佐藤、先日、髪を切りました。
美容室に行こう行こう行かなければと常に考えていたものの、なかなか予定を組むことができず、またいつもお願いしている美容師さんも多忙であり、予約をできないままだったのです。
しかしながら、つい先日はお電話をしたその日に、「今日の夜7時ならすぐ切れます!」との回答をいただき、「じゃあこの後に行きます!」と即決して無事に切っていただいたのでした。
こちらの美容師さん、そして美容室には長い間大変お世話になっておりまして、いつも楽しいトークを交えながら髪を切ってくださるため、毎回とてもリラックスして良い時間を過ごすことができております。
今回もいつもと同様に色々な話題の会話をしつつ笑いながらのカットとシャンプーの後、さて帰ろうかと会計のためにレジの前に立ったその時です。
佐藤、あるものが気になりました。
それは、消毒用のアルコールスプレーのすぐそばに置いてあったメッセージです。
キッチンペーパーのような素材の紙にマジックで書かれておりまして、一字一句を覚えているわけではないのですが、「手指の消毒に御協力をお願いします」というような内容でありました。
それ自体は何ということはないですし、特にこの数年においては頻繁に見かけた内容と言えます。
ただ、佐藤が気になったのは、メッセージより下のスペースに書かれていたある文字です。
いえ、発見した段階では、それは文字なのかどうかもわかりませんでした。
ひらがなか、カタカナか、漢字なのか、数字なのか、はたまた英語かもしれませんし、絵や記号かもしれない、そんな状態だったのです。
つまり、アルコールスプレーの水滴によって書かれていた何かが滲んでしまい、それが何であるかがわからなくなっていたのでした。
そうなりますと、佐藤としましては、そこに何が書かれていたのかがとても気になってきます。
そして、会計をしたり、佐藤が着てきたコートを準備していただくのを待つ中で、あれこれと想像してしまいました。
いくつか思いついたのは次の通りです。
「手指の消毒に御協力をお願いします。店名○○○○○」
これは実にありそうだなと思いましたが、よく見てみると、店名に含まれている文字という感じはしませんでした。
「手指の消毒に御協力をお願いします。店長 ○○ ○○」
いつもお願いしている美容師さんは店長さんでもありますので、そのお名前が書かれているのではとも考えたものの、その方の氏名に使われている漢字の雰囲気は感じなかったのです。
「手指の消毒に御協力をお願いします。Why?」
自分でお願いをして自分で疑問を投げかける、新しい形です。
実は、これがパッと見た瞬間に一番強く感じた文字でした。
ただ、普通に考えればまずありえないですよね。
「手指の消毒に御協力をお願いします」
「Why?」
「それは感染対策が重要だからさ!ha!ha!ha!」
こんな会話であれば成り立ちそうなものですが、これはあくまでも美容室のレジ前に置かれた消毒についてのお願いメッセージなのです。
「手指の消毒に御協力をお願いします。Fin」
映画を見終えたなという感じですね。
まぁ、美容室で髪を切り終えたわけですから間違いではないですし、ありと言えばありなのかもしれません。
でも、なぜ消毒の依頼に関して「終わり」なの!?という疑問が残りますよね…。
「手指の消毒に御協力をお願いします。ふ~~むぅ」
…。
……。
はい、えぇ、全く意味がわからないことは佐藤も十分に承知しております。
しかしながら、滲んでしまった文字を見つめている中ではこのようにも見えましたし、あっ、もしかするとペーパーを裏返すと続きがあるのかも!などとも思いました。
「ふ~~むぅ」
(裏面へ)
「解読して裏を確認されたお客様限定で本日の料金を20%オフにさせていただきます」
などがありましたら、これはこれでかなり嬉しいですよね。
当日の佐藤はポイントがたまった関係からカット料金を10%オフにしていただきましたが、こんな遊び心のある特典もいいのになと思いました。
特典云々ではなく、そもそも「ふ~~むぅ」ってなんですかという声もあろかと思いますが、そちらは深く考えないことにいたしまして、次にいきます。
「手指の消毒に御協力をお願いします。(へびの絵)」
こちらは文字ではなく絵かもしれないと感じたパターンでして、可愛らしいへびが描かれているのではと思ったのです。
なるほど!干支かぁ!
そんなことが瞬時に閃きましたが、よく考えれば今年の干支は辰です。
あえてへびにする意味があまりありませんので、これも違うだろうとの結論になりました。
余談ですが、そう見る機会はないものの、佐藤は虫だけではなくへびも苦手です。
「手指の消毒に御協力をお願いします。kgーN」
これもまたなかなかに文章的には難解になってしまうのですが、「キログラム」と「ニュートン」という単位にも見えたのです。
ただ、本当に、それが正解であっても全くわけがわかりませんね…。
懐かしいお話しとして、高校時代の物理の先生に「1ニュートンってどのくらいの力ですか?」と質問しましたら、その先生は「ん?あぁ、まぁ、これくらいの力だな」と親指で佐藤のすぐ横の壁を押していたのですが、あまりに何となくの感覚的回答過ぎて沈黙した思い出があります。
「手指の消毒に御協力をお願いします。…なんてね」
何かこう、強いお願いではない感じがしまして、美容師さんの優しさを考えてもありなのではと思いました。
かつてに比べれば様々な取り組みが自主的なもの、自己判断によるものになっておりますので、もちろんこれでもありですが、まぁ、なんでしょう、佐藤的には、職業柄、
「やっぱり流行時期なんかは特にしっかり感染対策をした方がいいですよ…」
と、思うわけでして、「…なんてね」は可愛らしさもある一方、そこについてはしっかりお願いしておきましょうかと考えたりもしまして、これが正解ではない方がいいのかもしれないななどと思っていたのです。
そんなこんなで、本当の意味でしっかりと読み解くことはできぬまま、佐藤は帰り支度が全て済みましたので、ここはストレートに美容師さんに聞いてようと思いました。
「あの~、これ、たぶん文字が滲んでると思うんですけど、なんて書いてあったんですか?」
すると、美容師さんは、アルコールスプレーで文字が滲んでしまってというお話しをしながら近くにあったメモを取り出し、わざわざ正解を書いてくれたのです。
「手指の消毒に御協力をお願いします」の後に続いていたもの、それは…、
m(_ _)m
でした(笑)。
お願いします、を顔文字で表現するべく記してあったとのことなのです。(もしかすると顔文字の細部などは正確ではない可能性もあります…)
なるほどというのが最初の佐藤の感想でしたし、「Why?」の「W」もそれほど離れているわけでもなく、絵に見えたという感覚も遠からずであったのかなと思いました。
ちょっとした気づきからの話題でありましたが、美容室を出る瞬間まで楽しくさせていただき、美容師さんには感謝です。
また、ご本人にも少しお伝えしましたが、こうしてブログのアイディアにもつながったのは大変ありがたいことでもあります(笑)。
こうして、なかなか切りに行くことができなかった髪はさっぱりとしまして、アットホームさが一つの特長でもある当院のスタッフからは、翌日の出勤後からたくさん声をかけてもらいました。
なんとも照れくさく、またもう何年もヘアスタイルや髪自体へのこだわりがない佐藤としましては恥ずかしい思いもあったものの、院内のスタッフとのちょっとしたコミュニケーションという部分においては良いことなのかもしれないなと感じております。
こう書いてきますと、「髪へのこだわりがないのであれば、佐藤には美容室の予約や美容師さんの指定は必要なのか論」も出てくるかもしれませんが、こだわりはないもののやはり自身のことをよく知る美容師さんに切ってもらうことの安心感や、その場の空気に癒される感覚はとても大切だなと感じるのです。
カットの技術や立地面などはもちろん重要ですが、それ以上にいつも居心地の良い空間と楽しい時間を提供してくださる美容師さんに、あらためてお礼申し上げます。
ありがとうございます!!
ちなみに佐藤、強がりに思われるかもしれませんが、ヘアスタイルもカラーも服装も、そして何より体型も、自身で考えるしっかりとした状態にしましたら、今よりは僅かに、もうちょっとは見た目が良くなるはずだと考えております。
まぁ、現時点では、とにかく楽でそこまで手間がかからないことを優先してしまいますが…。
もし、ブログをご覧の皆様より、「ほんのちょっとだけでも見栄えが良くなった佐藤を見てみたいリクエスト」が聞かれるようでしたら、自称褒められ上手の佐藤、ご期待にお応えするべくがんばりたいと思います。
それでは。