ブログの中で何度か綴ってきましたように、佐藤、自称ヴォーカリストとなっております。
ただ、何かバンド的な活動をしているのかと問われましたら、全くしておりません。
それじゃあただ単に歌うの好き好きお腹ぽにゃぽにゃおじさんではないのか、と聞かれましたら、「おっしゃる通りです!」とお答えするしかない状況ではあります。
そんな佐藤ですが、ここ最近は特に、自身の歌について考えていることがあるのです。
それは、「自分の声で歌う」ということ。
何とも、文章だけを見れば当たり前のことだよなぁと思われた方も多いかもしれませんが、これはつまりですね、そう、オリジナリティについてなのです。
たとえば、プロの歌手の方が他のミュージシャンの曲をカバーしたり、テレビ番組の企画などで自身の歌以外を歌唱することがありますが、それらを聴いた際には皆様はどのように感じられますでしょうか。
佐藤は、「あぁ、なんだかまるで元々その方の曲だったみたいだなぁ」と感心します。
もちろん、時にはですね、やはり原曲を歌っている本家バージョンがやっぱりいいなと感じる場面もあるにはあるのですが、とにかくすごいなと思うのは、カバーをしている方が完全に自分らしさ全開でその世界観を作り出していることなのです。
歌のうまい方というのは世の中にたくさんいらっしゃるわけでして、音程やピッチやリズム感、声量、的確な発声技術など、いわゆるカラオケの採点で高得点を取れるようなテクニックを持っている方々というのは、それそのものが大変に素晴らしいなと思います。
しかし、それ以上にすごいなと思い、感動するのは、その方のオリジナル、その方にしかない声、その方ならでは表現力、などなどがビシビシのビンビンに伝わってきて、さらにはじんわりと沁み込んできて、うわぁ、この歌、この方、やっぱりいいなぁ、なんだか、ほんと、いいよなぁ、と引き込まれてしまう時なのです。
他の歌手の方の曲を歌う時も、カバーする時も、どのような聴き方をしてもやっぱりその方である、という確立された自分らしさとオリジナリティ、唯一無二感こそがプロ中のプロでありプロらしさだよなぁと佐藤は近年憧れております。
お伝えするまでもなく佐藤は歌のプロではありませんが、それでも、それはそれとしても、長年歌うのが好きで色々な場面で歌ってきた身としましては、ここらで一つ、全力の自分らしさで自分ならではの声の歌を身につけたいなと強く思っているところなのです。
でも、これは現時点では難しい問題であると認識しております。
そもそも佐藤、気がつけば色々な方のモノマネ、またはミュージシャンご本人にかなり寄せる歌い方にて長年にわたり歌唱してまいりました。
これは、そのように発声をすると高い音も出やすく、迫力もあり、何より歌いやすいという点がありますし、もう一つはなりきって歌うことでその場のオーディエンス(たとえ2、3人しかいなくても)が盛り上がってくれたからです。
そうしますとですね、ふと考えてみると、いつでも、常に、曲に合わせて声のトーンや声色を変えており、もはや佐藤らしさ、佐藤本来の声や歌い方とは何なのかがよくわからないことになっておりました。
なるべくナチュラルな状態で歌おうとしましても、どこかで必ずモノマネ感が出てきてしまいますし、何よりもご本人に寄せない歌唱はやや声が出にくいという課題も発生します。
どうしても歌を覚える過程で本家の方のアクセントや声が頭の中に入ってきますから、そちらを一旦離れて自分モードにしていくというのは非常に大変なことなのです。
では、佐藤がオリジナルの曲を自分に合わせて作れるのかと言いますと、ブログ内でも何度かお伝えしてきましたように、昔から憧れはあれど作曲はまるでできません。
いつかは、との思いもあるものの、現実的にはなかなかそのような学びと実践の時間を捻出するのが厳しくもあります。
そうなりますと、まずは佐藤の声と佐藤のオリジナル歌唱法を何とかして編み出し、プロの方が他のミュージシャンの曲をカバーする時のように、佐藤らしい歌を完成させるというのが今できることになるのです。
自分の声とはなんだろう。
佐藤の声の特長はどこにあるのだろう。
自分らしい表現とはどのようなものだろう。
佐藤らしさのままで自在に歌うにはどうしたらよいのだろう。
そんなことを考えつつ、歌っている最近です。
冷静に、且つ適切に考えれば、まずやるべきことは自分の声の正確な把握になることでしょう。
つまり、きちんと録音して、それをしっかり聞くということですね。
でも、これは、今さらながらに、なかなか恥ずかしく、また勇気のいる行動となります。
過去には、バンド活動ではないものの、佐藤の幼馴染でギターもベースも弾くことができ、また作曲できる友人がおりますので、何名かでスタジオに入って演奏に合わせて歌ったり、録音したことはありました。
また、かなり昔ですが、ゲームセンターにカラオケに近い個室で自分の歌をCDにできるという機器があり、実際にチャレンジして何枚か作ってみたこともあります。
時に、練習のために自身のiPhoneでアカペラ音源を録音したこともあるのです。
しかしながらそれらは全て、自身の思い描く理想とは程遠いものでありました。
このように歌えている、と思っているところが全然違う。
正確だと思っていた音がずれている。
何とも自分の声が好きになれない。
などなど、挙げればきりがないほどにあれこれとあり、現実を知ることはショックを受けることでもあるのです。
プロの歌手の方というのは、本当にすごいものですね。
ご本人の才能や持って生まれた声質もあるのでしょうが、やはり相当な努力があり、歌に向き合う気持ちも本気度も違うのでしょう。
佐藤は、ここから歌で何かをしようと考えているわけではありません。
でも、それでも、小さな頃から歌うことが好きであり、今もその気持ちには変わりはないのです。
長きにわたり、周囲の色々な人達は、佐藤の歌を褒めてくださいました。
もちろんそこには社交辞令や佐藤を喜ばせようとの思いもあったかと思いますが、ケースや状況によっては、本気のリアルな場面にて、多くの方々を盛り上げたということも確かに存在します。
そう言えば、あることを思い出しました。
佐藤が社会人になったばかりの、新入職員だった遥か昔のことです。
その年のルーキー全員が集まる歓迎会があり、二次会に行きました。
そこはかなりの大きさのホール形式のお店で、自分達だけではなく複数のお客さんがおり、カラオケを歌えるというところだったのです。
佐藤の同期達、そして歓迎会を催してくださった方々、さらには他のお客さんと、次々に歌を披露し、盛り上がっておりました。
そのような中で、佐藤は一曲も歌わずにいたのです。
なぜかと言いましたら、何となく恥ずかしかったのもありますし、こう見えてその当時のかなり若かりし頃の佐藤は若干尖っていた部分も恥ずかしながらありましたので、気持ちのどこかでは、「その場にいる様々な年代等々の人達がそれなりにわかるような曲を忖度で歌いたくはない…!」との感情もあったように思います。
やがて、歓迎会を主催した方のお一人が、こう言いました。
「どうしたの?佐藤君も歌いなよ」と。
佐藤は遠慮し、その場をやり過ごしたのですが、次々と同期達も歌っていきましたので、いよいよ残っているのは自分だけという状況になったのです。
それでも、順番に新人が全員歌うという決まりがあったわけでもありませんし、当然ながら強要されるようなものでもありませんので、佐藤は歌わずにおりました。
すると、まぁ~、これ、今ですとコンプライアンスの関係もありますし、佐藤が同じ立場であればまずそのような言動はいたしませんが、大変に古い時代のエピソードでありますので、先ほどの方がですね、やや口調を強めまして次のように言ったのです。
「いや、みんな歌っているし、佐藤君も歌わないとダメだよ。もうそろそろ時間だし、一曲くらい歌ってよ」と。
なお、その方はとても歌に自信があるようでして、確かにお上手でありましたしその場を大変盛り上げておりました。
佐藤はかなり困りましたが、その当時は新卒1年目でしかも春、まだ右も左もわからない状態でしたし、そこでそれ以上に固辞するのもさすがにいけないよなと思ったのです。
でも、いいのかな、本当にいいのかな、とは思いました。
先ほどの方が続けます。
「別にさ、どんな曲でもいいんだよ。歌えるやつでいいんだから。うまいか下手かとかじゃなくさ、あんまり深く考えなくていいから」
わかりました、と答えつつ、でもなぁ、本当に好きなの全力でいっちゃっていいのかなぁ、と、やっぱりそんなことを思いました。
ただ、それ以上に時間をかけていてもどうしようもありませんので、佐藤は自分の中でその時に歌いたかった曲、多少は自分なりにその場に配慮をしたつもりで選曲したのです。
佐藤が選んだ曲が流れると、先ほどの方は、「おっ、いいねぇ~」などという調子でお酒を飲みながら笑っておりました。
その場にいた同期達も、他のお客さんも、かなり深い時間になっていましたので、それぞれがそれぞれの会話をしている感じであり、誰も佐藤の歌には注目しておりません。
まぁ、それはそれで気楽だなとは思いつつも、だからといって好きな歌を手抜きで歌うことなどはできません。
歌い出しから全力でいきました。
すると、その瞬間にお店の中がざわざわとし始めたのです。
超ロック、などではありませんでしたが、元気な歌でありましたので、当然ながら佐藤はサビの部分はより盛大に盛り上げるべく全力の本気で、最大声量にて歌いました。
1番が終わった瞬間、会場からは大変多くの拍手と歓声をいただきまして、見ず知らずのお客さん達も近くにやってきたのです。
そうなりますと、もはやここまできたらやり切るしかないよなぁと思いまして、親友達とカラオケに行っている時と同様に、ライブバージョン佐藤発動となりまして、オーディエンスの皆様を意識しながら、大変に気持ち良く歌わせていただきました。
佐藤が歌い終わると、先ほどの方は目をパチクリしながら、「さ、さ、佐藤君、すっごく歌、う、うまいんだね…。な、なんで最初から歌わなかったの!?」とおっしゃっていたのです。
佐藤は、「え~と…、あの、まぁ、恥ずかしかったんで…」との発言に留めることにいたしましたが、他のお客さん方からも「いや~、お兄さんすごいね!!」との感想と共に実に様々な年代の皆様より多数の賛辞をいただき、それまでに経験したことのない社会人としての新鮮な時間を過ごしたのでした。
素直に、褒められたことが、お店全体が盛り上がって一つになったことが嬉しかったのを鮮明に覚えております。
さて、実はこのお話しには続きがあるのです。
ご紹介したエピソードから20年近くが経過した頃、佐藤はずっと前にその当時の職場を退職し、手稲区内にあります病院で働いておりました。
しかし、佐藤自身ではなく別の者が、先ほどお伝えした当時の歓迎会主催者の方とお話しをする機会があり、その際、開口一番にこう言われたそうです。
「佐藤君って、あの佐藤君?うわ~、懐かしいなぁ。昔、彼が新人の時にものすんごい歌を歌ったことがあってさ。めちゃくちゃうまかったのを今でも覚えてる。おれ、歌に自信あったからすっごく悔しかったんだけど、でもな~、すごくうまくてびっくりしたんだよなぁ」
その話を聞いた佐藤もびっくりでした。
たった1度のその出来事をそこまでしっかり覚えていてくださったとは、本当に驚きです。
すごく久々に会話したらいきなり新人の時の歌の話が出てきたよと報告を受けて、その内容を聞いて、大変楽しくなりました。
ちなみに、ご紹介した曲は、数年前にあるお店でかなり久々にオーディエンスの前で歌ったことがあります。
そちらにはピアノが置かれており、生演奏と共にお酒を楽しむことができるお店でしたが、雰囲気的にそぐわないかなと思いつつも、どうぞどうぞとのおすすめでしたので、かなりのテンションで歌ったのです。
そうしましたら、お店にいた数名の若者達から声をかけられまして、「○○○の□□、歌ってもらえませんか?」とリクエストを受けました。
これはこれで大変に嬉しかったものの、残念ながら佐藤のレパートリーにはなく、お断りとなってしまったのです。
若い方々の歌で佐藤がわからないのならともかく、どちらかというと自分自身の世代に近い曲であり、歌えずとも知っているというところでしたので、この時はせっかくのリクエストに応えられず悔しかった思い出があります。
え~、さて…、ご紹介したエピソードにより、もしかすると皆様の中での想像が膨らんでしまったかもしれませんね…。
ほほ~ぅ、それほどまでに佐藤は歌がお上手なわけね、と。
ありのままに綴るブログでありますので、正直にお伝えしますけれども、実際のところそこまでスーパーにうまいわけではありません…。
が、それでもですね、佐藤の歌を聴いて感動したよと言ってくださる方がいたり、長い年月が経過してもなお覚えてくださっている方がいるというのは、ヴォーカリストとしては自信になりますし、何らかの形で少しはお役に立ったり感情を僅かに揺さぶることができているのかもと思えて、嬉しいです。
歌の力というのは、すごいものですね。
食べ物や飲み物のように、なければ生きていけないというわけではないのに、あることで日々の生活がとても楽しくなります。
また、その時、その当時の様々な出来事や自分の中にある思いや記憶や感覚を、歌が思い出させてくれるのです。
本日はやや真面目に歌に関することを綴っておりますが、念のため、一応確認の意味で記しますと、佐藤、歌はただの趣味であります。
これからも、おそらくはそうでありましょう。
一部では、YouTubeなどで公開してみては?の声も聞かれますが、たぶん、きっと、しないだろうとは思います。
趣味ではあるものの、幼き頃より歌うのが好きで、しかも皆様に褒めていただけることもある歌、ここからは佐藤なりのオリジナリティ、佐藤らしさを自分で追求し、納得できるものにしていきたいなと考えているところです。
それをどのようにするのか、これが最も難しいのですが…。
ブログのご覧の皆様の中で、自分の声、自分らしさで歌うための良き方法、練習法などをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひともご一報いただけますと幸いです。
それにしても、佐藤、長年自称ヴォーカリストと言ってきましたが、今のこの気持ちと実際を加味すれば、シンガーの方が近いのかなとも思えてきました。
バンドのボーカルがヴォーカリスト、ソロで歌う方がシンガーとの認識がありつつも、両者に明確な違いがあるわけではなさそうです。
なんとなくの感覚にはなるものの、もしかすると、佐藤、今後は自称シンガーということにするかもしれません。
自分の声、自分の歌を見つけるまでには試行錯誤が続きそうですが、いつか皆様からのリクエストを受けた際には気軽にアカペラにて佐藤らしい歌をすぐに披露できる歌唱力とメンタリティーを持つべく、楽しくがんばりたいと思います。
皆様からの、佐藤の声ってここがいいよね、こんなところがステキ、などのご意見はいつでも何度でも大歓迎であり、自称シンガーのみならず自称褒められ上手でもありますので、お気軽にお声掛けください。
それでは。