日々、生活をしておりますと、時に「な、なぜこのタイミングで…!」と思うことが発生するケースがありますが、皆様はいかがでしょうか。
佐藤の場合、なぜ、今、というタイミングで小鼻がむずむずと痒くなることがけっこうあります。
たとえば、お風呂で身体を洗っていて手が泡だらけの時、シャンプーの最中で手が泡だらけの時、洗い物の最中で手が泡だらけの時、ビニール手袋を装着して大掃除などをしている時、両手で重い荷物を持っている時、などなどです。
これは、本当に困りますね。
痛くも痒くもないという言葉がありますが、これだけを見ますと、なんだかなぁ、痛みと痒さが同レベルで語られているような気がして、ちょっと違う気がするなぁ、どう考えたって痛さの方が嫌だよね、などと思ってしまいますが、実際には違うのです。
痒さというのもまた、痛みと同じように大変辛いものであると言えます。
そして、小鼻がむずむずして痒いような感覚になるというのもまた、はい、これ、ハッキリ言いまして、不快度MAXなのです。
よって、ご紹介したようなケースで小鼻がむずむず痒い場合には、顔が泡まみれになることを気にせずに堂々とかくか、急いで泡を洗い流してからかくか、誰かを呼んでかいてもらうか、どう考えてもかけない場合には目や口などをあちこちの方向に動かして気を紛らわせるか、どれかになってしまいます。
ただ、全てがけっこう大変ですし、特に顔のアクションでむず痒さをどうにかしようとする際などは、ものすごい変顔の連続になっていることが想像されますので、場所によっては周囲の方々の目がかなり気になるのです。
だからと言って、事前に小鼻むずむずを防ぐ方法があるのかと言いますと、佐藤にはその対策が現段階では全くわかりません。
もともと鼻炎がありますので、そちらも何らかの関係があるのではと想像しているものの、それにしてもなぜいつも同じようなタイミングで痒くなるのか、そちらについては特に謎なのです。
むずむずしてきたタイミングでは、佐藤、
「あ~ぁぁ~、痒いっ!」とか、
「か、かっ、かっ、痒いっ!うぉぉ~んっ、痒い!」とか、
「あっ、これ、またっ、むむぅ、むぅわぁ~、なんで、今…、かっゆぅぅ~い!」
などと言っておりまして、あまりにこれが続きますと、さすがに、
「ムキーッ!ワシャー!カユイゾー!!」
と、やや怒り加減でかきむしることもあるのですが、これではいけないよなぁと思いました。
痒いのは確かに不快ではあるものの、それで取り乱していては、いつか辿り着きたいジェントルマン佐藤への道は遠のくのです。
むずむずさは本当に困ったものですが、同じようなタイミングでそれが起きるのがわかっているのであれば、根本的対策は難しいにせよ、メンタル的なコントロールをしておくことで冷静にいられるのではないかとも考えたのです。
ちょうど、ここ最近はなぜか佐藤の鼻炎秋の陣がひどくなっておりまして、鼻水やくしゃみなどの症状がやや強めに出ており、「小鼻むずむずむず痒い祭2024~あのタイミングで必ず~」が間違いなく起こるだろうと予想がつきました。
佐藤としましては、これは自身のメンタルトレーニングの良き機会だと捉え、いかに冷静でいられるのかを試してみようと思ったのです。
そんな中、先日の週末、佐藤は組み立て式の家具を2つほど完成させる必要がありました。
それほど難しい工程ではないとは言え、重い板を支えながらネジを回したり、固定のためにしっかりと押さえたり、手が汚れたりという、かきたい時にすぐかけない場面は多々想定されたのです。
そこで、佐藤は思いました。
いえ、そう考えるようにしました。
これは、起こるよね、と。
また、小鼻がむずむずしちゃうね。
もしかしたら小鼻の両方が痒くなっちゃうかもね。
右かと思ったら次は左、左かと思ったら今度は右、小鼻むずむずはスイッチヒッターだね。
今日も元気に絶妙なタイミングで、必ず小鼻はむず痒くなるね。
そんなことを心の中で思い、気持ちの準備をしておりました。
すると、そうです、やっぱりきたのです。
手には多数の木屑が付着しており、しかも両手で家具の部品を固定している最中に、小鼻むずむずは起こったのです。
しかし佐藤はもはや慌てません。
「はい、きたね~」
などとあえて口にして余裕を見せながら、最初は痒みに耐えました。
くるとわかっていれば、耐性もやや強めになるのです。
しかし、小鼻むずむずはさらに痒さを加速させ、同時に鼻炎中の佐藤はキラリと光る透明のあれが流れてきました。
そうなりますと、小鼻が痒い上に鼻の中と鼻の下も気になるという、鼻の不快感がハーモニーを奏で始めたのです。
それでも佐藤は気にしません。
ささっとその時の工程を終わらせ、手をパンパンと叩いて木屑を払い、すぐ横に用意してあった佐藤のソウルメイトであるティッシュを使って全てに対処いたしました。
その後も、何度もむずむずくんが登場したものの、佐藤は同じように手を止めるか、肩なども活用して痒さに対応し続けたのです。
ちなみに、今回作った家具では、非常に多くの「木ダボ」が登場いたしました。
木ダボとは、木材同士をつなぎ合わせるために使う、ごく小さな木の棒です。
木材の穴の中に接着剤を流し入れ、木ダボを差し込むという作業がかなり多くありました。
佐藤、DIY等をする習慣はありませんので、木ダボという言葉も差し込み作業も新鮮だったものですから、せっかくなのでこちらも活用しようと考えまして、小鼻のむずむずに対処したのです。
「木ダボね、木ダボ、木ダボを差し込むと、はい、きました、小鼻痒いで~す」
「また木ダボね、あとこっちも木ダボで、うむ、小鼻がむずむずしますな」
「次はまた木ダボでしょ?で、そのその後もこの穴はたぶん木ダボだろうねぇ。そして、小鼻がむず痒くなるという、このコンボね」
などと言いながら作業することで、小鼻のむずむずさんとも多少は仲良くなれた気がしますし、少なくとも取り乱したり怒りの感情はなかったように思います。
気の持ちよう、ですかね。
と、いうわけで、これからもおそらく佐藤は小鼻がむずむずして痒くなることでしょう。
今、こうしてブログを書いている最中にも、マスクの内側の僅かな繊維によってむずむずくんやらむずむずさんやらが登場しているほどですので。
なお、先ほどから出てきているネーミングですが、佐藤の中では右の小鼻を「むずむずくん」、左の小鼻を「むずむずさん」と名付けました。
そして、佐藤は知らなかったのですが、小鼻のことは鼻翼(びよく)とも言うそうです。
上手に表現しているなと思いますし、翼という文字がついていると途端にカッコイイような可愛らしいような、これまでとは違った印象を鼻に対して持ってしまうのは佐藤だけでしょうか。
せっかくですので、今後は、単に「小鼻が痒いっ!」と言うのではなく、
「ふむ、今日は右鼻翼のむずむずくんがやけに元気だな。昨日は左鼻翼のむずむずさんが実に活発だったが。やれやれ」
と、積極的に使っていくかもしれません。
ブログをご覧の皆様の中で、鼻翼のむずむずを防ぐ方法をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひともご一報をお待ちしております。
また、皆様の前で佐藤がとても変な顔をしていたとしても、それはふざけているわけではなく、鼻翼が痒いだけという可能性が高いため、そんな場面を見かけましたら、「むずむずくんですか?それともむずむずさんですか?」と優しく問いかけていただけますと幸いです。
それでは。