました。
「もしかしたら別のお店に移るかもしれません」
店長は隣の席のテーブルを丁寧に拭きながらその理由を説明します。
同じ系列の別の店舗にということではなく、全く別のお店に行く可能性があるとのお話しでしたが、佐藤は理由を聞いて、それならばしょうがないなと思いました。
佐藤がそうであったように、サッカー選手もそうであるように、お仕事に移籍や異動や退職はつきものなのです。
長らくそのお店や系列の店舗でいつも当たり前のように聞こえていた店長の声が消えてしまうというのは寂しいものですし、何より知り合いがいなくなってしまうというのはどこか落ち着かない気持ちにもなります。
少しだけ焼き過ぎたカイノミを慌ててひっくり返し、佐藤がメニューを手にしようとした瞬間、店長は空のグラスに気がついてその場で注文を聞いてくれました。
今後はどうしようかな。
網の上で舞い上がった炎に氷をのせながら、佐藤は考えました。
これからもお気に入りのお店で、お気に入りの席で焼肉を食べようか。
店長がもし本当にお店を移ったら、そちらに行った方が美味しく、そして楽しく焼肉を食べられるかもしれない。
カイノミはあるのかな。
炭火であってほしいな。
家から遠いとハンドルキーパー的に困るな。
そんなことを思ったり、思い出したり、考えたり想像したり、カイノミやら店長やら色々なことを書きましたが、佐藤は今、とにかく焼肉が食べたいです。
と、書きましたら、ちょっとしたストーリーを感じたり、その場面が浮かんできたり、この先はどうなるのかなと少しだけ気になったり、楽しんでいただけるのかなと思います。
…。
……。
え~と、そんなわけでして、おそらく多くの皆様はもうこの先の言葉も何となく想像がついていることでしょう。
はい、この時点でやっぱり長いブログになっております。
全くもって短さの要素はゼロですね…。
素直に綴りますと、とにかく佐藤はきちんと色々なことをお伝えしたい、勘違いや見当違いや思惑のズレなどがないように自身の考えを文章に込めたい、そんな気持ちが強いのかもしれません。
おそらく、文章というのは、洗練されてくるとたとえ短くても読んでくださる方に内容が的確に伝わるような気がいたします。
また、短いからこそ、読む方の想像力次第でどのようにもなるという面白さが文章にはあるのもまた事実なのです。
たとえば、
「この宝箱の中には、黄金色に輝くたくさんの財宝が、全くない!」
と、書きましたら、おそらく、文章の途中まで読んだ瞬間に皆様それぞれの、その方ならではの宝箱や黄金色に輝く財宝が自然と頭の中に浮かんできたことと思います。
しかし、佐藤が書いたのはそれらが全くないということなのです。
これが映像であれば、一目瞭然に空の宝箱を見て何もないとわかりますし、そもそも具体的に財宝をイメージすることはなかったのではないでしょうか。
そういった意味では、文章の面白さとして読む方の想像力にお任せするというのも一つかと思いますし、一方でそれらが時に問題となって佐藤がお伝えしたいこととの若干のズレにつながる可能性もあるのです。
ただ、このように書いてきましたが、佐藤、何か文章を研究しているわけではありません。
また、ブログの内容的には、正確に皆様へと思いが伝わるか否かはそこまで大きな問題とならないいつもの調子の自由な話題ばかりですので、あまりに長く書き過ぎる、説明や補足が多過ぎるのはいかがなものかと佐藤自身も思うことはあります。
しかし、ありのままにそのままに書いておりましたら自然と今のスタイルになりましたので、やはりお伝えしたいことは自分で納得する形にて文章にしてお届けしたいとの気持ちは強いのです。
今後、このブログがどのように変化していくのか、それは佐藤にもわかりません。
佐藤が思うのは、現状を維持し、継続することはとても大切ですが、チャレンジする、できることから何かを変えていく、進化するということはもっと大切だということです。
業務の合間などを利用して書いているこちらのブログにて、どれだけ新しい挑戦ができるのかはわかりませんが、佐藤が何かを感じたり閃いた時にはちょっとした変化を楽しみつつ色々と試してみるかもしれません。
本日は短いブログと言いつつも結局は長くなったブログでありましたが、次回こそは本当に短くてキレのある文章を掲載したいと思います。
自らハードルを上げてしまった感もありますが、皆様、大きな期待はせず、ぜひ気楽にご覧いただけますと幸いです。
それでは。