新競技。~YUKIKAKI~

2022年2月18日金曜日

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こんにちは。佐藤です。

北京オリンピックも終盤となっている中、自宅で観戦していた佐藤はふとあることを思いました。

それは、たくさんの雪が降りとてつもない時間の雪かきをしてきた今シーズン、もはやこれはオリンピックの新競技になってもよいのではないか、ということです。

そんなわけで、本日は佐藤の想像と妄想による内容でお送りいたします。

ぜひ、お付き合いいただけますと幸いです。

では早速。



アナウンサーの佐藤:「本日は今回の冬季オリンピックより新たに採用されました注目の新競技、『YUKIKAKI』についてその見どころと日本代表選手についてご紹介していきたいと思います。解説の佐藤さん、どうぞよろしくお願いいたします」

解説の佐藤:「よろしくお願いします」

アナウンサーの佐藤:「まずは『YUKIKAKI サラサラ雪』についてですが、これはどのような競技になりますでしょうか」

解説の佐藤:「これは文字通り、サラサラの雪を除雪する競技になります。決められた量のサラサラ雪をいかに早く所定の位置に積み上げるかを競うもので、とにかくスピード勝負ですね」

アナウンサーの佐藤:「タイムによって順位が決まるわけですが、ポイントはどのあたりになりますでしょうか」

解説の佐藤:「スピードはもちろん、持久力と正確性も重要な要素になりますね。予選で上位20名までに入れば決勝ラウンドに進めますが、決勝では雪の量が予選に比べて1.5倍に増えます。その中でスピードを維持するにためは持久力が欠かせません」

アナウンサーの佐藤:「正確性というお話しもありましたが、その部分はいかがですか」

解説の佐藤:「競技場には赤い正方形のマスがありますが、雪はその中に積み上げなければいけません。はみ出す量が多くなってしまうと、ペナルティとしてタイムに加算されてしまいますから、疲れてきた中でも正確に雪を積み上げていく、これがポイントですね」

アナウンサーの佐藤:「なるほど。では次に『YUKIKAKI ベタベタ雪』について解説していただいてよろしいでしょうか」

解説の佐藤:「はい。こちらは力勝負の競技ですね。ベタ雪で重みがかなりありますから、それをしっかりと除雪するにはかなりのパワーが必要となります。ただ一方で、創作に関する感性が求められるのも非常に難しいところです」

アナウンサーの佐藤:「いわゆる芸術点ということで、予選、決勝、それぞれにテーマが与えられて雪像を制作する必要がありますね」

解説の佐藤:「そうなんです。テーマは試合開始直前に伝えられますから、それまでは雪だるまを作ればいいのか、アニメのキャラクターなのか、あるいは細かな作業を要する歴史的建造物なのか、選手には一切わかりません」

アナウンサーの佐藤:「ベタ雪を運んだ量そのものとテーマに合わせた雪像の芸術点、その両方で順位が決していくということになりますね」

解説の佐藤:「そうです。やはりパワー系の選手が多いですが、創造性も必要なことから、競技そのものと共に、ファッションやヘアースタイルにもこだわっている選手が多い点に注目していただくとおもしろいと思います」

アナウンサーの佐藤:「次は『YUKIKAKI カタマリ雪』についてですが、こちらも非常に難易度の高い競技になっていますね」

解説の佐藤:「えぇ、おっしゃる通りです。これは除雪車が通った後に残されている、雪の塊を想定した競技になっていますが、バランス感覚や総合力が必要になってきますね」

アナウンサーの佐藤:「スコップが破損した際の取り替えは1度まではペナルティ無しですが、2度目以降はタイムが加算されてしまうという点も難しいように思えますが、いかがでしょうか」

解説の佐藤:「そうですね、そのあたりの駆け引きも難しく、また見どころだと思います。競技で使う塊の雪はそれぞれが不揃いですから、その中でタイムを競いつつ多くの量を運ぶのは大変ですし、積み上げるスペースも非常に小さいので、バランスよく積むのはかなり技術が必要ですね。無理をすれば、すぐにスコップの破損につながります」

アナウンサーの佐藤:「各国の代表チームにおけるエースがエントリーするケースが多いので、この競技を制した選手はまさにking of YUKIKAKIとも言えそうです」

アナウンサーの佐藤:「最後は団体競技となります。『YUKIKAKI スロープ団体』ですが、こちらはどんな競技でしょうか」

解説の佐藤:「これは非常に競技時間が長いのですが、まず3人の選手が協力して、雪山に除雪用のスロープを作ります。その後、それを利用してサラサラ雪、ベタベタ雪、カタマリ雪、それぞれを運び、山頂で与えられたテーマの雪像を作るのです。最後に、できたスロープをそりで滑り、その速さも加えた総合的な評価で順位が決まります」

アナウンサーの佐藤:「ルール自体もなかなか難しいのですが、雪をかきスロープを作るスピード、雪像の芸術点、スロープを滑る速度、さらには除雪した雪の量と、本当に多くのものが求められる競技ですよね」

解説の佐藤:「その通りですね。雪の種類も様々ですから、選手3名の分担、総合的な指揮など、戦略的な部分も大切になってきます」

アナウンサーの佐藤:「では次に各種目の日本代表選手を見ていきましょう。まずご紹介するのは『YUKIKAKI サラサラ雪』にエントリーしている、佐藤選手です」

解説の佐藤:「小柄ながらもそのスピードには定評がありますね。正確さも世界トップクラスですから、間違いなくメダル圏内に入ってくると思います」

アナウンサーの佐藤:「オリンピックの選手選考会では自身の持つ日本記録を更新していますので、金メダルへの期待も非常に高まりますね。次は、『YUKIKAKI ベタベタ雪』の日本代表、SATO選手です」

解説の佐藤:「パワフルさとアーティスティックさの両方を兼ね備えている選手ですね。海外の選手と比べても見劣りしないパワーと独創的な雪像作りが強みです」

アナウンサーの佐藤:「その外見にも注目が集まっておりまして、和の要素を取り込んだ派手なウェアと画期的とも言えるヘアースタイルは、Z世代の多くの若者達にも影響を与えています。続いては、『YUKIKAKI カタマリ雪』にエントリーしている日本代表のエース、サトウ選手です」

解説の佐藤:「サトウ選手は本当に総合力が高いですよね。スピードと力強さに加えてスタミナもあり、全てが素晴らしいレベルでまとまっています。そして何よりも特筆すべき点は、戦略的な部分に長けていて、YUKIKAKI IQが高いというところでしょうか」

アナウンサーの佐藤:「そのあたりは『YUKIKAKI スロープ団体』での司令塔としての役割も期待できるわけですね」

解説の佐藤:「その通りです。個人での金メダルも最有力候補ですが、スロープ団体ではサトウ選手がどうやってチームを勝利に導いていくのか、注目です」

アナウンサーの佐藤:「佐藤さん、ありがとうございました。なお、『YUKIKAKI スロープ団体』では、佐藤選手、SATO選手、サトウ選手の3名でエントリーしていますが、サポートメンバーには『YUKIKAKI ベタベタ雪』の国内選手権で史上最年少優勝を果たした、さとう選手、16歳が入っています。こちらも注目ですね」

解説の佐藤:「えぇ、これからどんどん世界へと羽ばたいていくであろう逸材ですから、まずは先輩方のすぐ近くでオリンピックの雰囲気、厳しさをしっかり感じてもらいたいと思います。もし出番があるとすれば、堂々と戦ってもらいたいですね」

アナウンサーの佐藤:「本当に楽しみです。そして、日本勢のメダルラッシュと素晴らしい除雪に期待しましょう。『YUKIKAKI JAPAN』の初戦は2月20日の午後1時にsnow onです。佐藤さん、本日はありがとうございました」

解説の佐藤:「ありがとうございました」

解説の佐藤・アナウンサーの佐藤:「がんばれ!!YUKIKAKI JAPAN!!」



と、いうことで、佐藤が思う新競技を語ってみましたが、いかがでしたでしょうか。

このような妄想が膨れ上がってしまうほどに、先日の大雪は大変だったのです。

自宅の雪かきを4時間、休憩なく行った佐藤は疲労がMAXとなり、お風呂あがりには思考回路が一時停止いたしましたが、その後にはこのアイディアがおりてまいりました。

からっぽになったことで、逆に閃いたのかもしれません。

日々の雪かきで知らず知らずのうちに身についた技術は、もしかしたらJAPANチームでも通用するのではとも思うのですが、もしもこのような競技があったとしても、佐藤は観戦するのみにとどめたいと思います。

皆様におかれましても、新しい競技を思いついた際などはぜひお聞かせください。

ちなみに、先日の大雪の後は、佐藤の通勤ルート的にとてつもない道路の混乱具合となっておりまして、これはこれでまた新しい競技になり、「渋滞JAPAN」の一員になれるのではと思いました。

春まではまだもう少しがんばらなければいけませんし、各ご家庭、業者さん共に除雪や排雪は本当に大変なものですが、せめて今回のような楽しい(と佐藤自身では思っている)想像などもしながら、元気に健康的に乗り切りましょう。

皆様、雪かき中のケガやその後の体調管理にはくれぐれもご注意ください。

それでは。

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