火事の経験。

2023年12月12日火曜日

t f B! P L
こんにちは。佐藤です。

本日のブログは、佐藤が昔住んでいたマンションが火事になった時のお話しとなります。

あれは、もうかなり昔のことですが、当時の佐藤は5階建てのマンションに住んでおりました。

その日の出勤前、朝の時間帯だったのですが、廊下から何やらすごい音が聞こえてきたのです。

何だろうと思って廊下に出てみると、音はよりリアルに耳に入ってきまして、それはすぐに火災報知器によるものだと気が付きました。

同じ階の住人の方も廊下に出てきており、

「こ、これって誤作動とかですよね!?」

と、やや祈りにも近いような声で佐藤へと質問がありましたので、

「わかりません。ちょっと見てみましょうか…」

と、佐藤は返答し、廊下の端、エレベーターがある場所へと小走りで向かったのです。

すると、本来はエレベーターのすぐ横に見えているはずの階段を視界に捉えることができず、そこにあったのは防火扉でした。

「えっ、えっ、これなんですか!?なんで閉まってるんですか?」

そんな住人の方の声に耳を傾けつつ、佐藤は扉の取っ手を掴みました。

佐藤、学生時代より住んでいたマンションでしたが、それまでには一度も階段のところの扉が閉まっている場面は見たことがありません。

なるべく落ち着こうとは思いましたが、鼓動がものすごく速くなっているのを感じました。

そして、扉を開けてみると、そこには煙が充満してきており、焦げ臭さがあったのです。

「うわっ!!これ、すぐ避難した方がいいですよ!!」

佐藤が叫ぶと、一緒にいた住人の方も「えぇー!!」と驚いた声を出し、慌ててその階段を下り始めました。

マンションの玄関に辿り着くまでの間、全ての階で防火扉が閉まっているのを横目に見つつ避難したのですが、下に行くにつれて煙の量もその臭いも強烈なものになっていったのです。

玄関から外に出たところ、そこには何人もの住人の方が避難しており、また次々と外に出てくる方々がいました。

外からマンションを見てみると、1階の一室から黒い煙が出てきています。

その部屋の上に住んでいる方は2階の窓から逃げようとしており、すぐ下にある駐輪場の屋根に飛び移って避難しておりました。

実は、煙が出ていたそちらの部屋、少し前からかなり不穏な空気が漂っていたのです。

誰が住んでいるのかは見たことがありませんでしたが、火事の少し前から、何か例えようのない異臭を放っておりました。

佐藤の周囲では、これはまずいのではないか、普通ではない臭いだし管理会社に伝えた方がよいのでは、などという話にもなっていたほどです。

佐藤が外に避難してまもなく、消防車がやってきました。

しかし、マンションはオートロックということもあり、消防士さんは消火用ホースを抱えて玄関前に行ってもそのまま中には入れません。

近くにいた佐藤は走って玄関に行き、オートロックを解除して、「あそこの部屋です!」と火元となっているであろう場所をお伝えした上で再び外に出て、他の消防士さん達にこう伝えたのです。

「この部屋ちょっと普通ではないので窓から入って消火した方がいいかもしれませんよ!」

そうしましたら、外にいた消防士さん達が「こっちだ!こっち!」と叫び、マンションの中から戻ってきた消防隊の方々と合流した後、窓を割って突入していきました。

窓が割れると黒煙がもくもくと次々に出てきまして、消防車はさらに増えてきましたし、パトカーも何台もやってきて黄色いテープで規制線が張られましたし、もちろん救急車も到着しており、近所の方々もどんどん集まってきた上に目の前の道路は渋滞し、最終的には報道陣のカメラまでやってくるという状況で、現場は騒然となったのです。

佐藤も大変不安ではありましたが、消火活動が始まりましたのでマンションそのものが全焼というような心配はないだろうと思って見ておりました。

ただ、心配なのは火元となった住民の方です。

外に逃げ出てきた様子はなく、おそらく玄関のドアは開かなかったこともあり窓からの突入が決まったのでしょうし、面識はないものの同じマンションに暮らす者としてとても心配でした。

やがて、警察官の方が「マンションの住人の方はこちらに来てください」と皆さんを集めまして安否確認があったため、佐藤も自分の部屋番号と名前をお伝えし、そのうちに消火活動も無事終了となったのです。

佐藤、慌てて避難したことから自室のカギを閉めておりませんでしたので、急いで部屋へと戻り、無事を確認した後はそのままいつもの日常へと戻っていきました。

翌日、マンションの管理会社より通知がありまして、前日の火事はタバコの不始末が原因であったこと、火元となった方は外出中で怪我人はいなかったことを知ったのです。

とりあえずは、誰も怪我をした方がいなく、特に火元となった部屋の方も無事だったようで安心したものの、ニュースなどでよく報道されたりもするような火事がまさか自分の住むマンションで起こるとは思いませんでしたし、身をもって火災の恐さを感じました。

しかし、異臭の原因については何も記されていなかったため謎は謎のままであり、またその部屋の住人の方も引っ越しをされたようでしたので、何ともすっきりしない幕切れとなっております。

ただ、間違いなく、確実に言えるのは、火の扱いはとにかく気をつけましょうということです。

佐藤自身はこれまでタバコを全く吸うことなく過ごしてまいりましたが、嗜まれる方は火の始末などにはくれぐれもお気をつけください。

また、ガスコンロなど料理に使う器具においても十分な注意が必要です。

佐藤の自宅の場合は、オール電化ではないもののあえて調理機器は全てIHのものにしております。

そして何より、冬のシーズンは暖房機器の使用を前提とした毎日になりますので、ストーブ類などの扱いはとにかく気をつけるのはもちろん、しっかりとした確認や点検が必須です。

火の存在はあまりに当たり前になっている現代ですが、冷静になって考えれば扱いを間違えると大変なことになってしまうものでもあります。

一人ひとりがその認識を持ち、常に気をつけることが防火には大切なのではないでしょうか。

佐藤、当時を振り返りますと、慌てていたことから自室の施錠をしなかったのは反省点ですが、今と違って若かりし頃の身軽な体型のおかげで軽やかに避難できましたし、比較的冷静さを保ち、ごく微力ながら消防隊の皆様にもご協力できた点は良しとしたいと考えております。

また、ご紹介した経験が佐藤の中の防火意識を高めたことは間違いありません。

ただ、火災は絶対にいけませんが、心に火を灯すことはとても大切です。

佐藤の場合は、脂肪を燃やし、この体型から避難せずに向き合い、スリムになるための決意の火を灯す必要があります。

現状では、なぜかその火は自然と鎮火したり、灯ったり消えたりを繰り返したり、時に「う~ん、えいっ!」と自ら消火したりもしておりますが、細々であっても何とか灯し続けていきたいです。

ブログをご覧の皆様におかれましては、佐藤の心の中に火を灯すべく、「太ってますよ!お腹出まくりですよ!」とストレートなお言葉をかけていただくのも助かりますし、バースデーケーキのように「フーッ!」と一息で心の火を吹き消した後に濃厚チョコケーキをなどを差し入れていただいても大変ありがたいことから、どちらもお待ちしております。

まぁ、本音として嬉しいのはもちろん後者ですが…。

それでは。

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