あの頃の佐藤が体験した深夜の出来事。

2023年3月21日火曜日

t f B! P L
こんにちは。佐藤です。

本日は祝日で佐藤はお休みとなっておりますが、事前に記事を書いた予約投稿にてお送りします。

今日のブログは、佐藤が大学生だった頃のある出来事についてです。

最初にお伝えしておきますと、いつもの内容とは少し違い、怖いお話しとなっております…。

さて、あれは佐藤が大学生だったある夏のことです。

その日、深夜まで友人の家で遊び、大いに騒いだ佐藤は、眠い目をこすりながら自転車に乗って自宅へと向かっておりました。

走っていたのは、長い直線から緩やかに左へとカーブしている道です。

佐藤は一人でした。

深夜ということもあり、車もほとんど走っていない状況の中、佐藤は鼻歌まじりで夏の風を切りながら自転車をこいでいたのです。

すると、ふと気が付いた時に、前方から走ってくる人影が見えました。

先々まで見通せる道であり、少し前までは誰もいなかったはずなのですが、一人、こちらに向かって走ってくるのです。

そこまで広い歩道ではありませんでしたので、佐藤は、ぶつかったりすると危ないなと思い自転車のスピードをやや緩めました。

ただ、前方から来る方はなかなかの速度で走り、こちらに向かってきます。

深夜にランニングかぁ、トレーニングだろうか…、などと佐藤は思いました。

ところが、その方が近くなってくるにつれて、佐藤は自身の目を疑ったのです。

前方から走ってくる方は女性であり、どうやら、それなりのご年齢の方と思われたのですが、何よりも驚いたのはその姿でした。

簡単に言えば、「そば屋さんの格好」だったのです。

何と説明をしてよいのかわからないのですが、和装で、どうやら頭には和柄の三角巾を被っている様子で、明らかに運動をする姿ではありませんでした。

にもかかわらず、その方は深夜の歩道をかなりの速度で走ってきます。

どういうことだろう、と佐藤はかなり不思議に思いました。

そば屋さんの姿をした女性、その方が来た方向には、深夜に開いているお店などありません。

佐藤が来た道の方にも、そのようなお店は一つもないはずなのです。

そば屋さんがあったり、またはその時間でもやっていそうな何らかのお店があるとすれば、佐藤がいた場所から約3kmほどは距離があります。

失礼ながら、それほどお若いとは思えない方が、その距離を、この深夜に、その格好で走り続けて3kmもというのは、かなりハードルが高いように思えました。

そうこうしている間に、その方はどんどん佐藤に近づいてきます。

色々と気になってきた佐藤は、ペダルをこぐ力をさらに緩めました。

ただ、一方で少し怖くもあったのです。

当然バスはもう運行していない時間でしたが、走るほど急いでいるのにどうしてタクシーを利用しないのか、この薄暗い道で、深夜に、なぜそんな格好のまま走っているのか、そもそもいつどのタイミングで歩道に現れたのか、あれこれ考え始めると、若干の怖さを感じました。

さらにその方との距離は近くなります。

佐藤のすぐそばまで来ました。

薄暗さはありましたが、確実にその方が見えます。

やはり、どこからどう見ても、その時の佐藤からしますと、「そば屋のおばちゃん」にしか思えませんでした。

今すぐにでも、そばを注文できそうな気配すらあります。

そして、すれ違う際、佐藤は少し怖くなりながらも横目でその方をちらりと見てみたところ、こちらなど何も気にしない様子で、前だけを見て、懸命に走っておりました。

何も持たず、何も背負わず、ただそば屋の店員さんの服装で走っていたのです。

すれ違った直後、佐藤はさらに色々なことを考えてしまいまして、深夜で薄暗いということもありましたから、途端に怖さが倍増してきました。

ただ、怖さがありつつも、気になるというのも事実でして、恐る恐る後ろを振り返ったのです。

すると…、



そこには誰もいませんでした…。

佐藤の後ろ、自身が自転車で走ってきた道は直線です。

なのに、その方は、どこにも見当たりませんでした。

こ、こ、こわーっ!!

思わず叫んでしまい、佐藤は猛ダッシュで自転車をこぎ、自宅へと戻りました。

その後のことは今となってはあまり覚えておりませんが、当時は一人暮らしでしたので部屋に入ってからもひとりぼっちでしたが、よくそれで普通に過ごせたものだなと自分でも思います。

佐藤は昔から、怖い話や出来事、高い場所、痛いもの(注射)、そして納豆は苦手なのです。

今の佐藤であれば、このシチュエーションで後ろを振り返ることはしなかったと思います。

当時の佐藤はテンション高めに経過しつつあまり深いことも考えていない上にけっこうロックを意識しながらのヘアスタイル&ヘアカラーなお年頃でありましたので、不思議だな、何か怖いなと感じていても勢いよく振り返ることができたのだと思います。

はたして、佐藤が目撃した方は何だったのでしょうか。

さすがに、その方がいくら懸命に走ったとしても、佐藤はすれ違った数秒後には後ろを見ておりますので、視界から消えるほどの位置にまで到達できるとは思えません。

かと言って、横道に入るような場所もなかったと記憶しております。

唯一の可能性として、道路を横断して反対側に渡っていたものの、それを佐藤が見逃したということはあるかもしれません。

ただ、反対側の歩道はほとんど使う方がいないですし、その辺りには住宅もなく木々が生い茂っておりますので、あまりそちらに行くメリットはないように思えますが…。

とにかく、今考えても不思議な出来事であり、怖い体験でありました。

佐藤は、いわゆる、その、オバケ的な、そう言ったものを見たり感じたりしたことはないですし、そのような可能性は考えたくないのですが、う~ん、どうだろうというところです。

思い返せばその頃、そば屋さんに行った際、店員さんに、

「おすすめは何ですか?」と聞き、

「鴨南蛮そばですよ」と答えてくださったのに、

「え~と、うどんもできるんですよね?うどんだとおすすめはありますか?」と再度質問して、

「うどんですと海老天うどんがおすすめですね」とのお答えがあった後、

「え~~と…。あの、すいません、カレー南蛮そばでお願いします…」

などと注文したことがありましたので、もしかするとそば屋さんを代表して佐藤を驚かせてやろうとの思いで登場した方なのかもしれません。

佐藤、決してふざけようと思ってそのようなやりとりをしたわけではないのですが…。

いつものブログであれば、その当時に走っていた方について何らかの情報がある、まさに私が走っていた本人ですという方がいらっしゃいましたらぜひ佐藤までご一報を、などとアナウンスをするのですが、今回はやめておきます。

なぜなら、

それを書いたことで知らない番号から佐藤に電話がかかってきて……、うわぁ~!とか、

自宅のインターホンが鳴ってモニターを見てみると……、ひえぇ~!ですとか、

遅い時間に当院で残って仕事をしているとドアがノックされて……、うひへぇぇ~!!

等々の状況になったらとにかく怖いからです。

あぁ、今、こうして書いているだけでも何か寒気がしてまいりました…。

想像力をどんどんと膨らませることでこちらのブログの連載は成り立っておりますが、時におかしな方向へのイマジネーションが働くと困ってしまいます。

できるだけ、なるべく、極力、最大限に、怖いこと高いところ痛いものと納豆は避けて過ごしていきたいものです。

日々の生活の中で大変なことは多々あるものですが、せめてこちらのブログの中では、読んでくださる皆様にはひと時の癒しや楽しさをご提供したいですし、佐藤自身も自然体で綴ることで楽しくありたいと考えております。

では、なぜ今回このような話題のブログになったのかということですが、それは、たまたまストリートビューで母校や当時佐藤が一人暮らしをしていたマンション付近を見る機会があり、ご紹介したエピソードを思い出したからです。

それと、たまにはいつもとちょっと違ったテイストで書いてみようかな、というチャレンジの思いもあります。

ただ、何となくですが、結局はいつもの佐藤ブログになった気がしますし、読んでくださる皆様からすれば、「あの~、全然恐くないし、いつも通りなんですけど…」と思われた方も多数いらっしゃるかもしれません。

どうやら、怖がり佐藤に真の怖い話は書けないようです。

でも、それでいいのです。

ありのままにそのままにですから。

ストリートビューを見ていましたら、佐藤が学生時代を過ごした街も色々と変化をしており新鮮でしたし、懐かしい気持ちにもなりましたので、もし機会がありましたらそのような内容のブログも綴るかもしれません。

当時を思い出し怖くなった気持ちは、当時の楽しく懐かしいエピソードを思い出して打ち消したいと思います。

それと、ここにきて一つ思ったのですが、「そば屋さんの服装」とたくさん書いてきたものの、もしかすると「うどん屋さん」であったかもしれません。

佐藤が海老天うどんを注文しなかったので、驚かせようとして登場した可能性もあります。

まぁ、どちらにしても何にせよ、不思議な体験であったことに変わりはありませんが…。

かつての体験談はここまでにしまして、冒頭でもお伝えしましたように、佐藤は本日お休みとなっております。

思い出した怖さを完全になくすべく、学生時代のカラオケで友人達が4~5名ほどしかいなくても、「20万人ってすごいな!!」と叫んでから歌っていたあのテンションにて(自宅で)熱唱し、楽しく過ごしたいと考えているところです。

これは誰の、どんな時のMCか気になるという方がいらっしゃいましたら、お気軽に佐藤までご一報ください。

なお、皆様による怖い体験談などにつきましては、くれぐれも佐藤の前ではお話しになりませぬよう、心から、いえ、心の底からお願い申し上げます。

それでは。

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