当院では、毎月1度、全体朝礼を行っております。
その中で、各部署持ち回りにてスピーチを行うコーナーがあるのですが、私佐藤は7月の朝礼にて約3年半振りにそちらを担当することになり、先日、スタッフの前でお話しをいたしました。
当然のことながら、朝礼自体は大変真剣でして、大切な内容の伝達、報告がメインとなっているものの、このスピーチの時ばかりは当院全体に流れる温かな雰囲気を象徴するかのように、笑いや感心の声に包まれる時間となるのです。
スタッフはそれぞれに自身の趣味や旅行の話、家族の話題等々、特に制約はなく様々なお話しをするのですが、さて、佐藤は今回何を話そうかと考えました。
前回のスピーチは入職時のご挨拶を兼ねておりましたので、自己紹介と共に、佐藤は歌を聴くのも歌うのも好きであり特に昔からGLAYの音楽を愛しているということ、曲のジャンルを問わず車内で熱唱している場合があるためその場面を目撃した際にお願いしたい点、などをお伝えした記憶があります。
当初、佐藤は前回に続き歌をテーマにしようかと思いまして、夏、と言いますかこれからそれがやってくる世間の方々(子ども達)を考えると大変羨ましい、あの長期休みに関連する名曲を、サビの部分だけでも元気いっぱいに歌ってみようかと考えました。
しかしながら、佐藤、歌が好きと書きましたが、歌が上手とは一言も言っていないわけでして、熱唱によりスタッフにエネルギーをチャージするどころか、耳障りとなってテンションがダウンしてしまう可能性もあるのです。
また、佐藤の声が外にもれてご近所迷惑になるのは避けなければ、とも思いました。
その結果、歌うことはやめまして、あれこれ自分なりに検討した結果、朝礼スピーチのテーマは佐藤が大好きなシャンパーニュに決定したのです。(※ここからは朝礼時の話し言葉に合わせたシャンパンの表記も併用いたします)
当日、お話しをした内容は以下の通りです。
佐藤は昔からシャンパンが好きであり、その繊細な泡立ちと香り、さらには様々な料理に合わせられるのが素晴らしいと思っている。
高価なので頻繁に購入することはできないが、特別な時に開けて楽しんでいる。
シャンパンとスパークリングワインの違いについてよくご質問をいただくことがあるが、次のような説明となる。
シャンパンは決められた地域、すなわちフランスのシャンパーニュ地方にて、決められた葡萄、これはシャルドネやピノ・ノワールやムニエなどを用いて、決められた熟成期間と製法で作らなければそのように名乗ることができない。
それ以外の発泡性ワインについてはフランス国内で作られたものであっても、ヴァンムスーやクレマンと呼ばれる。
イタリアではスプマンテ、スペインならカヴァ、ドイツだとゼクトなどと呼ばれるが、それらも日本で作られたものも、シャンパンも含めて全てスパークリングワインである。
つまり、スパークリングワインとはシュワシュワしたワインの総称であり、その中でも決められた基準を満たした一部の質の高い発泡性ワインがシャンパンということになる。
佐藤的には、かつてF1の表彰式のシャンパンファイトで使われていた「マム」、高級シャンパンであるサロンの姉妹メゾンが手がける「ドゥラモット」、これらが美味しい上にあまりにも高価なわけでもないためおすすめしたい。
そのような有名なものでなければ、ネットで2本や3本のセット販売をチェックすると、時に1本あたりが2,000円台で購入できることがあるためお得であり、佐藤も利用している。
もう何年も前から、佐藤はシャンパンを開けた際にはグラスに注いだ時の泡立ちと音を確認して保存するべく記録しているため、自身のiPhoneの中には泡立ち動画がいくつもある。
以上のようなことをお話しし、ラストにはその場にいたスタッフ全員に向けて佐藤の院内PHSの番号をあらためてお伝えしまして、シャンパンを飲まないのにいただきものがあり困っている方などはぜひ一報を、とプチ笑いを起こしたところで無事終了となりました。
率直な感想といたしましては、もうちょっとおもしろいことを言えば良かったかな、という気はしております。
あるいは、会場の端から端を一瞬で移動するという佐藤的イリュージョンを披露した方が盛り上がったのかもしれません。
または、朝礼本来の真剣な雰囲気そのままに、佐藤が考える今後の医療連携の動向などを踏まえて当院が今何をするべきなのか、そんなことを語るのが自身に与えられた役割からいくと必要だったとも言えます。
しかし、まぁ、このスピーチに正解はないわけですし、スタッフからは「おすすめシャンパンをメモしましたよ!」と嬉しい感想もありましたので、これで良しとしたいと考えているところです。
そしてですね、実は、今日、本当に皆様にお伝えしたいのは、この後の出来事となります。
佐藤、この朝礼でのスピーチをした日の夜、ある場所にて外食をいたしました。
その後、翌日に備えてすぐに自宅へと帰りたいと思っていたのですが、車内の後部座席からはあるお店に行きたい寄りたいとの声が聞こえており、また内心では佐藤自身もチャレンジしたいものがあったことから、そこに向かったのです。
そちらではですね、ある「クジ」を実施しておりました。
それは何のクジかと言いますと、そう、シャンパンが当たるクジだったのです。
より正確にお伝えしますと、全60本のうち10本がシャンパンであり、残りはスパークリングワインという内容のものとなります。
特賞はなんと、名前を聞いたことがある方も多いかと思いますが、ドンペリでお馴染みのドン・ペリニヨン(掲示に記載されていた参考価格は約38,000円)です。
特賞、1等、2等、3等はそれぞれ1本ずつしかなく、全てが高級シャンパンとなっております。
全てのスパークリングワインは箱に入れられておりまして、しっかりと封がされて中身が見えないようになっており、自分で好きなものを選んでレジに行くというシステムのこのクジ、佐藤はぜひ自分自身でチョイスしたいと思いました。
しかし、当たり前ですがシャンパンが当たるとは限らないわけですし、1回の料金は約2,800円でしたので、お安いものではありません。
ただ、佐藤の心の中を見透かしているようにですね、ある声が車内で聞こえてきまして、「選んできた方がいいよ。やってみたらいいよ」と、繰り返されていたのです。
もちろん、全て賛成というわけではなく、「え~!?」という声も聞こえてきておりました。
結果的にどうしたのかと言いますと、はい、佐藤、たくさんの箱の前に行き、自分自身で、直感を頼りに選んでおります。
より詳細をお伝えしますと、こういう場合はあまりあれこれと悩まずすぐに決断しようと思いまして、売場の近くに辿り着いた瞬間から、2段ある棚の最上段に陳列されている箱の右サイドから取る、と決めていたのです。
そして、陳列棚の目の前に到着してからは、一番右端とその隣に何かを感じたものの、ごく数秒の間に「これだっ!!」と決め、最も上段の最も右端で且つ最前列の箱を手にしました。
レジにてお会計をし、車に戻ったところ、中身がとても気になるとの話題になり、その場で開封してみることにしたのです。
箱を開けると、ボトルのキャップを覆っている最上部のところに絵が見えました。
しかし、それ自体には何の見覚えもありません。
スッと中身を取り出しまして、出てきたボトルのラベル(エチケットとも呼びます)を見た瞬間に、それがドンペリではないことはすぐにわかりました。
そう簡単に特賞が当たるわけもないのです。
ところが、出てきたボトルのラベルを見ますと、こう記載されていたのです。
「CHAMPAGNE」
「GLAND CRU」
「2016」
最初の文字は、そのままシャンパンということです。
つまり、この時点でただのスパークリングワインではなく、佐藤が大好きなシャンパーニュが確定でありました。
その後の文字、これは「グラン・クリュ」と読みますが、シャンパーニュ地方の場合であると、葡萄の栽培に適した最高ランクの村にのみ与えられる称号なのです。
よって、そう、高級シャンパンに多い記載となります。
さらに、2016というのはそのまま年数表記でありまして、長期熟成されたものであることがわかりました。
佐藤、これらの文字が次々と目に入りましたものですから、
「えっ!!えっ!?えっ!?こ、こ、こ、これ、これ、シャンパーニュ!!しかも、しかもしかもこれ、えっ!?すごいやつじゃない??これ、すっごく当たりかも!!」
と、かなり興奮気味に言葉を発したのです。
まずは落ち着こうと思い、深呼吸を一つしました。
その直後にですね、売場に掲示されていた賞品一覧を確認したところ、佐藤が直感で引き当てましたこのシャンパーニュ、その正体がわかったのです。
このシャンパン、
なんと、
なんとなんと、
1本しかない1等でありました!!!!
参考価格、
まさかの、
ま!
さ!
か!
の!
約33,000円です!!!!
佐藤、特賞のドンペリの次に位置する賞品を当てたのでした。
びっくりです。
かなりのびっくりです。
自分の直感にもびっくりです。
佐藤、あまりクジ運は良い方ではないとの認識ですので、より驚きました。
でも、これまでの日々を振り返ってみて運が良いかそうではないかと問われれば、運は良いという感じがいたします。
しかしながら、なかなかこういった場面で大きな当たりをゲットするということはありませんでしたので、その日の疲れは全て宇宙の端まで飛んでいき、帰ったらこのシャンパーニュの詳細を調べようとワクワクいたしました。
その内容については割愛いたしますが、ネット上でもやはり同価格で販売されおりましたし、その造りや葡萄畑の情報からはかなりの期待が持てると考えております。
さすがに、これほどまでのものを自分で購入したことはありませんので、いつ開けるべきか、このシャンパンにふさわしい最高のマリアージュも検討しなければと楽しく思案しているところです。
そんなわけで、朝礼にてシャンパンの話題を出した日に1等の高級シャンパーニュを当てるというなかなかのミラクルを起こした佐藤、今年は何となくですがまだまだおもしろいことが起こりそうな予感があります。
また何かラッキーなことがありましたらぜひブログでご紹介したいと思っておりますが、皆様における運が良かったお話しなどがありましたら、ぜひ機会があればお聞かせください。
あとは、もし、もしも、飲まないシャンパーニュがあってどうしたらよいものかとお困りであり、誰かにプレゼントしたいなどがありましたら、ぜひ、ぜひともまずは佐藤までご一報いただけますと大変幸いです。
そうそう今回のような結果になることはないのでしょうが、またクジにチャレンジしたいとの気持ちがあることはこっそりとブログの中で綴りまして、当たったシャンパーニュの味わいを楽しみにしつつ日々をがんばりたいと思います。
それでは。