第28回目となりました『むーたん写真館』、今回お届けするのはなんと、島となっております。
むーたんが奥尻島を訪れた際の写真達をご紹介いたしますので、どうぞお付き合いください。
奥尻島のマスコットキャラクター「うにまる」です。
鼻の星がキュートで可愛いですね。
むーたんが奥尻島に到着した際、フェリーターミナルでお出迎えをしてくれたそうです。
佐藤、ウニは大好物でありますが、うにまるくんはさすがに美味しそうというよりも可愛いな、と思います。
公式プロフィールを見ましたら、好物は昆布であり、平成元年生まれの奥尻育ちなのだそうです。
こちらを見て、佐藤はあっと気が付きました。
そうです、手稲区のマスコットキャラクターである我らが「ていぬくん」も同じく平成元年に誕生しているのです。
「うにまる」と「ていぬ」は同級生ということになります。
むーたんにはぜひ、ていぬくんを着て…、い、いえ、違いました、ていぬくんを連れて奥尻島に行き、うにまると会ってもらいたかったなとは思うのですが、さすがにそれは持ち運びが…、い、いや、共に移動するのは大変ですからね。
いつかどこかでコラボする日が来るといいのにな、と佐藤は思いました。
ところで、うにまるくんは「イテテ座生まれ」とのことで、こちらが大変気になりますが、いったいどのような星座なのか全くわかりません。
いて座ではなく、イテテ座ですからね、「こりん星」のようなものでしょうか…。
なべつる岩です。
フェリーターミナルターミナルから近く、比較的行きやすいというこちらの岩、鍋の取っ手(つる)に似ているのが名前の由来だそうでして、高さは19.5メートルとのこと。
もし本当にこれが鍋のつるなのだとしたら、この高さですから、とんでもない大容量ということになりますね。
佐藤は色々と想像してしまいます。
ザッバァ~!と海の中から持ち上げられたとんでもない大きさの鍋の中には、ウニが大量に入っているのかもしれない。
そのウニの中には、うにまるくんも含まれているのかもしれない。
うにまるくんは、とてつもない量のウニの殻を手慣れた技と長年の経験で次から次へとむいているのかもしれない。
なぜなら、イテテ座生まれの今月のラッキーアイテムはウニであり、幸運を引き寄せるおまじないが殻むきであり、『名前の最初が「さ」、真ん中が「と」、最後が「う」と付く人にプレゼントをするとハッピーになれるかも』と書かれていて、佐藤に新鮮で濃厚な味わいのウニを届けようとしているのかもしれない。
などなどと様々なイメージを膨らませ、佐藤は「さて、どなたかウニをプレゼントしてくれないものか…」と思いました。
佐藤的には、鍋の取っ手というよりも、思わず「下!」と言いたくなるような、視力検査のマークに似ているなと感じます。
ちなみに、佐藤の今回の職員健診では、お腹周りなど散々でありましたが、視力だけは両目共に裸眼で2.0をキープしておりますので、これからも自信を持ってゲームなどをプレイする予定です。
うにまる公園の桜です。
むーたんが訪れたのは4月の下旬でしたので、すでに桜のシーズンは終わりかけだったようですが、こちらにはまだ残っていたため撮影したとのことでした。
公園は高台にあり、写真にもあるように海が見えるそうです。
海の青、草木の緑、白い花、そして桜のピンクと、とてもいい写真だなぁと思います。
このような場所に寝転がってのんびりとしながら、時折ウニをつまんだり、「どうぶつの森」をプレイできたら最高だな、と考えるのは佐藤だけでしょうか。
ウニについては、ウニ丼にして豪快にパクパク食べるとか、大変な技術が必要になる海苔なしのウニのお寿司にして次から次へと口に運ぶなども素晴らしいですね。
北追岬とその付近の海です。
こちらは写真の標柱にも記載されておりますように、北海道の最西限となります。
かつては「クズレ岬」と呼ばれていたようです。
むーたんによりますと、
「近くには公園やパークゴルフ場、キャンプ場などもありますが、人がほとんどいなかったため、最果て感をひしひしと感じました。柵も何もないことから、すぐそばの海や岩は間近で見ることができますよ」
とのことでした。
目の前で最西限と自然を感じたい方には、おすすめのスポットと言えるのではないでしょうか。
佐藤は高い場所は苦手としておりますし、安全第一との思いが強いため、柵がない場所にはなるべく近づかず、遠目から見るか写真を見て雰囲気を感じるに留まることと思います。
奥尻町のカントリーサインです。
通常、カントリーサインは市町村の境界に設置されておりますが、こちらについてはフェリーターミナルの近くにあったとのこと。
むーたん的には、カントリーサインが印刷されたカードを引き、実際にその市町村に行くというあの番組の企画が頭に浮かんだようです。
もしも奥尻町を引いたとしたら、やはり島ということでそこまでの移動は大変ですから、う~ん、どうでしょうとなるのでしょうし、週末にのんびりとではなく週の真ん中などですとそれはつまり水曜日ですし、より、どうでしょう、という感じになるのかもしれません。
佐藤としましては、時間があって、体力と気力が完全回復状態で、専属のドライバーさんがいて、なお且つトイレ完備のバス移動であれば、道内各地の名産をいただきながらカントリーサインの旅をしてみたいなぁ、との思いはあります。
「暑い時期にはぴったりのアイスで、適度なイチゴ感が酸っぱ過ぎずに絶妙でした。スプーンなどを使わずに食べられるお手軽さもいい感じですよ」
とのことでした。
こちら、地元では約40年近くも愛され続けている定番商品とのこと。
隠れた名産と言いますか、知る人ぞ知るスイーツ感もありますし、なんだかいいですね。
暑い時期であれば、ポケットに2つ3つと入れておいて、まず身体の表面をクールダウンした後に、両手にそれぞれ持って食べながら今度は内面から冷やしていく、などをしてみたいものです。
名刺交換かと思いきやハイシャーベット、なども喜ばれるかもしれませんね。
アラームが聞こえてiPhoneを取り出したかと思えばハイシャーベット、というように食べる時間を決めておくのもありではないでしょうか。
スーツの胸ポケットにポケットチーフと見せかけて実はハイシャーベット、もお洒落と美味しさが共存して最高です。
なかなか食べる機会はなさそうですが、いつか「うにまるくん」が手稲駅前で「ていぬくん」と共にハイシャーベットを無料配布するというイベントが開催されないものかと願っております。
島内にあるモニュメントです。
奥尻島の中には写真のもの以外にも様々なモニュメントがあるそうですが、こちらは世界的な彫刻家の方により制作されたとのこと。
実際に目の前で見たむーたんに、何かを感じましたかと聞いてみましたら、
「……。う~ん、なんでしょう、ドラマの舞台になりそうな景色だなとか、あと、RPGでのレアアイテムのような…」
という感想でありました。
なかなかにこのブログの内容や佐藤的想像と合致した感想、ありがとうございますというところでしょうか。
確かに、ゲームであれば、写真にあるモニュメントの上部の枠を海底にある洞窟から見つけてきたことにより、台座に装着した瞬間、空から光が放たれ、四角いスペースの中を通り、今後進むべき道が海の上に示される、という展開がありそうです。
ドラマのワンシーンというのもまさにその通りであり、比較的穏やかな場面で出てきそうな雰囲気を感じます。
ただ、映像を作るわけにもいきませんので、今回は佐藤的小説風にこの写真の場面をちょっとだけ描いてみました。
海風が気持ちいい。懐かしいな。むーたんは素直にそう思った。
もうずっとこの場所には来ていなかったけれど、景色は何一つ変わらない。
でも、だからいいのだ。
「むっちゃん…」
「起きたかい?ばっちゃん、もう着いたよ」
むーたんの祖母、稲子が車椅子の上で目を覚ます。
「ごめんね。ちょっと目を閉じたら寝てしまったみたいで」
「いいんだよ。それよりばっちゃん、どうだい、この景色」
稲子は目を細めて海の向こうを眺めると、むーたんに視線を戻して言う。
「いいわねぇ、やっぱり。この海も、風も、そしてこの匂いも。やっぱり奥尻はいいねぇ」
深呼吸をするように、大きく息を吸い、そして静かに息を吐き出しながら、稲子は目を閉じる。
「この音もね、すごくいいわぁ。小さな小さな子供の頃から、ずっと耳にしてきた波の音だから」
その言葉を聞いて、むーたんは祖母と祖父の二人と手をつないでこの場所にやってきた遠い記憶を思い出した。
「小さな頃のむっちゃんはねぇ、いつもあそこにおでこをくっつけて、カメラで撮影しますって言ってはしゃいでいたのよねぇ」
稲子が指差した先にある、一つのモニュメント。
そこにある四角形は、幼き日のむーたんにとっては憧れのカメラそのものだった。
「おじいちゃんとおばあちゃんの写真を撮るよって、いつも奥尻に来る度にここにきては言ってくれてたのがついこの前みたい」
「懐かしいね。本物のカメラを買ってもらうまでは、ここでの撮影ごっこが大好きだったから」
むーたんは、肩にかけていた一眼レフカメラを静かに取り出した。
「ばっちゃん、せっかくだから一枚撮るよ」
海とモニュメントをバックにして、稲子が優しい笑みを浮かべる。
「嬉しいねぇ。今や有名なカメラマンさんになったむっちゃんに撮影してもらえるなんて」
あの頃と変わらない景色、海、モニュメント、そして風、空、匂い。
でも、違うことが一つだけある。
あの頃、知識も何もない幼き日に考えた構図は、今でも鮮明にむーたんの頭の中に残っている。
稲子の隣は空いたままだ。
その隙間を埋めるものがあるとしたらなんだろう。
そんなことを考えながら、むーたんはシャッターを切る。
撮影が終わっても、しばらくむーたんはその場に立っていた。
稲子も黙ったまま空を見上げている。
波の音だけが聞こえていた丘に、海鳥の鳴き声が響いた。
「あの人、元気にしてるかねぇ」
ぼそりと呟いた稲子を見て、むーたんはカメラを向ける。
「大丈夫だよ、じっちゃんなら」
飾らない、自然な稲子の表情をファインダー越しに見ていると、むーたんの中にはまた懐かしさが込み上げてきた。
写真に残らなくても、そこにいなくても、ずっと心の中にあるものは強い。
そう思いながら、むーたんは小さな頃の自分にとってのカメラを見つめてみた。
良い写真を撮りたい、誰かに喜んでもらいたい、笑ってもらいたい、それだけで楽しかった日々が確かにある。
祖父がくれた一眼レフカメラを肩にかけて、むーたんは車椅子に手を置いた。
「ばっちゃん、そろそろ行こうか」
「そうね。あっ、そうだ、むっちゃん、せっかく札幌から奥尻に連れてきてくれたんだから、ハイシャーベット食べよう。ばあちゃんが買ってあげる」
「ありがとう。ハイシャーベットかぁ、それも懐かしいね」
むーたんは稲子が乗った車椅子をゆっくりと押し、歩き始めた。
「昔はね、むっちゃんがいくつも食べたいって言って、お母さんによく怒られていたわねぇ」
「そう、でも、ばっちゃんが内緒でまた買ってくれたんだよね」
「今日はいくつでも、好きなだけ買ってあげる」
「さすがにそんなにたくさんは食べられないよ」
懐かしい味を口にしたら、きっと、色々なことを思い出す。
そうしたら、また、がんばれるかもしれない。
そんなことを考えながら、奥尻の静かな波と優しい風に背中を押されるようにして、むーたんは前に進んだ。
むーたんと稲子が、海から遠ざかっていく。
丘の上では変わらず穏やかな波の音が響いていた。
いつでも、どんな時も、その場所で全てを見守っていた一つのモニュメントは、今もそこにある。
と、いうことで小説っぽい感じを出して綴ってみました。
写真のイメージに合っていたかどうかはわかりませんが、佐藤なりにそれらしい雰囲気にしてみたつもりです。
思ったよりも長くなってしまいましたので次にいきます、と書いてみたものの、実は奥尻島シリーズの写真はこれで全てなのです。
今回のむーたん写真館、楽しんでいただけましたでしょうか。
ちなみに、むーたんの奥尻島への旅の行程は以下のようになっております。
4月27日(土)23時出発。途中で車中泊。
4月28日(日)8時30分、江差町到着。
9時40分発のフェリーにて奥尻島へ。
11時50分、奥尻島到着。
島内を巡り、写真撮影を行った後、15時発のフェリーに乗船。
17時10分、江差町到着。
移動を開始し、22時頃に帰札。
いかがでしょう、いえ、どうでしょう、そう、どうでしょうな雰囲気があるほどのなかなかの行程具合でありました。
奥尻島でのスケジュールもぎゅっと詰まっておりますが、何よりもスタート直後に車中泊にしているところがさすがですね。
むーたん的には、朝のフェリーに間に合うようにするために、また寝坊しないように、日付が変わった深夜の出発を避け、そのようにしたそうです。
佐藤であれば、2泊で行くかぁ~、などと思いそうな旅をさらっと1泊2日で実行してしまうあたり、やはりアクティブさがすごいなと思います。
今回の旅により、以前のブログ内でお伝えした「むーたんの北海道内全市町村制覇計画」につきましてもまた一歩ゴールに近づきました。
すでにカウントダウンが始まっておりますが、ただ、残っている場所の中には「島シリーズ」が多くあります(笑)。
今後も、どこかのタイミングでは今回のような島へのアクティブな旅が実行されることでしょう。
次回はさすがに島とはなりませんが、また様々な写真をご紹介できればと考えておりますので、ぜひともお付き合いいただけますと幸いです。
ラストは旅先ではないものの、先月にむーたんが撮影した春を感じる素敵な1枚を掲載して本日のブログといたします。
それでは。