コワイ現象。

2025年8月8日金曜日

t f B! P L
こんにちは。佐藤です。

先日のブログ内で、佐藤はコワイお話しや出来事等々は全て、どのような系統も全般的に苦手であるとお伝えしました。

しかしながら、たまにはブログ内だけではそんな話題も良いのかもと思い、何よりもつい最近に佐藤が体験したことがありますのでお伝えします。

まずお伝えしたいのは、「Siri(シリ)」の件です。

ご存知の方も多いかと思いますし、iPhoneを普段使っている方であれば活用機会もあるかと思いますが、この「Siri」とは音声アシスタントのことで、つまりは呼びかけて起動させた後にあれこれ質問したり、アラームを設定したり、アプリを立ち上げたりなど色々なことができる機能となっております。

佐藤の活用の機会はと言いますと、それほど多くはないのが実際なのですが、ある程度の使い方は把握しているつもりです。

そんな中で、先日の夜、深夜になろうかという時間でした。

自宅のリビング内で充電中であった佐藤のiPhoneのSiriが、なぜか、いきなり起動したのです…。

佐藤、一切何も呼びかけておりませんし、手の届く場所にすらなかったのに、いきなり音がして動いたのでした。

「えっ!?なんで…」

と、思わず言葉がもれてしまった佐藤だったのですが、その後には何の反応もありません。

何だろうとは思いましたが、とりあえずは静かになりましたし、誤作動で何かが起動しているとかそのようなこともなさそうでしたし、何より翌日に備えて早く寝ようと思いましたので、佐藤は歯磨きをするべく洗面所に向かいました。

その途中でキッチンを通った際、ふとシンクの方を見た時に、なぜか洗った食器を置いておく水切りカゴが気になったのです。

何気なくカゴを覗き込んでみると、水を受けておく外側の容器の底にものすごく小さな虫が一匹おりました。

佐藤が虫を苦手としているのは皆様にいつもお伝えしている通りですが、さすがにそのくらいの本当にものすごく小さいサイズであれば問題なくすぐに捕獲が可能ですので、衛生面も考えてすぐにティッシュで取ることにしたのです。

ただ、食器類は何も入っていなかったものの、そのままではカゴの部分が邪魔になりますので、そちらを手で持ち上げ、そして受け皿側である本体の底の虫を捕獲した、その瞬間でした。

突然、キッチンのシンクのところにある水栓から水が出たのです。

「えぇー!?」

と、佐藤はやや大きな声を出してしまいました。

また、つい先ほどのSiriの件がありましたので、よりコワくなったのです。

水を止め、虫を捕獲しつつも、佐藤は周囲をきょろきょろと見ておりました。

何も異常はなく、いつもの自宅内の風景が広がっています。

佐藤の左手には水切りカゴ、右手には虫を捕獲したティッシュという状態でした。

恐る恐る水栓の方を見ましたが、水は止まっており、何かの異常も見当たりません。

もし、この状態でまた水が出たら、いよいよ叫んでしまうかもしれない、そんなことを思いつつ、佐藤はカゴを戻し、ティッシュを捨てました。

それにしても、なぜいきなり水が出たのか、不思議で、何よりコワくもあります。

万が一、寝ている間に突然、「シャーッ!」と勢いよく水が出たらどうしよう、そんな思いも浮かんできてしまいました。

佐藤の想像力、これはこのブログを執筆する上でも、日々のコミュニケーションにおいても大変役立っているのですが、時としてそれがマイナス方向に働くこともあるのです。

一気に、複数の、様々なシチュエーションにおいて、色々な場面や状況や今後の可能性が、佐藤の頭の中に駆け巡ります。

こんな時というのは、どれもこれもあれもそれもが全てコワイ想像とイメージばかりで、困ってしまいました。

しかしながら、佐藤、感覚派な一面がけっこうある一方で、しっかりと分析をして根拠を持って先に進んでいきたいとの思いも強く持っております。

よって、キッチンの水栓からいきなり水が出た問題は今この瞬間にきちんと解決しておくべき、との思いもあったのです。

つい先ほどよりも、さらに自宅内は静かになっておりました。

ちょっとした音でも、よく聞こえます。

物音に注意しつつ、本来の予定通りに歯磨きを終えた佐藤は、キッチンの前に立ちました。

まずやるべきは、同じシチュエーションにするべきだろうと佐藤は考えたのです。

水切りカゴをそっと取り出してみました。

何も起こらず、音もしません。

もちろん、水も出てきませんでした。

次に、受け皿部分の本体の底を確認してみましたが、こちらは平和なもので、虫も何もいません。

水が出てくるような雰囲気はありませんでした。

誤作動、なのだろうか。

そんな希望的観測が頭の中に出てきます。

しかし、これまでの日々で、キッチンの水栓から何の前触れもなくいきなり水が出てきたことなどは一度もありません。

また、今、その瞬間にはどこからも水漏れなどはないため、機器の異常は考えにくいというのが実際でありました。

佐藤は、先ほどと同様に左手にカゴを持ち、そして本体部分の底に虫がいた想定で右手を差し出し、体勢をやや前方に傾けた、その時です。

「シャーッ!」

水が出ました。

同時に、

「うわぁぁへぇぇいぃぃ~!!」

と叫んだ佐藤。

心の中で落ち着け、落ち着けと繰り返しながら水栓を見て、さらには周囲を見回してみました。

水は勢いよく出たままです。

このまま止めていいのだろうか。

そんなことを思いました。

先ほどは何でもなかったものの、次に水を止めたら、それが異世界と佐藤とをつなぐ合図となり、自宅のキッチンにいたはずがなぜか江戸時代の井戸にタイムスリップしていて、古の時代から引き継がれてきた水源が現代に何かを訴えるためにそのような現象を起こしている、そんなことがあったらどうしよう、とも考えました。

でも、そのまま水が出たままで寝るわけにはいきません。

コワイ話題には極力かかわりたくはないものの、自宅内でのこの事態をそのままにはできませんし、この現象が気になって仕方がなかったのです。

2階に向かって声を発し、援軍を呼ぶことも考えましたが、まずは冷静になろうと言い聞かせ、水を止めました。

江戸時代にタイムスリップするなどもなく、佐藤は令和の時代の自宅内に留まっております。

もちろん、急にまばゆい光が辺りを照らし、そこに現れた妖精から助けを求められたというようなこともありません。

実はこの時点で、どうやら佐藤が水切りカゴを外し、そして本体側の方に体を傾けた際に、その角度からは視界に捉えられない範囲に設置されている水栓から水が出てくるようだ、との分析に辿り着いていたのです。

ならば、やるしかありません。

何をどう試したとしても、冷静に考えれば江戸時代に飛ばされるなどあるわけがないですし、妖精も出てくるわけがありませんし、気づけば普段とは全てが左右逆の世界になっていた、なども起こらないだろうと考え、ついつい飛躍して浮かんできてしまう発想や想像は一度ストップをかけて、検証をすべきと思いました。

佐藤、再び、同じシチュエーションを作ったのです。

ただし、そのままではまた同じように水が出てきた時には驚くだけで何の対処もできませんので、体の動きは同様でも、視野だけは広げることにしました。

こんな時は、ストレッチをサボっているがために首や腰の動きが鈍い点が悔やまれます。

それでも、かつての、若かりし頃のスポーツ経験で得た視野の広さは、こんな時にも活かせるはず、佐藤はそう信じたのです。

左手にカゴを持ったまま、体は右斜め前方に傾けつつも、顔や目線は左側にある水栓をなるべく捉えるようにしました。

落ち着いて、冷静に、また水が出たとしても驚かずに、そして、取り乱すこともないように、得体の知れない何かが現れたとしても自らの体を守ったり攻撃できるよう念のため足の立ち位置だけは気をつける。

そう心と体の準備をしながら、佐藤は動きました。

その時です。

「シャーッ!」

再び水が出たのです。

すかさず佐藤は水栓の付近を確認しました。

異常はありません。

水が流れる音以外の物音もしません。

コワイ何かが出てきたわけでもありません。

水切りカゴを持ち、立っている佐藤しかそこにはいないのです。

深呼吸を一つして、佐藤は水を止めました。

そしてすぐに先ほどと同じポーズ、動きをしました。

ただし、今度は、よりゆっくりと、自分の体の動きに向き合うようにです。

左手のカゴにも特に注目をしました。

そっと、そ~っと、体を動かします。

すると、そうです、また水が出たのです。

佐藤はその瞬間に自らの体の動きを全て止めました。

やや無理のある体勢でしたが、水が出た瞬間の状態のまま、時を止めました。

そうしましたら、そう、一つ、あることが判明したのです。

佐藤が左手に持っていた水切りカゴ、そのコーナーの先端部分が、キッチンの水栓の真上に僅かにかかっておりました。

そうは言っても、水栓に触れているわけではありません。

そのため、佐藤には何の違和感もありませんでした。

右手で虫を捕獲しようとして、左手に持ったカゴが水栓の僅かに上、すれすれの位置に存在していた、それだけなのです。

ここで、ブログをご覧の皆様にお伝えしなければならないことが一点ございます。

それはですね、実は、佐藤の自宅のキッチンの水栓、こちらですね、はい、自動水栓を採用しているのです…。

曲線を描いてカーブしているその水栓の上の部分にはセンサーが付いておりまして、普段はそこに手やら肘やらをかざすことで水を出したり止めたりしております。

つまり、佐藤が体を傾けている時にですね、左手に持ったカゴが自動水栓のセンサーの上を通過しまして、それにより水が出たのです。

え~、ここまでなかなかの長さになっている本日のブログでありますが、そんなことでこんなに引っ張るなよ…、との感想を持たれている方もいらっしゃるかもしれませんね…。

それ、すぐに気がつくだろう、と思われた方もいらっしゃることと思います。

佐藤自身もそのように感じますが、このようなことを起こすのもまた佐藤なのです。

それにしても、やはり佐藤はですね、本当の意味で、真剣に真面目にコワイ話を綴るというのは難しいなと思いました…。

なぜなら、コワイことは苦手だから、その一点ですね。

そもそもこちらのブログも、皆様に佐藤や当院に対して親しみを持っていただいたり、ほんの僅かであっても癒しの時間につながっていたらな、との思いや意図や願いで書いておりますので、あまりにコワイ話題を書くのは目的と違うのです。

それでも、今回はちょっとだけ新しいようなそこまでいかないようなレベルではあるものの、夏の怪談的に綴ってみましたが、いかがでしたでしょうか。

まぁ、佐藤自身で思うところとしましては、このようなお話しを綴るのは本当に向いていないな、ということですね…。

もちろん必要であれば、適性や自身の好みにかかわらずスキルを磨きあれこれと体得していくのですが、佐藤のブログとコワイ話はリンクしないというご意見の方が多いものと認識しておりますので、これから頻繁に今回のような話題で何かを綴ることはないかと思います。

皆様におかれましては、本当にドキドキしながら読んでくださった方もいらっしゃるのかもしれませんし、いつものブログのようにオチがあるんでしょ、との気持ちで読み進めていただいた方もいらっしゃるものと想像しているところです。

何にしましても、水栓からいきなり水が出る問題は解決しておりますので、ほっとしております。

とは言え、Siriの件は謎のままです…。

その件が起きた時にはまだリビング内は佐藤が一人のみというわけではありませんでしたので、いたずら、あるいは何かに反応をしたものと考えて、いえ、考えるようにしております。

また何かの機会にコワイことが起きた際には、などと綴って本当に起こっては困りますので、これからも何もないような日常の中で佐藤が見つけたり感じたことをいつも通りの空気感と雰囲気で綴っていきますので、ぜひお付き合いください。

今回におきましては、皆様ご自身が体験したコワイこと、などの情報は一切、一つも、微塵もお寄せいただかなくても大丈夫ですので、むしろ少しでも聞きますと佐藤的想像力がまた発動してしまいますため、お会いした際には楽しかったり真面目な話題のみでぜひともお願いいたします。

それでは。

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