今から約3年ほど前、このブログの中で佐藤のエコバッグ事情についてお伝えしたことがありましたが、覚えている方はいらっしゃいますでしょうか。
その当時は、佐藤が独自で買い物をする際にはスーパーなどで購入するレジ袋をメインとして使用しており、それらを再利用しながら日々を過ごしていたものの、経済面と耐久性の観点からもさすがにエコバッグの導入が必要であると綴りました。
その後、いつのタイミングであったかは忘れたのですが、ある有名漫画のキャラクターに関連するエコバッグを親族よりいただいたのです。
何かのキャンペーンだったか景品だったかでもらったから、といただいた記憶があります。
佐藤はその漫画もキャラクターも映画も知ってはいるものの、本格的に見たことはないものですから、テンションが大いに上がるというよりは、シンプルにエコバッグをいただけたことが嬉しかったのです。
キャラクターそのものは描かれておりませんでしたが、そのイメージを反映した模様があり、カラーはピンクと茶色でしたので、おじさん佐藤が持つにはどうかなとも一瞬は思いつつも、使い始めるとかなり便利であり、大変丈夫であり、使いやすく、それからというものは常に車内やカバンに入れて持ち歩いておりました。
ちょっとした買い物の時も、お使いであれこれ探しながらスーパーをうろうろした際も、大量の買い出し時も、軽いものも重いものも、たくさんの缶ビールやらワインやらを入れて帰宅し何とも言えない表情で見られた時も、いつもそのエコバッグは佐藤のそばにいたのです。
さて、そんな中で、佐藤、先日の帰宅前にスーパーへと立ち寄り、必要なものを購入していつものエコバッグに入れようとした際にあることに気がつきました。
それは、糸、と言いますか、エコバッグからほどけて出てきたと思われる繊維がすぐ近くに落ちていたのです。
佐藤が使っているエコバッグは使用後にくるくると巻いて小さくし、ボタンでパチンと留められるようになっているのですが、実は数ヵ月前よりその部分が徐々に破れてきておりました。
そのため、佐藤はそちらの部分の傷口がさらに広がったのではと思い確認をしたものの、特段に変化はなく、何とかその機能を維持していたのです。
では何の糸だろうと思いながら、佐藤は飲み物などを全てエコバッグに入れ終え、さて帰ろうかと持ち上げた、その時でした。
グラグラと荷物がバランスを崩し、何とも危うい状況になったのです。
何だろうと思いながらエコバッグの方に目を向けると、繊維のようなものが複数飛び出ています。
佐藤はもう一度、よくエコバッグを見てみました。
すると、そうなんです、大変残念なことに、持ち手の片側が破れており、強固に縫い付けられたある一部分によってのみ何とかつながっているという状態になっていたのです。
そのまま持ち上げてみると、やはりフラフラとして安定感はなく、もしも車に向かう途中でバチンんと切れてしまえば購入したものが落下し、缶ビールなどは破裂の危険性もあるわけでして、大変なことになってしまいます。
佐藤は持ち手の部分は活用しつつもエコバッグの底をしっかり支え、抱えるようにして急ぎ足でお店を後にしました。
この状態、スーツ姿のおじさんが荷物を抱え足早に店内から出る、これで佐藤が周囲をキョロキョロしながら見ようものなら、かなり怪しいおっさんと認識されたことでしょう。
それはさておき、自宅に帰ってからエコバッグをよく確認してみましたら、お伝えした部分の他にもあちこちに擦れがあったり、ごく僅かながら穴が空きかねないほどに傷んでいたりと、あれこれ発見してしまいました。
そして、何よりも、やはり持ち手の部分の傷み具合はかなりのもので、このまま使い続けると、いえ、もう、これ以上には使うことは難しいだろうなという状態であったのです。
使用頻度としてはそれほどまでには多くはなかったものの、佐藤、これまでの日々でとても大切に慎重に扱っていたかと言うと、そのようなわけではありませんでした。
また、レジ袋に比べればもちろん耐久性がありますが、エコバッグ界の中において屈指の頑丈さを誇る素材や作りかなのと言いますと、そのようなわけでもありません。
つまり、そう、ここにきて、佐藤が初めて自分専用として使ってきたエコバッグは、その役目を終えることとなったのです。
そう考えると、何とも寂しさが込み上げてきました。
色々なものを様々なお店で購入した際に使用していただけではなく、佐藤自身の心理的なシチュエーションもまたその時々で色々なことがあったのです。
もちろん、良い時もそうではない時も、嬉しい時も悲しい時もありました。
それでも、買い物が必要な時には、佐藤が一人で買い出しをする際には、常にこのエコバッグがそばにいたのです。
さすがに、ガムテープなどで補強をするというのもいかがなものかと思いますし、裁縫技術によって復活させるというのもかなり大がかりになるものと想像がつきました。
もちろん、佐藤自身が縫い合わせるなどということはできるはずもありません。
よって、世代交代をするしかないということになります。
しかしながら、そのエコバックをすぐにポイッと捨ててしまうのは、あまりにも切ない感じがいたしました。
そのまま置いておいて何になるのかというのは、多くの方々が感じるところかと思います。
器用さのまるでない佐藤ですので、このエコバッグの生地を用いて何か他のものに仕立てるというのもまず難しいのです。
でも、まずは、今のところは、自宅の、これまでにご紹介したことがある佐藤の着替えスペースにて、その役割を終えたエコバッグにゆっくりしてもらおうかなと、そのように思っております。
佐藤からのメッセージをエコバッグに伝えるとすれば、
「ありがとう。特に暑い時期は缶ビールの水滴でかなり大変だったと思うけれども、とにかく感謝しています。ありがとう!!」
という感じでしょうか。
あれもこれもと思い出を綴りましたら、いくらでも書けてしまいそうですので、やめておきます。
切なさや寂しさは確かにあるものの、そんな気分だけで過ごすわけにもいきません。
佐藤は、このブログを書いている日以降におきましても、何らかの機会に買い物をするという場面は必ずや訪れるのです。
かつてのようにレジ袋スタイルでいくという方法もありますが、やはりエコバックは必要ですので、すぐに2代目についての派遣要請をしておきました。
当初、佐藤は、
「新しいエコバッグを買う」
と伝えたものの、周囲からは、
「買わなくてもいくつかあるよ」
との回答でしたので、
「どんなデザインなの?色とかは?」
などと質問し、あまりに可愛らしいとか奇抜とかだったらどうしようと考えていたところ、
「えっ!?色とかデザイン?それは…、お楽しみ!」
という何とも不安な言葉がありまして、大丈夫だろうかと思っていたのです。
そうしましたら、その後、佐藤のもとに新しいエコバッグがやってました。
見た目としてはですね、えぇ、大変に、派手ですね…。
思いっきり、と言いますか、いくつも、たくさんの、キャラクターがついております。
まぁ、まぁまぁ、ハローキティがでっかく描かれているとか、ヒョウ柄だとか、そのようなものではありませんでしたので、おじさん年数をかなり重ねておじさん街道まっしぐらなこの佐藤が使っても、くすくす笑われるということはないのでしょうが、まぁ、あれですね…。
その…、男性向けデザインというよりは、男の子向け、かなと…。
え~、いつまでも、ピュアな気持ちや遊び心は持っていたいなと思っておりますし、基本的にはあまりに渋いカラーは好まない佐藤でありますので、ここは、そう、せっかく用意してくれたわけですし、素直に受け取って楽しんで使っていこうと考えております。
ただ、一点、機能性でいきますと、2代目エコバッグは初代にあったようなくるくる巻いてコンパクトにするということができないのです。
最小化した段階でも、ハガキよりもまだ大きいくらいのサイズで、長方形になるというのが持ち運び段階での形態となっております。
佐藤はいつもポケットにエコバッグを入れた状態で買い物をしておりましたが、これからはそのようにはいきません。
厚み自体はそれほどありませんのでかごに入れたまま買い物をするか、手に持つしかないのです。
しかし、長方形になっているエコバッグを手にぶら下げて歩いていましたら、これ、完全に、セカンドバッグだよなぁ、と思います…。
おしゃれなセカンドバッグもあるようですし、愛用されている方々もいらっしゃることと思いますが、佐藤には似合わないのが確定ですので、その部分だけはちょっとという感じですね…。
そもそもここまで派手なセカンドバッグはないのでしょうが…。
とにかくですね、いつも使用していたエコバッグの引退という寂しい出来事はありましたけれども、期待の(と思うようにしています)ルーキーを迎えまして、新しい一歩を踏み出しました。
皆様がお買い物中に、キャラクターがたくさんついている賑やかなエコバッグをぶら下げているぽにゃぽにゃしたおじさんがおりましたら、それは佐藤かもしれません。
それらしき人物を発見した際には、買い物かごの中を見て「ちょっとこれ、また太るラインナップじゃないの?お使い以外のもの、買い過ぎでは?」などと思われたとしても、その気持ちは心の中に保管していただきまして、佐藤が購入した飲み物にベストマッチなおつまみをそっとプレゼントしていただけますと幸いです。
それでは。