扇子とセンス。~値引きと1000円未満論~

2023年9月12日火曜日

t f B! P L
こんにちは。佐藤です。

先日、佐藤はあるお店に行く用事があったのですが、帰り際に本来の目的とは全く別の何かが気になってしまい、そのまま店内を歩くことにいたしました。

何か、と綴りましたのは、佐藤自身にもその詳細がわからなかったためです。

本当であればそのまま駐車場に向かう予定だったものの、何となく、もう少しだけ売場を見た方が良いような、そんな気持ちになぜだかなりまして、店内をうろうろとしてみたのでした。

すると、佐藤はあるものを発見したのです。

それは、扇子でした。

暑がりである佐藤は、万が一に備えて通勤や外勤時に使うカバンの中に扇子を一つ入れているのですが、少し前にそちらをはいどうぞとあげてしまいまして、風を発生させるものが自身の手しかないという状態だったのです。

ただ、扇子自体はそこまで頻繁に使用するわけではありませんので、またどこかのタイミングで購入できればよいかなくらいに考えており、価格や種類などはほんの僅かにリサーチした程度で、そのままになっておりました。

佐藤は、売場で見つけた瞬間の率直な感想としましては、「あ、そういえば扇子買いたかったんだよなぁ」くらいなものでして、「そうそう!これ!これを探していたんだよ!思い出したぁ!」というようなものでは全くもってなかったのです。

しかしながら、佐藤が特に注目して驚いたのはその価格でした。

なんと、そちらの扇子の価格は500円だったのです。

これは安い、佐藤は素直にそう思いました。

以前から使用しておりプレゼントしてしまった扇子が当時いくらで購入したのかは覚えておりませんが、直近でいくつかのお店をリサーチ際には、どんなに安くても1000円~1500円程度であり、中には6000円以上もする高価なものもたくさんあったのです。

この辺り、扇子の相場や種類などは全くわかりませんので、おそらくはもっと高価なものや希少なものもあるのかもしれませんが、とにかく、佐藤がたまに使用するのであれば安価な一本で十分との思いでおりました。

しかし、100円ショップなどでは扇子を発見できませんでしたので、1000円を切るくらいの価格であれば買おうかなと考えていたのです。

そんな中、その日の佐藤の目の前には、お手頃価格の500円の扇子がありました。

しかも、デザインも5種類ほどありまして、きちんと透明ケースに入れられており、それなりにしっかりしたもののように見受けられたのです。

結果的に、佐藤、その扇子を即決で購入いたしました。

カラーは佐藤の好きなブルーであり、デザインとしましては鮎と水辺が描かれているものです。

思わぬ形でお得に扇子を購入できた佐藤でありましたが、心の中ではそれが一体どれだけお得なのだろうかという点が大変気になっておりました。

扇子が入れられている透明のケースには「お買い得」と書かれたシールが付いておりまして、そこに「500円」の文字が記載されていたのですが、これまでの経験上、食品や日用品などでもそうですが、時に、「お買い得セール!」などとポップが付いているにもかかわらず、実は普段の値段と変わらないというケースも存在するのです。

そこで、佐藤、扇子が入っている透明ケースについていた値札シールをはがしてみたいとの気持ちになってきました。

お買い得だと思って購入したものの、このシールを取っても500円という文字が出てきたらショックだな…、などと考えていたのです。

車内に戻った佐藤は、ややドキドキしながらそっとシールをはがしてみました。

すると、

そこには、

なんと、



「700円」


の文字が登場したのです。

「び、微妙~」

佐藤、そんな言葉が思わず漏れました。

ただ、よくよく見ますとまだシールは重ねられています。

も、もしかして、と思いつつさらにシールを取ってみましたら、

なんと、

なんとなんと、

そうなんです、



「1000円」


の文字がそこにはあったのです!

「お、おぉ~」

思わずそんな声が佐藤からは出てしまいました。

1000円のものが500円ですから、わかりやすく半額ということになります。

これはお得、良かった~、嬉しい、そんな気持ちになりました。

ただ、ただですね、佐藤、もう一点だけ気になるところがあったのです。

値引きのシールはもうそれ以上はなさそうでしたが、もしかすると、扇子が入っている透明なケースそのものにバーコードと値段がついているのではないか、そんなことを考えたのでした。

ここまできますと、車内で一人、何をやっているのだという気持ちにもなってきたのですが、せっかくですから最後まで確認したい、気になるという思いも強くありましたので、佐藤、最後の一枚となる値段シールを静かにはがしてみたのです。

そこには、

えぇ、

そうなんです、

そうなんですよ、

そうなんですとも、

なんとなんとなんと、



「1270円」


の文字がケース本体に記載されていたのです。

「おー!すごい!!」

佐藤はやや叫びがちに声を出してしまいました。

そちらの扇子は元々が1270円であり、セールとして1000円になり、700円になり、最終的には500円になっていたのです。

つまり、約6割引きということになります。

半額、つまり50%オフまではよく見ますが、それ以上となるケースはなかなかに珍しいのではないでしょうか。

もともとの価格が500円だとしても、佐藤的にはちょうどよいところと考えて購入したものと思われますが、本来の価値として付けられた値段がさらに高価だったのだと知ると、なんだかより嬉しい気持ちになってまいりました。

このようにお伝えしてきますと、佐藤が日々きちんと価格を考えてお買い物をしているかのように映るかもしれませんが、実際のところは少し違います。

佐藤の中では、1000円未満はほぼどれも一緒説、なるものがあるのです。

それは、398円であっても、680円でも、998円でも、はたまた200円や108円や99円でも、1000円未満であればなんとな~く、ほぼどれもが一緒かな~という感覚のことです。

…。

……。

世の中の、特に主婦の皆様はお怒りになるかもしれませんね…。

もちろん、全てにおいてそのようなわけではなく、スーパーのチラシやセール情報を見て購入を決めることは多々ありますし、ネットでお買い物をする際にも多くの店舗を比較したり、ポイント付与の有無などを確認したりもします。

ただ、そこまで重要ではなかったり、高価ではないとか、あまり時間がないとか、そのような時には特に上記のような状態となるのです。

なんとなく、まぁ、1000円はしなかったし、的な、それ以上になるとちょっとねぇ、でも1000円札でお釣りがくるしね、というような、そんな感覚でしょうか。

そのため、日々の会話の中では、

「これっていくらだったの?」

佐藤:「えっ?え~と、さんびゃく~、いくらかな…。まぁ300円台だったと思うけども…」

「えー!値段見てないの!?」

佐藤:「いや、見たよ、だから、そのさんびゃく~、にじゅう~?い、いや、350円?くらい?まぁ、一の位は、ちょっとね…」(心の声:「1000円未満は間違いない!」)

「くらいって…。見てないよね、絶対、何となく買ったよね?」

佐藤:「う~ん、まぁ、でも、普段よりは安かった、はず。税込か税抜かは不明だけど」

「……。ほんと、お金に対しての考え方が富豪だよね…」

と、いうような感じで、呆れられることもあるのです。

佐藤、ありがたいことにしっかりとしたお給料をいただいておりますが、当然ながら富豪ではございません。

富豪になれたらいいのになとの夢や希望はありますが、富豪には遠く及ばない上、追いつくような予定もないのです。

そして、繰り返しになりますが、全てのお買い物においてご紹介したような感覚でいるわけではありません。

あくまでも、時間効率やリサーチや移動の手間、疲労、などを考慮した結果、そのようになるケースもあるというだけなのです。

節約はとても大事ではありますが、どの部分でどこまで綿密に節約をするのか、どこで豪快に使うのか、そのバランスも重要なのだと思います。

また、当然のことながら、業務においては特に厳格に、そして根拠を持って、様々な角度からの比較対象をもとにお金の使い方を考えておりますのでご安心ください。

話が少し逸れてしまいましたが、佐藤自身も理由がよくわからずにお店の中をうろうろとした結果、お伝えしたようなお得なお買い物ができ、さらには一つのブログにもなりましたので、自分の中の感覚というのはやはり大切にしなければなと感じているところです。

さて、本日のブログもなかなかの長さになってしまいました。

文章量だけを見ましたらまずまずですが、中身はと言いますと、おっさんが扇子を買ってドキドキしながら値引きシールをはがし、そしてお金の使い方についてちょこっと語ったブログ、ということになります。

なんということはないと言いますか、むしろ皆様からすると「どうでもいいよ…」と思われてしまいかねない内容となったものの、これらもまた楽しく読んでくださる方々がいらっしゃるというのは本当に感謝なのです。

文章における扇子、ではなくセンスが佐藤にあるのかどうかはわかりませんが、些細な出来事やたわいもないことであっても、それらをよく観察したり膨らませたりすれば一つの完成形になるというのは、とても大事な感覚なのではないかと個人的には考えております。

本日は扇子という文字をたくさん打ちましたので、他のブログ作成時など、センスとタイピングしようとして扇子が出てきたり、その逆もあったりでなかなかに戸惑いました。

お得に購入した扇子はもちろん、自身の中の閃きやセンスを大切にし、毎日を過ごしたいと考えております。

あとは、1000円未満であってもより詳細に価格を把握するということにも、極力、チャレンジしていく所存です。

それでは。

QooQ