先日の業務中、目の前のパソコンに向かって作業をしておりましたら、ごく小さな何かが佐藤の目の前を横切りました。
最初は埃か何かかな、と思ったのですが、その直後に再び目の前に現れまして、佐藤、瞬時に頭の中が切り替わったのです。
虫だ…!!
佐藤が虫を大の苦手としていることは、以前のブログでお伝えした通りです。
ふわふわと彷徨う虫を見て、ものすごく小さいということは確認できましたので、蚊やハチやハエではないなと思ったのですが、よく目を凝らしてみますと、そう、正体はすぐにわかりました。
クモです。
すごく小さなクモが、佐藤の目の前にぶら下がっていたのでした。
虫の種類、大きさ問わず全部が苦手な佐藤ですから、見つけた途端に慌てふためいたことは言うまでもありません。
しかも、そのクモは静かに佐藤のワイシャツの左胸辺りに着地いたしました。
うひぇぇぇ~!
と、声を出したい気持ちになったものの、いきなりそんな奇声をあげては周囲のスタッフも驚くでしょうし、万が一、佐藤がいる部屋の外にも聞こえてしまった場合には、患者様へのご迷惑となってしまいます。
声を出したいところをグッとこらえ、焦る気持ちをググッと抑え、静かに、冷静に、そして確実にクモを捕獲したのでした。
さすがに、その小ささであれば佐藤自身で捕獲することも問題なくできたわけですが、危うくワイシャツの胸ポケットにクモがインしてしまいかねない状況でしたので、それはもう焦りましたし、虫嫌いからしますといきなり目の前にぶら下がっている状況の中で平常心を保つのは非常に難しいものなのです。
さて、その翌日のことですが、佐藤、自身の車にて出勤中に、目の前に何かが飛んできました。
サイズ的にはすごく小さかったのですが、こちらはすぐに虫だと気づいたのです。
車内に小さい虫が入り込むということはたまにありますし、その場合は車を停め、落ち着いてよく探した上で捕獲するしかありません。
どの虫であれ苦手だとは言いつつも、さされる心配のなさそうな小さい虫が飛んでいるくらいでは、特に運転中ということも考えますと、さすがの佐藤もジェントルマンな気持ちで静かにすることは可能なのです。
が、しかし、その虫は、車内のどこかへ飛んでいくどころか、佐藤の目の前をふわりふわりと漂っておりました。
ク、クモだ…!
そこでようやく佐藤は気がつきました。
前日の院内で発見したのとほとんど同じサイズの小さなクモが、なんと車内にも現れて佐藤の目の前をぷらぷらしているのです。
佐藤、クモが特別に苦手なわけではありません。
繰り返しとなってしまいますが、虫という虫は全て苦手です。
車内のどこかにすぐ飛んでいってしまうささなくて無害の小さな虫であればまだしも、サイズが小型とはいえ目の前で糸と共にふわふわされては平常心ではいられません。
えっ!?えっ!?ま、まじぃぃ~!!
などと一人で叫びながら、捕獲を試みました。
ここで一点お伝えしておきますと、皆様におかれましては、佐藤と同様に虫を大の苦手にしていたとしても、運転中の捕獲は大変危険ですので、おやめください。
佐藤は、うわ!うへ!うふぉぉぉ~!と言いながら、ぷらぷらしているクモが顔にくっつかないよう右に左に前に後ろにとよけながら捕獲しようとしましたが、すぐにこのままではいけないと思い、車を停めることにいたしました。
ただ、幸い、その直後に信号待ちになったものですから、そのチャンスを逃すまいと捕獲を試みたのですが、なんと、これまた前日と同様に小さなクモは佐藤の左胸辺りに着地し、もう少しでワイシャツのポケットにインするところだったのです。
一瞬でも捕獲が遅れていればより大変な事態になるところでしたが、何枚にも重ねたティッシュを用いて戦うことで事なきを得たのでした。
なかなか、日々の中でこうも連続して自分の目の前にクモがぶら下がることはないかと思います。
当院におきましてもそこまで院内で虫を目撃するわけではありませんし、まして車内の天井からクモがぶら下がるなど、なかなか想像すらしません。
もしかすると、佐藤のワイシャツの胸ポケットにはクモを引き寄せてしまう不思議な力が宿っているのでしょうか。
それとも、天井からぶら下がっていたのではなく、佐藤の頭からクモが出てきたのでしょうか。
自分で書いていて、おそろしくなってきました…。
虫を苦手とする者にとっては、このようなイメージだけでも十分に肌寒くなってしまいます。
しかもですね、実は、院内でのクモ、車内でのクモ、その翌日には院内でふと足元に目をやったらクモ、でしたから、三連続でのクモ発見だったのです。
これは、何か良い意味があるのか、それともその逆なのか、気になるところではあります。
たまたま、と言ってしまえばそれまでの出来事ですが、できることならばポジティブに考え、良いことが起きる前触れであると思い込もうと考えているところです。
たとえば、
ここから北海道コンサドーレ札幌が連勝を続け、来シーズンへの希望を持てるようになるとか、
どなたかがシャインマスカットをたくさんプレゼントしてくださるとか、
体重、体脂肪共にびっくりするくらい順調に減っていくとか、
今年の冬はほぼ雪が降らないとか、
両手を空に掲げるとみんなの元気がちょっとずつ集まってくるとか、
それでできた玉で虫を撃退することができるとか、
買い物中にたまたま出てしまった鼻歌を通りすがりの方が耳にして、その方は敏腕音楽プロデューサーであり、「君、顔出しはしなくていいからうちでデビューしてみないか!」と言われるとか、
再びこのブログを雑誌で取り上げたいとのお話しが舞い込んでくるとか、
そのようなことにつながるのでは、と期待しております。
まぁ、何の根拠もないのですが…。
そして、捕獲した後のクモは……ですしね…。
念のためにお伝えしておきますと、場合によっては無理に捕まえるのではなく、息をフーフーフーフー吹きかけて自然に帰したケースも多々あります。
えいっ、と捕まえるのが嫌だったというのが最大の理由ではあるのですが…。
本日はずいぶんとクモのことをたくさん書きましたので、苦手な方からしますと大変なご迷惑になってしまったかもしれません。
一方、クモを研究している方や好きな方からしますと、単に佐藤がびくびくしていた体験と前向きな希望を綴っただけになりましたので、何のお役にも立てなかったものと思われます。
しかしながら、日常の何気ない一コマでもぜひ皆様にお伝えしたいと考え、今回のブログとなっておりますのでご容赦ください。
佐藤としましては、しばらくはクモに出会いたくないですし、ましてやいきなり目の前にぷらぷらしながら登場というのは本当に避けてもらいたいです。
ブログをご覧の皆様の中で、クモと出会った後に幸運が訪れたという方がいらっしゃいましたら、ぜひお話しを聞かせていただければと思います。
ラッキーがやってくることを信じて。
それでは。