インフルエンザの予防接種。~注射が苦手な佐藤~

2023年12月1日金曜日

t f B! P L
こんにちは。佐藤です。

皆様はインフルエンザの予防接種は受けましたでしょうか。

佐藤は先週、接種を受けました。

いえ、受けてしまいました。

いや、本音としては嫌々ながらもドキドキしつつ励ましを受けながら注射を打ちました。

佐藤、注射は苦手なのです。

まぁ、なかなか注射が好きです得意ですという方はいないかと思います。

たとえば、

「はい!はいはい!!はーい!!注射、一番目に打ちたいです!!」とか、

「いやぁ、明日はいよいよ注射の日かぁ、う~ん、楽しみだなぁ」とか、

「え!?今日いきなり打つんですか??まいったな~、心の準備ができていないよ~。こんなことならもっときっちり正装して、しっかり注射と向き合って、朝から気持ちを整えて、心の底から注射を堪能したかったのに…」とか、

「昨日はあまり眠れませんでした…。今日の注射が楽しみ過ぎて…!」とか、

「注射が苦手な人がいたもんだから、まとめてその人達の分も打ってもらったよ。え?佐藤の分?いいよ、じゃあ、今日は左腕4回に右腕3回打ったから、均等にするためにも右腕に打ってもらおうか!」とか、

このような方々がいたとしたら、佐藤としましては大変心強いものの、当然ながらそういうわけにもいきません。

一度に何回も接種する、などはあってはならないことですし…。

とにかく、佐藤は小さな頃から注射は非常に苦手としており、それは恥ずかしがることも全くなく、ありのままにそのままに公表し公言しておりますので、当院においてもスタッフが気遣ってくれたりもします。

今年に関しましては、出勤時に外来の看護主任から、

「佐藤次長、今日ってインフルエンザの予防接種いけそうですか?スタッフ何人かで励ましながら打ちますよ」

との優しい言葉をかけてもらい、その前の週には諸々の事情から接種を延期しておりましたので、先日については覚悟を決めて、

「え!?えぇ、い、いいですよ。い、いきましょうか…。い、今にします…?」

と、聞いたところ、夕方に声をかけますとのお話しになり、佐藤はドキドキしつつも(なんとか)業務に集中して一日を過ごしたのでした。

そしていよいよ夕方になったのですが、特段主任から声がかかることのないまま、佐藤は医療安全委員会に参加する時刻となったのです。

も、もしかして今日はないかな…、そんな気持ちにもなりました。

安心したような、でも先延ばしにしてもメンタル面的によくないような、ただ何より感染対策という観点では早く接種しなければいけないわけですし、複雑な思いのまま、委員会に向かうべく自席から立ち上がり廊下へと出たのです。

すると、

「あっ!いたいた!今、予防接種打てますので行きましょう。よかった~、もう委員会に行ってしまったのかと思いました」

と、外来の看護主任から声をかけられまして、正直なところ、えぇ、佐藤としましては、

「み、見つかった~!!」

などという声が思わず出てしまいそうになりました。

そんなわけで、佐藤は大人しく処置室へと向かい、看護師長や他のスタッフからの声掛けを受けつつ接種となったのです。

ただですね、これ、お世辞でも何でもなく、本当の本音の感想なのですが、主任の手技は大変に見事で素晴らしいものでして、素早く且つ丁寧であり、あっという間にしかもほとんど痛みを感じることなく注射は終了となりました。

こ、これなら佐藤でも注射を打てる…!!

率直にそんな感想が出てきたほどです。

まぁ、佐藤、これまで何度も何年も予防接種を受けてきたわけでして、手技がどうこうではなくとも注射は(なんとか)受けることができるのですが、それでもやはり苦手分野という点を考えれば、少しでも痛みがなく且つ素早く優しいのがベストなのは間違いありません。

そういった意味では、主任の技はさすがの一言でありました。

しかもですね、びっくりするような本当の話があります。

自宅に着いてからふと、「あれ、今回って止血用のパッドは腕に貼られなかったな」と思いまして、あまりに手技が手早くて僅かな出血すらもしなかったのかなぁ、などと考えていたのです。

そしてお風呂に入り、さて体を洗おうとしたその時です、そうです、ありました。

止血用のパッドは、しっかりと佐藤の左腕に貼られていたのです。

佐藤の中では、いつそれが貼られたものなのか、全くわかりませんでした。

あの一連の素早い接種の中で、その直後にパッドを貼ったというのもまた驚きです。

貼られた感覚がない佐藤はかなりまずいのでは、大丈夫か、などのご意見も皆様からはあるかもしれませんが、そこは問題ありませんのでご安心ください。

とにかく、本当に、シャワーをかけて左腕の方に目を向けるまで全く気がつかなかったのです。

あ、ただですね、佐藤、これは注射も採血もそうですが、一切、全く、ほんの僅かも、皮膚に針が刺さっていく場面はこれっぽっちも見ませんので、目線は他のところに向けていることから、どのような状況なのかは全然わからないという状態になっております。

したがいまして、これまでもそうですが、いつ、どんなタイミングで止血用パッドが貼られるのかはわかっておりません。

ただ、今までの経験上は「あ、パッドが貼られたな。今回も無事に(泣かないで)終了したな(多少は騒いだけど)」と思う瞬間は確かにありましたので、今回につきましてはそれすらもわからないほどの手早さであったのだと思います。

さて、そんなこんなで今年も予防接種を受けた佐藤ですが、やはりしっかりと感染対策をしておくということは重要ですと声を大にしてお伝えしたいです。

インフルエンザの予防接種を受けても感染しないというわけではありませんが、重症化を防ぐことにはつながります。

ご年齢やもともとの持病等々を考慮し、高リスクとなる可能性のある方々におきましては特にしっかりと予防接種を受けることが大切です。

佐藤としましても、医療従事者として感染を広げないために、またインフルエンザによるお休みで自院に迷惑をかけないために、そして何よりも自身や周囲の健康維持のためにも、がんばって予防接種を受けました。

決して、主任に見つかったからではありません。

どこかのタイミングでは、必ず、自ら申し出て接種をしていた、はずです、たぶん…。

とにかく、これからの季節はまだまだ様々な感染症の流行する時期です。

予防接種はもちろん、日々の食事や睡眠や休息やストレス解消や適度な運動や冷えの防止などなど、セルフケアできる部分においては皆様ぜひしっかりと実践していただいて、健康的にこの冬を過ごしましょう。

なお、大変申し訳ありませんが、本日ご紹介しました外来看護主任をご指名の上での予防接種等はお受けしておりませんので、ご了承くださいますようよろしくお願いいたします。

指名はできないものの、佐藤のように注射が苦手な方がいれば、優しく励ましながら接種をするスタッフばかりですのでご安心ください。

佐藤が誰かを励ます側に立つという日はおそらく来ないかと思いますが(他の方が注射をしている場面を見るのも苦手)、接種前にリラックスしたいということであれば、お時間の許す限りで多少のおもしろトークはいたしますのでお気軽にお声掛けいただければと思います。

それでは。

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