ほごしゃま。

2023年8月8日火曜日

t f B! P L
こんにちは。佐藤です。

6月に投稿したブログにて佐藤が運動会を観覧してきたとお伝えしましたが(『運動会、から刻むリズム』)、その当日、会場にいた際にあるアナウンスが流れてきました。

それがこちらです。

「ほごしゃまにご連絡です、この後の競技は……」

…。

……。

ほ、ほごしゃま…。

ほごしゃまって何だろう、でも佐藤の聞き間違いかな、そんなことを思いました。

しかし、その後のアナウンスでも、

「グラウンドの奥が出口になっておりますので、ほごしゃまはそちらをご利用いただき……」

という放送がかかりまして、確実に、間違いなく、「ほごしゃま」と言っていたのです。

話していたのは学校の先生だと思いますが、推測するに、「保護者の皆様」とお伝えしたかったのではないかと思います。

ついつい、アナウンスがかかる度に注目をして聞いてしまっていた佐藤でしたが、決して、何かこう、嘲笑しようとかそのような気持ちがあったわけではありません。

久々に多くの方々が集まっているグラウンドでしたので緊張もあったのかもしれませんし、おそらくは運動会の準備や進行などでお疲れであったのでしょうし、日々忙しかったりということも影響しているのではないかと思われたからです。

ただ、佐藤的には、そう聞く機会がない「ほごしゃま」という言葉に出会いましたので、せっかくですからそこからイメージとして出てくるものはブログに書きたいなと考えました。

そんなわけで、佐藤が思ういくつかの「ほごしゃま」を綴りますので、ぜひお付き合いいただけますと幸いです。

では早速。



【ほごしゃま】
スリーピースバンドのメンバーのこと。

「みなしゃま」「ほごしゃま」「おきゃくしゃま」のメンバーで構成される「しゃまーず」では、ほごしゃまがヴォーカル兼ギターを担当している。

昨年夏にリリースされた「オータム&ウインター&スプリングそしてしゃまー」がヒットとなり、人気アニメ「時を駆けるおじょうしゃま」のオープニングテーマとして採用されるなど今最も勢いのあるバンドである。



【ほごしゃま】
「ほ」ったらもん「ご」ちゃごちゃ言っても「しゃ」あないから「ま」ぁ落ち着け、の略。

「おいおい、いくら暑いからってそんなにカッカするな、ほごしゃまだよ」や、「ほごしゃま、ほごしゃま、気楽にいこう」などと使われるケースが多い。

なお、「ほったらもん」とは「そのようなもの」「放っておけばいいもの」のことである。



【ほごしゃま】
平安時代、危機的な不作の際にその窮地を救ったとされる「穂御者摩」のこと。

稲作農家にとっての救世主であり、文献には「米とれぬ頃、皆困りて惑う中、穂御者摩により脱す。豊作たる日々訪れたり」との記載がある。

しかしながら、穂御者摩が何者であったのかは解明されていない。

現在でいうところのてるてる坊主のようなものであったとする専門家もいるが、農作物の栽培に長けた経験や知識を持った者を神格化してそのように呼んだのではとする説もある。



【ほごしゃま】
美術における技法の一つ、「ホゴシャマ」のこと。

絵を描く際、裏面から徐々に絵の具などを浸透させた後、霧吹きで湿気を帯びた状態を維持しながらあえてカビを発生させ、ぼんやりと浮かび上がるように色味を出す技法である。

これにより幻想的で独特な雰囲気を出すことができ、作者本人すらもコントロールできない自然発生的な色合いを演出することが可能となる。

失敗すると書き上げた絵がカビだらけになってしまうため、極めて高度な技術と繊細な湿度の管理が必要とされる。

完全にこの技法を使いこなし思いのままに操る芸術家として、「ホゴシャマのマジシャン」と呼ばれる「ワン・テイヌ」が有名。



【ほごしゃま】
ラーメン店の店名であり、正式には「夏麺匠ほごしゃま」である。

冷やしラーメン専門店であり、その他のラーメンは提供していない。

毎年6月から10月までの夏期限定営業である。

なぜ10月を夏とするのかについては、店主である保古嶋 幸夫(ほごしま さちお)氏が「夏日を記録しているうちは夏」との強いこだわりがあるため。

「冷やしラーメン爽」と「冷やしラーメン濃」の二つのみの提供となっており、サイドメニューなどはない。

「爽」は見た目には白濁したスープでこってりに見えるが、すだちを練り込んだ麺と10年以上熟成させた本枯節の出汁に自家製の味噌を加えることで、あっさりさと洗練されたコク深さを味わうことができる。

「濃」は無色透明のスープであるにもかかわらず、一口含むと非常に濃厚な味わいが広がるが、それらは良質なとんこつと希少な地鶏を煮込んだ後、特殊な技法で徹底的に濾過し、旨味成分だけを抽出したためである。

卓上に置かれている通称「ほごしゃまスパイス」が有名であるが、その調合、中身については明らかにされていない。

「爽」にかけるとより爽やかさが際立ち、「濃」にかければさらに濃厚になるという不思議なスパイスであり、常連の間では、登山とスキューバダイビングを趣味とする保古嶋 氏が世界中の山と海から集めたハーブ類や海藻が配合されているのではないかとの噂がある。



と、いうわけで、佐藤の中に浮かんできたものを思うがままに綴ってみましたが、いかがでしたでしょうか。

日々のコミュニケーションなども含め、何事も想像力が大切であると佐藤は常々考えておりますが、今回は「ほごしゃま」という初めての言葉との出会いから、実に様々なイメージを膨らませることができました。

いつ、どんな時や瞬間に、ブログへとつながる出来事が起こるかは本当にわからないものです。

来年以降、「ほごしゃま」を耳にする機会があるのかはわかりませんが、ぜひ注目はしていきたいと思いますし、他の新しい言葉やキーワードが聞こえてくることにも佐藤は心のどこかで期待をしております。

皆様が聞いたことのあるおもしろい言葉などがありましたら、ぜひご一報ください。

また、もし皆様からのリクエストがございましたら、どのような言葉であってもそちらからあれこれイメージする佐藤的想像(妄想)ブログを綴らせていただきますので、お気軽にご連絡いただければと思います。

それでは。

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